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ムダ毛処理のしんどい呪縛

剛毛に生まれた女性にとってムダ毛処理は永遠の足枷(あしかせ)


私はこっち側の人間です。(毛深い女性いわゆる剛毛です)

来る日も来る日も猛暑のオンパレード。
みなさまは真夏のムダ毛処理はいかがなさっているでしょうか。
いまや男性でもスキンケアに気を配るご時世。いやはや、大変だなぁ・・・と、ズボラな私は思ってしまう。

そう。ズボラな私でも気になってしまう(特に半袖を着る季節)ムダ毛について書きたい。

小学生から始まったムダ毛に対する羞恥心

思えば、小学の何年生かは覚えていないが、すでに気にしていたムダ毛。
夏場はどうしても半袖+スカート(ズボン)とかが通学着になるし、体育の時間だって半袖短パンの運動着になって、皆さんの前にムダ毛処理前の腕や脚をご披露するのだ。
そうすると否が応でも他のクラスメートの女子と自分を比較してしまうもので、仲良しの〇〇ちゃんのスベスベの腕をみて「あ、腕に毛がない・・・キレイでいいなぁ~」などと、口には出さなかったが何となく敗北感を感じていたように思う。

初めてムダ毛を剃ってみたよ

それは中学生。制服というもので通学するようになってからだ。
当時は母が使用していた、ピンク色の女性用のお顔剃り用のカミソリで、ガードとかもついていない、横滑りしたものなら即流血・・・というスリリングな道具を使っていた。ムダ毛処理の間隔は気になってきたら・・・など適当だったが、お風呂場に入ると何かスイッチが入ったかのように腕と脚を慎重に時間をかけて毛の処理に熱心だった気がする。ちなみに脇の下は、『NOT ノースリーブ着用』がモットー(?)だったので見えないという理由でほったらかしだった。(水着着用時は処理したよ)

自己処理の限界を感じてしまう

剛毛をお持ちの女性ならお分かり頂けると思うが、自己処理(カミソリで剃るなど)していくと、だんだんと剃り残り(毛根あたりが黒く残る)が多くなり肌の見た目が満足のいくもので無くなってしまう。また触った感触も逆撫ですると嫌なざらつきを感じてしまう。
雑誌の広告で「ず~っとつるすべ肌!!」「面倒な処理しなくてもOK!!」などという謳い文句があると、つい見てしまうがどれも数万単位で高額。しかも1回では終わらないという美容脱毛。所詮、無理ゲー。
そこで、脱色したら目立たなくなるという法則(?)が登場。
使うのは市販の脱色剤。一番良かったし、今もあったらお勧めしたいのは資生堂から出ている腕・脚用の脱色剤。A液とB液を混ぜてから脱色したいところに塗って5分程度で茶か金髪(?)くらいに色が落ちてくれるのが時短と肌に優しい点で嬉しい。太陽の光で若干脱色されたムダ毛がキラキラ光るのが弱点といえばそうなるが、それでも当時の私には、もじゃもじゃ黒いムダ毛を腕・脚にくっつけているよりは、はるかにマシなのでした。

同性に避けられショック!!

ムダ毛の問題は未だ根本的に解決はされていない状態。
面倒だなぁ・・・と思いつつ、今までの付け焼刃な自己処理を続けていた。
そして大学2年とある日。必須科目の体育の授業。プールである。当然水着です。
大学生にもなって体育なんてかったるいとずっと思っていたけれど、単位が欲しくしぶしぶ参加。
「あ、ムダ毛処理していない!!!」
慌てて、腕と脚をチェックしカミソリでジョリジョリ剃りまくりましたよ。
「やっぱり逆撫でで触るとジョリ感あるなぁ・・・」
皆と極力離れていれば、肌の接触も避けられる(=ジョリっという肌触りがバレない)という作戦(?)で、いざプールへ。
・・・っが、すごい人数だった。
プールの中で順番に並んで泳ぐ、という指示。人混みを避けて接触しないようにと、やっと所定の位置に並んだ。一通り終わり、そろそろ授業も終わりかけてプールの水中の脇にいて、何となく隣にいた女子と話して和んでいた・・・気をゆるめたその時、私の脛にその女子のスベスベ足が擦れたのだ。「あっ!」と思ったその瞬間、その女子はさっきの優しい顔とは打って変わって、怖い形相で対角線上のプールの脇に脱兎のごとく、移動してしまった。これが私のムダ毛に対する、唯一、露骨な嫌気の経験となった。

美容脱毛の世界へ

前述したとおり、永久脱毛(美容脱毛・医療脱毛)は何しろお金がかかる。時間もかかるし、あとは痛みも伴うので施術を受けるのは、よく考えたほうがいい。
私はいい加減、ムダ毛処理に疲れてしまい、〇BCという会社の美容脱毛の体験を申し込んだ。毛の生えてくるサイクルがある(1回では終わらない)、痛みを伴う(肌が赤くなって熱を持つ感じ)、私の毛質・施術箇所で何回で終わるかのシュミレーションなど、説明を受けた。私は脇の下を選んだ。
正直、痛い。途中で脱毛チケットを追加したためか両脇+αでトータル100万円は下らない美容ローンを組んだ気がする。いま思えば学生なのに、本当に何も考えていないアホだった。アホだったし、お叱りを受けるかもしれないけれどやっぱり後悔は全くしていません。それぐらい疲れていたのです。

最近のムダ毛事情ってどうなの?

今は脇の下、両膝、両腕がほとんど生えて来ないほど、ツルツルになった私の肌。数えてはいないけれど高級中古車1台分くらいは、使っているのではと思う。
最近婚活を運営しているところのYouTube配信で、「男が女に冷める瞬間」というタイトルでいくつか出ていたんだが、なんと『ムダ毛』がランクイン!! 
私は正直驚いた。
確かにムダ毛は無いほうがいいかもしれないし、自分だってやっていた。
でも、それが原因で恋愛が遠のくって・・・女性に厳しくないですかねぇ。好きな女性にムダ毛が見つかったら、冷めてしまう・・・そんな簡単なものなのですかね。今の恋愛する気持ちって。
ただでさえ社会的に、女性はムダ毛があってはならないもの・・・という風潮があって、昭和から令和になっても変わっていないと思っている。それに加えて、自分の好きな男性から『ムダ毛があるから好きになれない』という理由で振られたら、すごいトラウマになりそう。そう思うのは私だけでしょうかね。





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