今、卵子提供と言う選択肢で迷っている人たちへ


久しぶりに、ここに戻って来ました。


卵子提供に進むと決めてから、直ぐに妊娠出来るかと思いきや、いろんな苦悩があって、ここでその苦悩と葛藤を吐き出し、1年かかってやっと妊娠出来ました。


久々のつぶやきです。

卵子提供で、自分の遺伝子の繋がりを心配してる人多いと思います。それで、なかなか決断が出来ない人がいたりと、

そんな人たちに向けて、卵子提供で子供を授かった私の想いを述べますよ。

だけど、決して、このブログは、卵子提供を煽る物ではありません。

自分の心にフォローしてみてください。


迷っていても、心のどこかでは、本当は、もう決断出来ているんです。

その決断が、貴方の今の行動なのですから。

十分に迷って、出した決断が行動に繋がるのか?

決断つかぬまま動いた行動が、決断に繋がったのか?


アタシの場合は、行動が決断に繋がったような気がします。



ドナーエッグで妊娠して、もう30週になります。

この子が、お腹に宿ってくれた日から今日まで、幸せ過ぎて、卵子提供に臨んだこと、この選択肢を選んだこと、一度たりとも後悔なんてないし、

いや、その卵子提供を受けてたことすら忘れるくらい自分の子供と言う認識が半端ないです。

悪阻から、胎動まで全て愛おしくて。

ですけれど、そんな幸せの日常に、時々、卵子提供を受けて授かったという現実を受け止めざるを得ないことがあるんです。

いえ、別に、卵子提供で授かったことが悪いとか、そう言うんじゃないんです。

ただ、そうか、アタシの子供は、自分の遺伝子を継いでいないんだと、リマインドされる現実に立たされるという事です。


今日、産休の手続きするのに、書類の記入をしたんですが、この育休を誰の世話のために取るのかと言う質問があって、子供の世話の為と言う理由なんですが、貴方が世話をする子供は、

  • 実子

  • 義理子

  • 里子

  • 養子縁組

  • 法的被保険者

  • 配偶者の子

ニューヨーク州育休申請書


実子って日本語だったら、迷わず実子にチェックするけれど、

それが、英語でBiological Child バイオロジカルチャイルドって言われると、なんだか遺伝子のつながりを明白にせよと言われてるみたいで・・・


その選択肢に、アタシは即答することが出来なかった。

そんなの単なる書類手続きなんですが、そんな単なる書類手続きに、ハートがチクリとしたんですね。

まぁ、そんな痛み、あの時、卵子提供を受けると決断するまでの苦悩に比べれば、蚊に刺されたくらいの痛みなんですが、

これからも、そう言う事が、時々あるんだと思うんです。

「赤ちゃん、ママに似てないわね。」とか言われるかもしれない。

自己卵での妊娠ですら、ママに似てない子供だっているのに、卵子提供の場合は、その痛みが、蚊に刺された痛みが、蜂くらいにグレードアップするのかななんて・・・

その小さな痛みって、卵子提供を受けた後ろめたさなのかなって、思ったりもするんだけれど、

思い出そう!

なぜ卵子提供をすると選択できたのか!

その前に、なぜ卵子提供を、もっと早い段階で選択出来なかったのかを考えれば、自分と血のつながった子供が欲しかったからだ!

それで、無理と分かりつつも、大金と時間を無駄に費やして、45歳から48歳になる直前まで自分の卵で不妊治療を続けたのだ。

この年齢での自己卵での妊娠なんて、5%もないというのに、つまり95%無理という事であるが、

あの時の私は、5%も可能性があるんだと思い込んでいた!

そして、自己卵で子供を授かれなかったら、子供のいない人生を歩んでゆこうって決めていたのに・・・


現在、卵子提供で妊娠して、妊娠後期の幸せの絶頂期に突入。


人生って、分からないもんである。

いや、でも、本当は、自分の中では、分かってはいるんだと思う。


結局、どうして、この卵子提供に進む選択が出来たのかと言えば、

当時は、よくわからなくて、きっと、こんなに時間もお金もかけて結果が出ないことに我慢がならず、執念だったのかと思っていたが、


今になって分かる気がする。


遺伝子を残した子供が欲しかったのは、確かであるが、それ以上に、妊娠して、子供を身ごもる、そして、子供を出産して育てるという人生の経験をしたいという思いが強かったのだ。

自分の中には、アダプション(養子縁組)と言う選択肢が一切なかったのも、そのためだと思う。

卵子提供してまで、子供を身ごもるなら、親を必要としている子供がたくさんいる世の中で、そう言う子供を引き取ったらどうだという正当性を振りかざすようなご意見をたくさんいただいた。

まるで、卵子提供を受けることが悪いことかの様に、

でも、自分の人生の選択を、他人の意見で変えていいのか?


アタシは、子供を自分のお腹の中で育てるという尊い経験を体感して、出産をして、100%依存しなければ生きれない一つの生命体を育てることで、自分の人生には、計り知れないほどの学びを得れると確信していたから、

とくに、日本の方からの卵子提供で子供を授かる人への風当たりの強さに驚いたし、

それでは確かに日本では、卵子提供の法体制がいつまでたっても整備されないわけだとも思った。


どんな選択肢を選ぼうとも、周りの意見だけに惑わされないでほしい。

自分が決めた決断だったら、どんな結果になっても、誰も責められないじゃない。


きっと、どんな選択を選んだとしても、私の選択は間違っていなかったって思えるような行動をとると思うんだよね。


これからも、アタシは我がベイビーちゃんと、いろんな選択肢を迫られると思うんだけれど、

我が子の選択肢だけは、自分の意思やエゴで押し付けないようにしようと思っている。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?