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つれづれ…なるままに。153。

【学校図書館から学級文庫を貸し出す】
お話です。

通常、学校で、学校なりのやり方で、学級文庫を教室に置いてあると思います。
なかには、先生が自分の「学級文庫セット」を持っている強者もいらっしゃいました。

読書の習慣としては、学校で借りた本は家に持ちかえり、課題などが早く終わった子が学級文庫を読む、という感じでしょうか?

ただ、学級文庫を読み尽くしてしまった、本が古いなどの意見もあります。

そこで、【学級文庫を貸し出す】方式にすると、子どもたちもよく読むようになるし、楽しんです。

やり方は


☆低学年~定期的に図書館利用ができる学年の場合


・毎月1回、自分が借りる本+みんなに読ん で貰いたい本を1冊、選びます。

・自分の借りる本は手元に、みんなに読んで貰いたい本(これが学級文庫になります)はブックトラックに集めます。

・基本のルールを決めます。
例えば、シリーズモノは1冊まで。
続きモノはなし。図鑑はなし。などなど…シリーズモノが重なった場合は選んだ本人たちに、ジャンケンか話し合いで、決めてもらいます。

・クラスの人数分の学級文庫はクラス貸出しで、ラベルを貼り(簡単に剥がせるようにしておきます)

はい!学級文庫の出来上り

という、これだと知らなかった本を友だちが選んでいるので、興味が湧きますし、読むキッカケになります。数も30から40冊で、1ヶ月か、その学期の間でも借りていられるように担任と打ち合わせをしておきます。

気をつけることは、バラバラに返さないこと!

学級で借りているので、学級単位で返却をお願いしています。

☆高学年~なかなか図書の時間が取れない場合

・図書委員が休み時間に、ひとり5冊前後を選んで、人数分をクラス貸出しの手続きをします。

・図書委員が個人の好みで選ぶので、選んだあと、内容のバランスを学校司書がチェックします。その時、こっそり古典や外国作品を紛れ込ませます。

はい!学級文庫の出来上り

高学年は、だいたい学期の間は貸出しして、終業式などに返却してもらいます。

これは、かなり子どもたちには刺激になるようです。
同じ学年なのに、ちょっと大人っぽいものを選んだり、逆に私に「これかよ~」と言われてしまう本を選んだり。

読書の幅が拡がります。
子どもは、大人が選んだ本より、同級生が選んだ本のほうが興味がある、それと

負けず嫌いが良い方向に働きます。

学級文庫なので、各担任に基準や期間を相談してシステム化すると、普通に「今日は、みんなに読んで欲しい本を1冊、ここに入れてね~」のひと言ですみます。

(確か、先生がたには、始めはわかってもらうまで大変でしたが)

新しい本や、知らなかった本が身近にあると読書したくなる、みたいです。

積ん読が増えました。
3冊めが出ていたことを、知らなかった(司書として恥ずかしながら)ので早速、読んでいますが…天才?才能というのは、どこから降ってくるのでしょう?驚きです!

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