結ばれる人間関係でありたい
私自身、幼少期から人間関係に悩まされた。
とにかく周りの人間との相性が合わず、仲がいいなんて言えたものではなかった。当時はとりあえずうまくやっていくため、取り繕うことばかり頑張っていたと思う。
転機は高校生の時だった。同じクラスだったその人はこれまで出会った人とは違かった。
自分の中の何かと噛み合っていた。大切な「音楽」を一緒にできた。
「ずっと一緒にいれたらいいのにな。」
そう何度願ったことだろう。
今はその人とは年一度の頻度で会っている。
互いに身を置いている環境は異なれども、どうしても会いたくなってしまうのだ。
会いに行くための旅路も、今ではひとつの楽しみだ。
こうして毎年顔を合わせるのも、一度結ばれた関係性を途切れさせたくないという私のエゴのように思う。
しかしその人と会えた時のこころの満たされ方は、他では再現できない。
人間関係においては、一度離れてしまうとそのまま二度と会えなくなるということもある。
けれど、私はそれが嫌なのだ。
どうして離ればなれにならなければいけないのだろう?
仲が良かった、ということは嘘ではないはずなのに。
私はリボンで結ばれるような関係を持ちたい。
離れてしまっても、また会えるように。
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