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ICUC-051_2021.3.14【新月のアナログとノイズの心地よさ】

I see, You see! Intellectual Curiosity Update Committee【知的好奇心向上委員会 ICUC】今週ものんびり知的好奇心のアップデート&趣味の動画文字起こしメインのメモ。

今日のオススメ
バーティカルレコードプレーヤー

「新月のアナログとノイズの心地よさ」(2021年3月14日)
アナログプレーヤーを買いました。
レコードのノイズの気持ちよさとはじまりの新月の話です。
久々、明るく話してます(笑)
もしよかったらご覧ください。

角田陽一郎 オフィシャルwebサイト

mireva channel

動画の内容(+文字起こしメモ&感想)

気持ちのアップダウン

 おはようございまーす。角田陽一郎でございます。知的好奇心向上委員会でございます。あれ?今日って50回記念?まぁ記念…、ってことは丁度1年くらいやってきたんだなーって。毎週、一応、週末にアップしておりましたから、と、思うんですけど。
 これは日曜日にアップしてるので、日付的には3月14日なんですけど、今収録してるのは3月13日でございます。土曜日の朝、まだ朝早いですね。朝起きてすぐやっております。なので髪の毛が、なんか、すごいトサカ(笑) トサカみたくなってんですけど(笑) こうやってなってるんですけど(笑) このまま撮るのも面白いかなーなんて思って(笑) はい。まだ起きたばっかしでやっております。
 何で起きたばっかりでやってるかというと、本当は今日は土曜日でしょ?日曜日にアップで、昔は土曜日に撮って日曜日にアップとかしてたんですけど、最近はもう日曜日ギリギリに、数週間ぐらいなってたんですね。それって土曜日にね、撮影しようかなーなんて思ったときもあるんですけど、まぁでも日曜日にアップだから日曜日でいいかーなんて思って1日空けてると、意外に、先々週で言うと鍵無くしたみたいなね、そういうようなこととかがあったりして、思ってることが急転直下するんだよなーなんて思ったりして。思ってることというか、気持ちのアップダウンね。アップな時とダウンな時と、やっぱり人は誰でもあると思うんですけど。丁度そのときダウンになると、すごいダウンな動画になるよなーなんて思ったりしました。
 で、今日、朝起きたらどっちかと言えばアップな気分だったので。今、朝と言いながらこっち側(背後の本棚の方)は暗いのは、今日は雨が降ってる…、全国的に雨なんですかね?なんかこちらの海の街もですね、雨が降ってるんですけど。なんかこのしっぽりとしてて気持ち良かったりしてですね。「あ!だったらこの気持ち良いタイミングで撮影しちゃった方がいいよなー」なんて思ったんで、髪の毛もこんな感じのままやっております。角田陽一郎でございます。よろしくお願いします。

月の満ち欠け

 もう一個思ってるのは、今日が3月14日にアップしてますけど、今撮ってるのは3月13日で、3月13日は新月なんですよね。魚座の新月。はい。新月っていつも僕はじまりのタイミングだって言ってるんですけど。何年か前だったけなぁ…結構、もう…5、6年?TBS辞める前だと2014年とか15年くらいから月の満ち欠けっていうのを意識して生きてるようにしてるとですね、なんか月のリズムってね、それこそお月様って生理現象にも表れたり、それこそ海を見てるとね、あれだけ波がざぶ〜ん、ざぶ〜んってなってるじゃないですか。子供の頃ね、そのざぶ〜ん、ざぶ〜んってのを見ながら「これは何で波が立ってるのかな?」と思ったら「月の引力だよ」と大人達が教えてくれるわけですよね。え?!月ってあんな遠くにあって…、え?!その引力がこんなに僕らの自然現象に影響を及ぼす…海とかって聞いた時に、それだけの力が人間の身体に影響を及ぼさないわけないじゃんって思ったんですよね。それ以来、ちょっと色々、たまたま見てたどこかの記事とかで、新月から満月ってのは上り調子で、満月から新月の方は下り調子、上弦の月、下弦の月みたいな感じで、リズミカルに生きると考えると、確かに1週間が7日間でのサイクルとか、毎月毎月の…毎月は30日なんだけど、それを1日だ10日だ20日だ30日だみたいにやってるよりも、元々ずーっと太陰暦をね、人間は使ってたので、そういう方が合うんじゃないかなーなんて思って、結構新月と満月を意識しながら生活してます。
 で、そうするとなんか新月になったときに「朔」って書きますよね。萩原朔太郎の朔ですけど。あの朔の日ってね、やっぱりこう「よし!今らか始めようぜ」って気持ちになれるから、仮にその前日まで落ち込んでたりとかしても、ちょっとこうアップ出来るんじゃないかなーなんてことは前から思ってるから、簡単に言えば月イチでアップするタイミングがやってくるって言うのはメンタル的に、──それが科学的に正しいか?正しくないか?はさておき──、メンタル的にアップするよなーってのは思ってて。大分それに助けられてるなーなんて思ってます。
 なのでね、僕、自分でDIVERSEってメルマガをやっておりますけども、メルマガの配信って月2回って、メルマガのね、会社さん、まぐまぐさんに言われた時に、大体5日と20日とかね、1日と15日とかっていう風に皆んな設定するんだと思うんですけど、じゃあ僕は月の満ち欠けでやりますって言って、新月の日に発行と、満月の日に発行っていうのをやっております。だから時々満月が2回来たりするときがあるんですよね(笑) そういう時はですね、月2回発行なのに月3回ってうボーナストラックが付いているっていう、なかなかオススメなビジネスシステム(笑) になってるんじゃないかなーなんて思ってるんですけど。

10年後も坂道でおろおろ

 それはさておき。なので僕もね、今日メルマガ発行なんで、そのメルマガは前日、昨日、3月12日、つまり3月11日の東日本大震災の翌日に書きました。その前々日、3月10日は東京大空襲の日ですけど、その日は僕は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観に行ってですね、色々こうネタバレみたいな話は止めるとして、打ちのめされたりしましてですね。色々打ちのめされたなーなんて思いながら。
 で、3月11日って東日本大震災だからね、やっぱりこう、なかなか色んなん感情が沸き起こって来るね…悲しい方のね…っていう気持ちになるじゃないですか。で、そんな中で結構ダウナーなん感じになってて。まさに新月の直前で、すごいダウナーな感じだったんですけど。そんな中で、ちょっと仕事の上手くいかないみたいな報告も3月11日に来たりしてですね。3月11日にその仕事の報告が上手くいかないって、東京の赤坂のある坂道で佇みながらスタッフと電話で話してたときに、えぇ〜⤵︎ってなってたんですけど、冷静に考えたらですね、そのスタッフと電話で話した場所ってのがね、ちょうど10年前の3月11日、東日本大震災のときに外に出てて震災が起こって、TBSのエレベーターが止まっちゃったんでどこ行こうかなーって、ちょうどその坂道ら辺で、ワンセグでニュース速報を見てたんですよね、震災の。という場所とね、全く同じ場所にいたりしてですね。なるほど、何だこのシンクロはと思いながらね。10年前は地震でおろおろしならがら。10年前の40歳のときはそういう震災の状況でおろおろしてて、10年後の50歳では仕事が上手くいかないことでおろおろしているっていうので、なるほどなぁなんて思ったりしてました。

文に吐き出し気が晴れる

 それでそこからね、海の街に戻ってきたりしてですね。えーと…3月12日だから震災の翌日、金曜日。もう結構ね、ダウナーな気分だったんだけど、まぁそんなこと言っててもしょうがないなーなんて思いながら適度にリモート会議とかをしつつね。その対応に追われたりとか。とか言いながら新たな仕事の話とかもしたりして。まぁやってたんですけども。
 そんな中でね、新月、の……だから、ん?複雑ですね。3月13日が新月だから、複雑じゃないか。そのメルマガは前日に書かなきゃいけないんで3月12日の夜、つまり今から6時間、7時間前くらいの夜に書いてたんですね。で、書いてて、その時って新月前だし、そんなようなことが起こった3月11日の思いを引きずったまま書いてるから、まぁめちゃめちゃ暗い文章を書いてるわけですよ。こんなのメルマガでいいのかなーなんて思いながらね。で、書きながら、でもまぁ僕の中ではメルマガってのは、そのメルマガをやろうと思った時に、ある意味クローズドな状態で公開してるから、そんなダウナーな気分も書いてしまうっていう。このYouTubeはオープンになってるのにダウナーな気持ちをよく喋っておりますが(笑) そんな文章を残しておくのもありだなーなんて思ってね。アーカイブとしてねって言う。だからそんな気持ちで書いてるから、それはそれでいいよなーなんて思いながら書いてたんだけど、書いてるうちにあまりにも暗くなっちゃったんで、もうなんかね、吹っ切れますみたいな感じで、なんかこう自分の最後の気持ちを吐き出した文章を最後に、本当に最後のブロックだけそういうことを書いたんですよ。そしたら何か急に気持ち良くなってですね。「あぁ文章って、書くと気持ち良くなるんだな」って思ったことって、ときどきあります。
 ときどきあるけど、それって書き終わったなーみたいなタイミング。本が書き終わったとか、論文が書き終わったとか、書き終わったという、終わった!という気持ち良さだったんじゃないかなーなんて思うんですね。その終わったー!って気持ち良さって実はね、テレビ作ってる時も「あぁ納品完了した〜!」みたいなね。そういう時も感じてたからね。逆に言えば撮影が終わったとかね、終わった!っていうある意味の感慨っていうのは終わったってことで感じられるんだけども、書いたことということでなんか気持ちがちょっと安らぐっていうのは…そんなにないんですね、僕ね。いつも書くのって苦痛で書いたりしてるから。
 なんだけど、昨日のメルマガはなんか書いたらですね、なんか気持ちが急に晴れやかになって。うん。なんかこう落ちてる自分みたいなものの、底まで行って浮上するきっかけになったのかも知れないし。逆に言えば、もう成るようにしか成らないな、人間なんてどうせ死んじゃうんだしって思いながら、やれることだけやろうみたいなね。うん。まぁ寝癖なんか直さずに動画撮ってもいいやみたいなね。よく分かんないけど(笑) なんかそんなような気持ちになったりして。

窓から接続、週刊篭って角田陽一郎と1年

 で、寝たわけですよ。寝て今日の朝起きて。「うん、気持ち良いぞ。」みたいな。土曜日か、じゃあ明日この動画撮ろうかなーと思ったけど、いやいや!この気持ち良いうちに撮っといた方がむしろいいよなーなんて思いながらね、今このICUCを撮ってるという感じでございます。
 なのでね、本当に一週間…一週間じゃないや、ごめんごめん、一年、毎週やって。一年位やってきたんだなーなんて思いますね。今日が14日でしょ?あれ3月の最終週かなんかに始めたんだっけな。だから緊急事態宣言が始まるって、去年のね、時に、巣篭もりになっちゃうから知的好奇心向上委員会がリアルで開催できなくなるだろうなーなんて思ったんで。あぁ、あとあれだ、渋谷のラジオ。渋谷のラジオが終わっちゃうってことで。「渋谷で角田陽一郎と」じゃなくてね、「篭って角田陽一郎と」って意味で、なんかこういう風に毎週ルーチンで喋ると、辛いときも悲しいときも楽しいときもね、怒ってるときも、その気持ちが世に出るんだよなーなんて思ってね。そいういうことをやろうと思って始めたんですけど。
 なんだかんだ言ってね、このコロナウイルスの2020年をやり続けたんだなーなんて思うとね。視聴数がどうであれ、なかなか色んなことが僕の中では、うん、結果やってて良かったんじゃないかなーなんて思いますね。昨日たまたま話したビジネスのミーティングやってたら「角田さんのこのYouTube楽しみに見てます」って言ってく下さった方がいらっしゃって。「え?見られてたのか!恥ずかしいな。」なんて思いながらも、紹介する本のこととか、とても楽しいですよって言って頂いて、すごい嬉しかったなーなんて思ったりするとですね、うん、やっぱりどんなに自分勝手に喋っててもそれが世界と繋がっている窓、ね、今こう皆さんYouTubeで見てるこの窓あるじゃないですか。やっぱりこれって窓ってのは外界を僕だって見ることが出来るしね、この今撮ってるPCの前には窓があって、外界を見ながら喋ってるんですけども、その喋ってるという僕のこの窓を皆さんはPCなのかスマホなのかで見たりして、窓から顔を覗かせてる私が喋ってるというのを見て。それは色んな意味で接続になってるんだよなーっていう。他者との接続。異世界との接続。に、なってるから、それはそれで意味があるんだよなーなんて思ったりしますね。それこそダウナーな時はね、そんな他者と接続したくないよ!みたいな気持ちになったりするんだけど、接続したくないよーって気持ちを昨日のメルマガで吐き出したら、なんかちょっとスッキリしたみたいなことってあるのかなーって思ったりするんですよね。うん。

バーティカル・アナログプレーヤー

 あと全然…、もう一個はですね…アナログプレーヤーを買ったんですよ。レコードプレーヤーをね。うん。アナログレコードの。30cmのね、LPが聴けるやつ。ずーっと中学校の時から持ってるアナログプレーヤーってあるんだけど、あれカートリッジ変えなきゃいけないんだよなーとか思った時とか、アンプに接続しなきゃいけないからアンプも運ばなきゃいけないんだよなーなんて思って、この海の街には持ってきてないんですよね。で、どうしようかなーなんて思ってる時に、僕ネットで…Facebookとか見てると最近通販の記事が出て来るじゃないですか。あれ結構好きで見ちゃうんですよね。それって、そもそもで言うとあれだ、海外旅行行った時に海外の飛行機に乗ってた時に、通販の冊子みたいなのってよく入ってるじゃないですか。ANAでもJALでも。で、ANAとかJALってね、新幹線にも入ってますけど、日本の通販のやつなんですけど、海外のってね、海外のやつだからちょっとこう、日本が扱ってるツールよりちょっとマニアックなものとかがあったりして、僕は結構海外のときに通販のやつって楽しいからちょっと読んだりしながら、持って帰っていいやつを持って帰っちゃってりして。あぁこんなグッズあるんだみたいなことで楽しんでたなーなんて。買ったことも2、3回あると思うんですよね。でも送られて来るのは結構遅いんですよね、海外から送られて来るから。
 そんな感じで結構買っちゃったりしてるんですけど、そういう意味で、今その代わりがまさにSNS上で現れる宣伝。だからいいカモですよ、ソーシャルメディアの広告の、ECビジネスのね。いいカモなんですけど、いいカモになりながら買ってるうちに、アナログプレーヤーでバーティカル、普通アナログプレーヤーってこうやって(手を水平にして見せて)グルグル回ってるのが、こうなって(手を垂直にして見せて)こう回るっていうプレーヤーがあって。ちょっと面白いなーなんて思って、買っちゃえ!みたいな。普通のプレーヤーよりちょっと高いんですけどね、まあいいかと思って買っちゃったんです。
 買ったらね、1ヶ月くらい届かないんですよ。うわ…出た。届かないのかよ〜なんて思いながら。騙されちゃったのかなーみたいな。なんか1回ね、腰痛ベルトみたいなの買ったらね、届いたんですけど正規品じゃなかったみたいな。これが正規品じゃないってことが分からなかったんですよね。ちゃんと調べればこれは偽物ですみたいなものが書いてある正規のページがあったんですけど、それが正規のページなのか偽物なのかも知らないくらいの情報量で、ついポチって押してしまった腰痛ベルトとか買ったら、まあ悪くはないんだけど、正規のやつよりちょっとアタッチメントみたいなのが弱かったりして、くそう!なんて思いながら。だったら正規の買ったのにって思いながら、2個買うほどの需要というか欲求もないよなーなんて思ったこともあるんですけど。
 まぁそんな風に半ば騙されてもまぁいいやと思いながら買ってはいるんですけど。今回はね、アナログプレーヤー来ないのかと思ったら、ちょうどね、来たんですよ。だから震災の日にそんな打ちひしがれながら海の街に戻ってきて、そしたら不在連絡票が何個も入ってて。僕はちょっと数日東京にいたので、なかなか受け取れなくて。あーこれきっとレコードプレーヤーだ!やったぁ!と思って、翌日はリモート会議なので海の街に居るから、海の街に運んで貰おうかなーなんて思って、ああ20時だから、今コドブキツカサとやってるコトブキツカサスペシャル(寿司特)が木曜20時なので、始めようかなーと思ったら「ピンポーン」って急に、20時に鳴ってですね、宅配便の方が届けて頂いたんですね。なのでコトブキツカサとの3月11日にやった寿司特は20時2分くらいから始まってるという。2分くらい遅れちゃったのは実はそのアナログプレーヤーが到着したからなんですけど。

THE AMAZING BUD POWELL

アナログプレーヤーが到着して、組み立て、レコードかけたりして。レコードとかもね、えぇーと…どうだろうな…、中学くらいまではアナログプレーヤー、LPね、買ってたけど、そんなにLPって買ってないよな…つまり中学生だからお金がないから。家にステレオがあって、なんかお袋が買った「新世界より」ドヴォルザークの。あのアルバムがあったらいいなーと思ったら…実家にあるのかな?今なかったな。うん。あれ聞きたいなーなんて思いながらね。なんかこういうクラシックのが何枚かあったりとか。あとそういう童謡みたいなのがあったと思うんだよな〜…。うん、まぁ、そんなものはなくて、自分が仕事の時からとか、昔「テレビ探偵団」っていう番組あったと思うんですけど、懐かしいテレビをやってる、そのあと番組の「テレビの王様」ってので初めてADやったから、そこでマニアックなアルバムみたいなものとかを…、だから仮面ライダーのサントラとかね、そんなものとかを僕が海の街に引っ越しで持ってきたところを見たらあったんですよ。でもまあ仮面ライダー聴いてもしょうがないなーなんて思って。そしたらまあ自分で買ったね、ムーンライダーズって僕が大好きなバンドのドンと『DON’T TRUST OVER THIRTY』っていう1986年のアルバムのLPがあったんで、じゃあ最初にアナログプレーヤーかけるなら僕が敬愛するムーンライダーズのアルバムだよなーなんて思いながらね。それを聴いたりしたらね、アナログプレーヤーいいですね、すごく。うん。「あ!こんなに良かったんだ!」ってことを何か久々に実感しました。
 そこからこう漁ってるうちに、今まさに、そんなアナログ、LP、買いたいなーなんて思いながら…えーと、これです、これ。パウエルの THE AMAZING BUD POWELL ってLPなんですけど。あれです、Cleopatra's Dream っていう、むかし村上龍さんがやってた Ryu's Bar の主題歌だったんです。♪タララ ラララララ ラン♪ っていう曲。あの曲なんか面白いなーなんて、面白いというかすごい耳に残るなーなんて思って買ったのが丁度このアルバムの…CD版持ってるんだよなー、うん、CD版も持ってるんですけど、このアルバムなんで僕LPで持ってるのか…でもこのアルバム好きだからLPで、どこかで買っとこうと思って買ったんすかね。全然覚えてないんだよな(笑) 全然覚えてないんだけど、なんかあったんですよ。
 でね、今もこれ朝起きてアナログプレーヤーにかける。針を置く。この針を置くっていうのって、なんかすごくいいですね。うん。(アルバムを画面に入れる位置が)なかなか難しいな、こうか、これでやっと行けた?はい。そう、なんかね、それがすごい良い作業ですね。珈琲を入れる時に、珈琲をドリップするみたいなときのタイミングと一緒にというか。
 アナログプレーヤーって数年前から流行ってたりして、僕も何回も買おうかなーなんて思ったんだけど、結局いつも聴いてるのはCDだったし、今はCDも聞かないですもんね。もうCD買ってもすぐリッピングしてMP3とかで聴いてたよなーなんて言うのがここ10年くらいなり、ここ15年くらいになり、20年くらいになり、最近はもうSpotifyとかで聴いちゃうって考えると、もうCDも買わなくなったよなーなんて思ってて。じゃあ逆にアナログ版だなーなんて思ったことはもう5、6年前から思ってるんだけど、なんかちょっと気になったのは、やっぱり作業してるときにずーっと音楽が流れてる方がいいよなーなんて思ってたから、アナログレコードプレーヤーを買ってもね、結局聴かないんじゃないかなーなんてちょっと思ったりしたんですよ。だからそんなに手にしてなかったんだけど、まさにFacebookのECでバーティカルプレーヤー買っちゃったわけですけどね。
 そしたら丁度A面B面になってるから、LPって30分ないじゃないですか。20何分とか。だけど何かそれでこうA面が終わってB面に変えるっていう面倒臭さもちょっと面白いんだなーっていうか。むしろA面をやってて、なんか文章を書いてて、「あ、曲が終わった。じゃあB面に変えよう。」っていう間ってのは、なんか一息つくタイミングではすごくいいことなんだなーなんてことをね、思わせてくれたのがすごく…気づきですねと言いながら気づきって言葉はそんなに好きじゃないんだけど。まだアナログプレーヤー来て2日目だけどね。なんかもしかしたらダウナーな気分をアッパーにちょっとしてくれたのは、アナログプレーヤーのアナログな音なんじゃないかなーみたいなね。BUD POWELL のなんじゃないかなーなんて思ったりもするわけです。うん。ムーンライダーズかも知れないけど。

クリアを望んだ35年

 という風なことを思ったりすると面白いなーと思ったのと。あとね、自分がね、中学の時とかまではLPだったけど。レンタルレコード屋さんで借りて、カセットテープに録音するみたいなのずーっとやってましたよね。お金がないからLPなんて買えない、シングルはね、なんか買った記憶がありますね。チャゲアスの”万里の河”とかね。一風堂の”すみれ September Love”とかね、持ってますね。サザンの”ミス・ブランニュー・デイ”とかも持ってるな、確かシングルで。そこから何枚か買ったりしてるものも当然あるんだけど…どこにあるのかなぁ?実家にあるのかなぁ?
 まあそれは置いておいて。それでそんなLPをね、聴いてる時にね、当時僕が中学校の時に思ってたことって、LPってノイズが、ね、プスーップスーッとか、シュッシュッみたいな、針のノイズがあるじゃないですか。そのノイズがすごい嫌でしたよね。自分が中学の時って。だからクリーナーで綺麗に掃除したりとか、結構…。レンタルレコードって綺麗なやつは綺麗なんだけど、汚いやつはちょっと傷ついたりしてて、結構ノイズとかプスップスッとかなっちゃったりして、そうすると「うわぁ失敗したぁ〜」とか思うから…ね。
 僕ユーミンの”ノーサイド”とかをレンタルレコード屋さんで借りた覚えがあるんだけど、同じものが何枚もあるんですよね。で、何枚も見て、このやつで大丈夫かな?なんて思いながら。これ失敗してないかな?皆んな借りてないかな?みたいな、ジャケットを見ながらそんなに借りられてないやつを借りようなんてことをよくやってた中学時代だったなー。
 あ、思い出した!友&愛(ユーアンドアイ)だ!ね、レンタルレコード友&愛がね、丁度僕の住んでる街の郵便局の隣の雑居ビルの2階に出来たんだよなー。それが丁度中学の時に出来たんだよな。それがなんか自分の中でのエポックメイキングなんですけどね。
 それをそういう感じでレコードを聴いてる時にはどれだけノイズをクリア出来るのか?っていうことを結構悪戦苦闘してた気がするというか、思い出があるんですよ。高校になって、高校合格して、うちの親父とお袋にご褒美としてステレオ買って貰ってね。その時のレコードプレーヤーって、だから今あるってのはさっき言ったやつなんですけど、その買って貰った時にCDはちょうど出始めだからCDプレーヤーも買って貰ったわけですよ。
 高1か何かで、僕がだから初めてCD…最初に買ったの中森明菜ザ・ベストだな。中森明菜さんのベストとね、当時なんか洋楽も買いたいなーと思って Mr. Mister 買ったんだよな。今でも持ってるけど。そのCDを買ったわけですよ。買って、CD聴いたら、つまりLPのノイズが無いじゃないですか。そういう、針のノイズ。無いから「ぅわ!CD良いや!」と思って、そこから基本はCDが良いや!音が良いから!って、ずーっと思い続けた、それが85年?86年で、僕が15歳の時だからまさに35年間ぐらいずーっと音は良いものであるべきだという風に思い続けて…。
 厳密に言うとちょっと違うな。Spotifyとかになってちょっと音ってMP3とかってちょっと音は劣化してますもんね。まあ劣化してても聴けたらいいやってなってるから、ここ10年。じゃあ少なくとも15歳から40歳くらいまでは音は良いものに限る!っていう風に思いながら、デジタルなものをすごい望んでいたんだと思うんですよね。うん。

ノイズよ、入っててくれ

 そんな感じで、例えば高校時代にムーンライダーズと1986年の10月ぐらいに…夏か、夏にムーンライダーズと出会って、それがムーンライダーズの10周年記念だったんで、そこからムーンライダーズのアルバムとか集めたりするんだけど。過去のアルバムを買う時、LPを買うのかCDを買うのかって、すっごい迷った!すっごい!当時、秋葉原の石丸電気のレコード館まで行ってね。僕は実家は千葉なので、千葉には一番大きいところでも全然過去のLPとか無かったのに…名前、なんだったっけなぁ、そのレコード屋さんの…忘れちゃったなー。まあそうなんだけど、それがこうね、どんどんCDが出てきた時にどっち買うか迷って、どっち買うか迷って、CD買っちゃったんですね、僕ね。うん、今考えたらアルバム買っておけば良かったな。まあ後々にCD何十周年記念とかでBOXセットとかでCD買ってるから、ムーンライダーズのアルバムは全部でどのアルバムも3枚づつくらい持ってるんだとすると、あの高校時代にはLPを買っておけば良かったなーなんて、ちょっとだけ後悔をしてるのですが。まあ大した後悔でもないですが(笑)
 そのCDを買ったみたいな感じで、ずーっとデジタルな、音がクリアなものを求めてたんだと思うんですね。ところが今回バーティカルアナログプレーヤーを買って、ビニールレコードをかけてみると、プツップツッってのが気持ちいいんですよねー。最初にかけた時の、針をぽっと落としたときにシュッ、シュワ、ザー、みたいな音がするじゃないですか。ああ始まるなーみたいな。むしろね、盤が綺麗で、何枚かLPかけてみたんですけど、静かに、そんなにノイズが走ってないと「ぅん?これ、CDと一緒で面白くないなー」みたいな。
 あれ?!これ、すっごい僕面白いことだと思うんですよ。最初に、1980何年の時にはノイズが入ってることがすごく嫌だったのに、今は「ノイズよ入っててくれ」みたいな。うん、このノイズが入ってることがアナログの良さなんだーと思う。そのノイズってのは自分の身体で言えば腰が痛いだとかね、なんかこう目が痒いとかね、飛蚊症なのかとかね、そんなようなノイズみたいなものってたくさん歳と共に出て来るんだけど、それってノイズって考えるとすごく除去したいなーって思ってたんだけど、なんかアナログプレーヤーをかけたときのレコードのノイズみたいなものの気持ちよさを感じた時にですね、ああ、そういうノイズまで含めた上でのサウンドが気持ちいいなって思うことが実は生きていくということの証というか、実感なんじゃないかなーなんて思ったりする。
 それでクリアじゃなくて、連続で再生しないからA面終わったらかけなおして、盤を取ってB面に変えて、また針を落とす。またすぐ終わっちゃうみたいな。その繰り返しみたいなことってたぶん若い頃の僕は「そいういうのが無くてCDは便利だ!」とかね、CDなくてMP3にすると何千曲もiPad、あるいはiPhoneに入るんだよね、とか。そこからサブスクリプションになるともうお金払わないで好きなときに好きな曲聴けるじゃんみたいに、快適になって行ったなーって時に、むしろわざわざ快適じゃないものをわざわざクリアじゃ無いサウンドで聴くってことが何でこんなに気持ちいいんだろうと思わせてくれたのはね、実はアナログプレーヤーの、僕にもたらしてくれた音恵、音寵なのかなーなんて。恩寵の恩人の恩って書きますけど、この場合は音って書くのかな(笑) なんて言うことを思いながら、今日のICUC知的好奇心向上委員会は終わりにしたいと思います。2年目というか、また来週からもやりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


文字起こし後の文字寝かし

(好き勝手に思った感想を書き残しておくことを文字寝かしと言うことにしました)

 残念、50回記念は前回でした。「篭って角田陽一郎と」が始まったのは2020年3月29日、2021年3月だと28日が日曜日で近いかな。翌日29日が満月で、こういうのを満を持してって言うのか分からないけど、私の家の工事開始で、次の満月の4日前で終了。なんだけど、これが私の誕生日の前日なので、知らないことをやる、大きなお金が動くという、私的にかなりストレスなものが43歳の内に終わり切ると思うと、月の満ち欠けとかカレンダーを意識した気持ちの切り替えの感覚が体感できたんじゃないかと思う。

 朔の日に始める。感情豊かで感動多く共感力が高いだろう角田さん。外的要因を自分ごとに出来る強みの反面、気持ちが引っ張られやすい?つまり日々の豊かな気持ちのアップダウンに加え、外的要因によるアップダウンが重なると大変。例えばエヴァ観てどーんっと凹むとか、独りになりたい!とか。良い面は「朔の日にはじめようぜ!」、思い込み力。月の満ち欠けを内に取り込み、外的要因に引っ張られたものを引っ張り返すことを繰り返して生きてるよう。明と暗、高と低、疾と鈍、透と濁、大変だけど鮮やかな世界だろうな。
 私は人や情報に接さないことで感情の起伏を起こさせないようにしてるらしく、起伏が緩やかなので自分に合ってるんだけど、情報や経験の少なさに劣等感を持ちやすい。やっぱり鮮やかな世界は憧れる。感情の振り幅にメモリが10あるとして、一般的に女性は7~8、男性は6~7くらいと聞いたことあるけど、9以上ってどんな世界なんだろう?

 書くと気が晴れる。話すことで気が晴れるとは言うけど、実は書くことも有用。その場合”目で見える形”になることが効くのだとか。書いて晴らす行為、感情のことなのに冷静でシステマチックで面白い。哲学的になると解決というものが無くなるから、書いたところで気が晴れるってことは少なくなるのかな?
 メルマガは暗い暗いと聞いてから読んだけどそれほど暗い感じがしなかった。暗いけどカラッと乾いてた感じ。浮上の直前の底の底はカラカラだったという記録になったのかな。他人の頭の中は見られないし体感できないけど、その一部を見て自分の方が晴れることだってあるから、明暗は関係ないのだ。ただ、私が最初に仕事を辞めた時、ほとんど人と会わなくなったら精神が病んだので、メルマガにあった「一人になったら寂しいのかな。」は、全力でお勧めしない。

 ノイズ。デジタルのクリアな音は、物質なら原子だと思った。不純物のない物質。これを人に置き換えると、純度が高くクリアって神や仙人かな?人間じゃない。だから人間の純度って生まれた時が一番高いのかと思ったけど、角田さんも言うように生きて不純物がたくさんあるから個性があるのであって…何回か前のネガポジの反転みたい、不純物が多く個性がある方が結果、人間としての純度が高い気がする。

 音恵、音寵。思うに鮮やかな世界。私は避けて通ってた世界。読書と映画はなんとか始められた。もう少し、もう少し鮮やかになるように、無理にならない程度に、騙し騙し、慣らしながら、そういう世界を目指して行きたい。
 
 前回「すごい」は多くて「すごく」は聞いたことないと書いてみたけど、今回は高「すごく」率。ここは文字寝かしって名前にしてるけど、ステーキで言えばパセリ部分なので、読んで無いと信じてるけど、もしやパセリ食う派で、じゃあ「すごく」って言ってやろうかなどと…ぃゃー、そんなはずはないと思うんだけど。怖いなぁ。

……それにしてもレコードの違い。いつまで経っても覚えられない。
レコードの種類の違いとは?サイズや回転数を解説!

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