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つれづれ…なるままに。169。

【学校図書館のちょっとしたお悩み】

絵本は、どうやって並べますか?
これは、どこの学校図書館も悩みの種ではないかと思います。

絵本の定義が「絵が全体の内容を説明している本」など、曖昧なところにも問題があります。
宮沢賢治も、小川未明も絵本になってしまうこともあります。こうなると…微妙です。

以前、勤めていた学校は、分類記号と同じで作者で請求記号がついてました。
E(絵本のこと)で、二段目に作者のカタカナです。
例えば…

Eで「レオ=レオニ」なら「レ」
Eで「あまんきみこ」なら「ア」
作品が『山ねこおことわり』でも「ア」です。

今の現場は「題名の最初の文字」をひらがなです。

Eで『おおきな木』なら「お」、作者はシルヴァンスタインですけど。
Eで『せかいのひとびと』なら「せ」です。ピーター・スピアーですけど。

はじめは、戸惑いました。
これは、それぞれにメリット・デメリットがあります。

作者で並べると、作品がまとまって並ぶので

「アーノルド・ローベルはここです」

ですむのです。並行読書のために、わざわざ集めなくてもいいわけです。

しかし、子どもたちは、特に低学年が作者で覚えることは、ほとんどありえません。
(題名を覚えていることもアヤシイです)
そうなると、検索が時間がかかります。
聞き出すほうも…大変です。

題名の順番なら『給食番長』なら「き」にあります、『つまらないつまらない』なら「つ」です。

しかし、作者で並んでいないので、探すのが大変です。「ヨシタケシンスケさんの本がない~」と言われると、実はあちらこちらにある…となります。

これはこれで、ひと苦労です。
結果、単元で使う作家は別置にします。

絵本の並びは、書店は出版社別になっていたり、図書館によっては画家の作者名で並んでいたりします。

これは、正直、

どこから、どこまで絵本にするのか?

から悩みます。
そして、分類記号の内容で悩み、探すほうの立場になっても「どれが1番わかりやすいのか?」で悩みます。

慣れてしまうと、どうってことないのですが、現場が変わると、つい絵本の並びをチェックします。それだけ、統一されていないジャンルです。

大きな悩みの種です。

お気に入りの絵本です。
もう、書店にはないかも知れません。
大人向きではないですが、考えさせられる話です。小さいお子さんには難しいかも?しれません。

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