物価の上下よりも、雇用が重要なワケ（2023年10月19日号）
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物価の上下よりも、雇用が重要なワケ
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－－－－きょうのご挨拶－－－－－－
こんにちは。児島です。
物価の上下よりも、
実は、雇用の増減の方が、
重要です。
その理由を、今号では、
ご紹介しましょう。
きょうのNY１メルマガです。
－－－－－－NewYork１本勝負－－－－
■デフレで物価安は「良い」？
まず、長年、日本で続いてきた、
デフレで物価が下がる現象。
これは、良いことのように、
思えますね。
しかし、それは、全く違うの
です。
つまり、雇用が安定して、
収入が変わらない場合だけ、
デフレは得になります。
前提があるわけですね。
しかし、ご承知のとおり、
デフレで雇用も破壊され、
解雇・雇い止めで、収入を
失ったり、
非正規雇用などの、
労働条件の切り下げで、
収入がゼロとか、激減する
人が続出します。
すると、物価安で、
価格が2割下がったとしても、
収入がゼロとか、激減すれば、
ぜんぜん良くないことになり
ます。
賃金や、収入の方が、
物価の変動幅よりも、
（変動が）大きいため、です。
具体的には、年収500万円が、
ゼロとか、200万円に下がれば、
物価が2割下がったところで、
気休めにしかなりません。
年収の減少が、マイルドであれば、
実質は、同じことなのですが、
解雇されたり、非正規雇用に
なったりすれば、
年収の減少は、物価安よりも、
影響が大きくなります。
■雇用が増えれば、物価高を超える
一方、雇用が増えて、
年収200万円の人が、
年収500万円になれば、
物価が多少上がっても、
収入増の方が、
プラス効果が大きくなり
ます。
ゼロの人が、年収300万円
とかになっても、
物価の上昇よりも、はるかに
プラス効果が大きいです。
日本では、まだ、雇用が
増える段階にありませんが、
雇用に一番注目すべきです。
日本のデフレ不況が、
深刻であったのは、
工場の海外移転が次々と
起きて、雇用が失われたり、
非正規雇用が、大きな流れと
なったためで、政策の失敗
と言えます。
【編集後記】
雇用を重視すれば、今日の
日本のようには、なって
いなかったでしょう。
（児島）
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