つれづれ…なるままに。33。

吉祥寺@ブックマンションにて。

好きなことを仕事にするか?しないか?

というようなことを、雑談してきました。
私としては、ですが。

好きなことを仕事にするとしんどいかも?

と、思いました。
私は、本を読むことも、読んだ本について話すことも好きです。実際、学校司書をやっています。
ですが。

仕事の時は仕事モードなので、いくらか客観的に本に関わっています。

これは、この仕事を始めた時に、気がつき、同僚にも似たようなことを言われました。
「仕事に入れ込むな。深入りするな。」
なぜなら、司書は、本が好きだというだけでは勤まらないからです。

司書は、本と人を繋ぐ仕事です。

コミュニケーションが不得意だと、まず無理です。図書館は貸本屋ではなく、調査目的に来館する人が多いので、聞き取り調査(レファレンス)をしなくてはいけませんし、その目的まで導かなければなりません。

よく勘違いされるのは
「本に囲まれて、幸せね~」ということを、よく聞きます。

幸せじゃない、と言えば嘘ですが。
むしろ、仕組みを覚えて、蔵書を把握して、何がどこにあって…などなど。仕事は終わらない。あー終わらない。

さて、じゃあ「学校なら、子どもと楽しくっていいよね~」かというと

とーんでもない。私は(個人的な感想ですが)子どもが好きっていう人は向いていない仕事です。

子どもが、好きとか嫌いとかではなく、やはり、子どもの嫌な面も見なくてはいけないし、時には厳しくなります。

以前、児童に
「センセー子ども好き?」
と、聞かれたことがあります。
その児童は、家庭背景に問題があり「好き」と言ってくれる大人が欲しかったようでした。
とっさに
「好きでも嫌いでもないなあ。でも面白いなあって思っているよ」と答えました。
うっかり、「好き」と答えると、その子は私に甘えてくるかもしれません。その時、私に責任は取れるのか?

それからは「子どもは面白い」と思うし、そんなふうに見ています。それに、児童生徒だけではなく、先生方も利用者です。

好きなことを仕事にすると、周辺の全てにある程度の『線引き』をする。

それが、私の「好きなことを仕事にした」結果です。

ブックマンションでは、好きにやっています。実験的なことも、まあ、細やかですが楽しくやっています。
お近くに来たさいには、お気軽にお立ち寄りください。気になったらご購入も、よろしくお願いいたします。棚番094の゛ひそひそ書房゛と申します。

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