META 2024/Q2決算発表(2024/8/1)

キラ

2024年8月2日 20:01

【要約】
METAの2024年第2四半期決算概要

業績ハイライト

総収益: 391億ドル（前年同期比22％増）
純利益: 135億ドル
1株当たり利益: 5.16ドル
ユーザー数: 32億人以上が毎日METAのアプリを利用
広告収益: 383億ドル（前年同期比22％増）

プロダクトとイノベーション

Threads: 新たなソーシャルアプリで、月間アクティブユーザーが2億人に迫る。若年層での成長が著しい。
Meta AI: 年末までに最も使用されるAIアシスタントを目指し、Meta AIの展開を拡大中。
生成的AI: 広告主向けにカスタマイズされた広告クリエイティブを生成するAIツールを開発。初期の成功が見られる。
LLAMAモデル: 新たなAIモデルLLAMA 3.1をリリース。オープンソース化し、広範な業界使用を促進。

ビジネスセグメント

Family of Apps: 6月には3.27億人が毎日利用。収益は387億ドル。
Reality Labs: 収益は3億5300万ドルで、前年同期比28％増。Questヘッドセットの販売が好調。

今後の見通し

第3四半期の収益予測: 385億ドルから410億ドルの範囲。
2024年の年間総費用予測: 960億ドルから990億ドル。
AIインフラへの投資: コアAIと生成AIの両方において投資を拡大。特に生成AIにおいて新たな収益機会を模索中。
資本支出: 2024年の年間資本支出は370億ドルから400億ドルを予想。

主要課題と戦略

収益化の効率向上: AIを活用して広告パフォーマンスとターゲティングを改善。ビデオコンテンツや短編動画の広告機会を増やす。
メタバースとリアリティラボ: Quest 3やRay-Ban Metaスマートグラスの成功を基に、ARグラスの長期的な可能性を追求。
法的および規制環境: 米国とEUにおける規制の厳しさが事業と財務に影響を及ぼす可能性を認識。

【決算発表内容】
こんにちは。本日の会議オペレーターを務めますクリスタと申します。現在、METAの第2四半期決算発表カンファレンスコールを開催しております。バックグラウンドノイズを防ぐため、すべての回線がミュートにされています。発表後に質疑応答の時間を設けますので、ご質問がある方は電話のキーパッドで「＊1」を押してください。質問を取り下げる場合は、もう一度「＊1」を押してください。質問は1つに限定してください。この通話は録音されます。

では、METAの投資家向け広報担当ディレクター、ケネス・ドレルさん、どうぞ始めてください。

ありがとうございます。こんにちは。METAプラットフォームズの第2四半期2024年の決算発表カンファレンスコールにようこそお越しくださいました。本日は、当社の業績についてお話しするために、CEOのマーク・ザッカーバーグとCFOのスーザン・リーが参加しています。

始める前に、私たちの発言が将来の見通しに関する声明を含むことをお知らせしておきます。これらの将来見通しに関する声明とは異なる実際の結果が出る可能性があります。これらの結果に大きな影響を与える可能性のある要因は、本日の決算プレスリリースおよびSECに提出した四半期報告書に記載されています。この通話で行う将来の見通しに関する発言は、今日現在の仮定に基づいており、新しい情報や将来の出来事を受けて、これらの発言を更新する義務を負いません。

このコールでは、GAAP（一般に認められた会計基準）と特定の非GAAPの財務指標の両方を提示します。GAAPから非GAAP指標への調整は、本日の決算プレスリリースに記載されています。決算プレスリリースと関連する投資家向けプレゼンテーションは、当社のウェブサイトinvestor.fb.comでご覧いただけます。それでは、マークにお話を引き継ぎます。

こんにちは、皆さん。今日はご参加いただきありがとうございます。私たちのコミュニティとビジネスにとって非常に好調な四半期でした。現在、私たちのアプリを毎日少なくとも1つ使用している人が32億人以上にのぼると推定しています。特に米国での成長が明るい材料となっています。WhatsAppは米国で1億人以上の月間アクティブユーザーを持ち、Facebook、Instagram、Threadsの年々成長が米国と世界全体で見られています。

特に若年層のFacebookでの進捗には満足しています。特に米国では、誰がアプリを使用しているかに関する一般的な認識に反する数字が見られます。2年前、私たちは18〜29歳の若者にアプリをよりフォーカスすることを開始しましたが、その努力が良い結果をもたらしているのは良いことです。もう一つの明るい材料はThreadsです。Threadsはもうすぐ2億人の月間アクティブユーザーに到達しようとしています。私たちはこれが新たな主要ソーシャルアプリとなる方向に向けて着実に進んでおり、より深いエンゲージメントが見られ、この軌道には非常に満足しています。

現在の大きなテーマは、もちろんAIです。本日は、AIが私たちのアプリファミリーとコアビジネスに何をもたらすか、新しいAIの体験と機会、AIがどのように私たちのメタバースの取り組みに影響を与えているかの3つの領域に焦点を当ててお話しします。

では、始めましょう。FacebookとInstagramでは、AIの進歩が推薦の質を向上させ、エンゲージメントを促進し続けています。より一般的な推薦モデルを開発するにつれて、コンテンツ推薦が改善されることを私たちは繰り返し見出しています。今四半期では、Reels、長い動画、ライブを単一の体験にまとめたフルスクリーン動画プレイヤーと統一動画推薦サービスをFacebookで展開しました。これにより、すでにFacebook ReelsでのエンゲージメントをCPUからGPUへの最初の移行よりも増加させた統一AIシステムを拡張することができました。

今後は、すべてのコンテンツ、たとえば「知り合いかも」などをすべてのプラットフォームにわたって動かす単一の統一推薦システムに向かって進んでいきたいと思っています。まだそこには到達していませんが、まだ成長の余地があり、ここで良い進捗を遂げています。

AIは、広告主にとっても非常にエキサイティングな方法で私たちのサービスを進化させるでしょう。かつては、広告主は特定の年齢層、地理、興味などの特定のオーディエンスを対象にしてきました。最終的には、私たちの広告システムが広告主自身よりも誰が興味を持つかをよりよく予測できるようになりました。しかし、今日では、広告主は依然として自分たちでクリエイティブを開発する必要があります。これから数年で、AIは広告主のためにクリエイティブを生成し、それを人々が見る際にパーソナライズできるようになるでしょう。長期的には、広告主は基本的にビジネス目標と予算を伝えるだけで、私たちがそれをすべて行うことになるでしょう。これには段階的に到達していくつもりですが、非常に大きな変革となるでしょう。

次に、AIが可能にするまったく新しい体験についてお話しします。前四半期に、私たちのアシスタントMeta AIの本格的な展開を開始しましたが、年末までに最も使用されるAIアシスタントになるという目標に向かって順調に進んでいます。追加したいことがたくさんあるエキサイティングなロードマップがありますが、ここでの基本的なポイントは、Meta AIが重要なサービスになる方向にあり、インテリジェンスと機能の両方で急速に改善されているということです。

いくつかのユースケースは、情報を検索したり、他の人と話す前に難しい会話をシミュレーションしたりするなどの実用的なものです。また、他の用途はよりクリエイティブで、新しい「あなたをイメージする」機能では、好きなスタイルで自分の画像を作成することができます。AIの素晴らしさの一部は、その汎用性にあります。私たちはまだ、それが有用である幅広いユースケースを発見しています。

私たちのビジョンの重要な部分は、単一のAIを作成するだけでなく、多くの人々が自分自身のAIを作成できるようにすることです。今週、私たちはAI Studioを立ち上げ、誰でも私たちのアプリを通じてAIと対話できるようにしました。クリエイターは特にこれを非常に価値のあるものと感じるでしょう。私たちのアプリには数百万のクリエイターがいます。彼らはコミュニティとのエンゲージメントを深めたいと思っており、コミュニティも彼らともっと関わりたいと考えていますが、一日のうちにできる時間は限られています。これからはAI Studioを使って、彼らのコミュニティとチャットし、人々の質問に答え、コンテンツを作成するなどのAIエージェントを作成することができます。これには非常に興奮しています。

しかし、これはクリエイターだけにとどまりません。誰もが自分の興味や異なるトピックに基づいて独自のAIを構築し、それを友人と共有したり、エンゲージすることができるようになります。ビジネスAIもここでの大きな要素です。現在、より多くのビジネスとアルファテストを行っています。これまでのところ、フィードバックは好評です。将来的には、すべてのビジネスがウェブサイト、ソーシャルメディアのプレゼンス、メールアドレスを持つのと同じように、AIエージェントを持つことが当たり前になると考えています。私たちの目標は、すべての小規模ビジネス、最終的にはすべてのビジネスが、AIエージェントを活用してコンテンツやカタログを引き出し、売上を促進し、コストを削減するのを簡単にすることです。

この取り組みが本格化することで、ビジネスメッセージング収益が劇的に加速するだろうと考えています。他にも多くの新しい機会がありますが、それらを展開する準備が整ったときにお話しします。

これらの新しい体験を支えるエンジンは、LLAMAファミリーの基盤モデルです。今四半期には、初のフロンティアレベルのオープンソースモデルや新しい業界をリードする小型および中型モデルを含むLLAMA 3.1をリリースしました。4050億モデルは、リードエンクローズドモデルに比べてコストパフォーマンスが向上しており、オープンであるため、必要なサイズで独自のカスタムモデルを微調整し、蒸留するための最良の選択肢です。LLAMA 3.1がオープンソースAIが業界標準になり始めた転換点として振り返られると考えています。Linuxがそうであるように。

なぜオープンソースに対して非常に楽観的なのかとよく聞かれます。LLAMA 3.1のリリースに際して、なぜオープンソースが開発者、Meta、そして世界全体にとってより良いものと信じているのかを説明する手紙を書きました。私の考えでは、オープンソースはより安全で、私たちの生活をより早く改善する革新を可能にし、より多くの共有繁栄を生み出すでしょう。

Metaの利益のためには、私たちは最高の消費者および広告主の体験を構築するビジネスを行っています。それを行うためには、競争相手に制約されることなく、最先端の技術基盤にアクセスする必要があります。これらのモデルはエコシステムであり、単なる独立したソフトウェアではありません。それらを私たち自身で開発することができるわけではありません。したがって、私たちのモデルの周りに最も堅牢なツール、効率改善、シリコン最適化、および他の統合のエコシステムを発展させたいのであれば、開発者が業界全体で広く使用する必要があります。そして、最先端のモデルにアクセスできることが分かれば、私は最高のソーシャルおよび広告体験を構築できると確信しています。

これに楽観的なのは、オープンソースでの成功の長い実績があるからです。私たちは、供給チェーンが私たちのインフラ設計に標準化されているオープンコンピュートプロジェクトを通じて、数十億ドルを節約しました。PyTorchやReactなどのツールをオープンソース化することで、業界の貢献から実際の利益を得ることができました。このアプローチは一貫して私たちの役に立ち、今回もそうなると期待しています。

もう一つの重要な焦点は、より高度なモデルのトレーニングをサポートするためのインフラ容量の適切なレベルを見つけることです。LLAMA3はすでに最先端のモデルと競争力があり、私たちはすでに業界で最も先進的なものにすることを目指してLLAMA4に取り組み始めています。次の数年間に必要なコンピューティングクラスターとデータの計画を立てています。LLAMA4をトレーニングするために必要な計算量は、LLAMA3をトレーニングするために使用したもののほぼ10倍になるでしょうし、将来のモデルはそれ以上に成長し続けるでしょう。これが将来何世代にもわたってどのように推移するかを予測するのは難しいですが、新しいインフラを立ち上げるためのリードタイムが長いため、必要になる前に能力を構築するリスクを冒すほうが良いと考えています。これらの投資を拡大するにつれて、会社全体の運営効率を維持することに引き続き注力していきます。

最後に、AIが私たちのメタバースの取り組みにどのように影響を与えているかについてお話ししたいと思います。これは引き続き私たちの長期的な焦点です。前四半期に、AIの進歩がいくつかの製品のタイムラインを引き寄せたことをお話ししました。数年前、ホログラフィックARがスマートAIよりも先に実現するだろうと予測していましたが、現在ではこれらの技術は実際には逆の順序で準備されるようになると見ています。これには、すでに行っているReality Labsの投資が役立っています。

Ray-Ban Meta-Glassesは、AIのおかげで予想以上に早くヒット商品となっています。需要が供給能力を上回っていますが、近いうちにその需要に応えられることを期待しています。Essilor Luxotticaとの協力は素晴らしく、AIグラスの次世代を構築するために彼らとチームを組み、長期的なパートナーシップを構築していくことに興奮しています。

Quest 3の売上も予想を上回っており、これは価格に対して最高のMRヘッドセットであるだけでなく、市場で最高のヘッドセットであるからだと考えています。ゲームに加えて、ますます多くの人々がQuestの能力を一般的なコンピューティングプラットフォームとして利用し、ビデオを見たり、ウェブサイトをブラウジングしたり、仮想デスクトップを介してPCを拡張したりしています。HorizonもVR、モバイル、デスクトップで成長を続けており、それがそのエコシステムの重要な部分になることを期待しています。

私たちは9月25日に年次Connect Conferenceを開催し、すべてのAIとメタバースの取り組みについて多くのエキサイティングな更新情報を提供しますので、ぜひご参加ください。最終的には、私たちのコア製品とビジネスで見られる強力な結果のおかげで、将来のために深い投資を行う機会を得ています。私は、その機会を最大限に活用して、私たちのコミュニティと投資家に数十年にわたって利益をもたらす素晴らしいものを構築する計画です。基盤技術と製品体験の両方での進捗は、私たちが正しい方向に進んでいることを示唆しています。

これまでのチームの成果を誇りに思っており、今後の機会を活かすために実行力を持っていると楽観的に考えています。すべての重要な仕事を進めているチームに感謝し、この旅に参加してくださっている皆さんに感謝します。それでは、スーザンさんにバトンタッチします。

マーク、ありがとう。そして、こんにちは、皆さん。では、連結業績から始めましょう。特に記載がない限り、すべての比較は前年同期比です。第2四半期の総収益は391億ドルで、前年同期比で22％、為替一定ベースで23％の増加です。第2四半期の総費用は242億ドルで、昨年と比べて7％の増加です。具体的な項目別では、売上原価が23％増加し、主にインフラとReality Labsの在庫コストの増加によるものです。R&Dは13％増加し、主に人員関連費用とインフラコストの増加によるもので、再編コストの減少によって一部相殺されました。マーケティングと販売は14％減少し、主に再編と人員関連コストの減少によるものです。G&Aは12％減少し、主に法務関連費用の減少によるものです。

第一四半期の終わりには、約70,800人の従業員が在籍しており、Q1から2％増加しました。第二四半期の営業利益は148億ドルで、営業利益率は38％でした。当四半期の税率は11％でした。純利益は135億ドル、1株当たり5.16ドルです。資本支出は、ファイナンスリースの元本返済を含めて85億ドルで、サーバー、データセンター、ネットワークインフラへの投資によるものです。フリーキャッシュフローは109億ドルでした。63億ドルのClass A普通株式を買い戻し、13億ドルを株主への配当に充て、期末時点で581億ドルの現金および有価証券、184億ドルの債務を保有しています。

では、セグメントの結果に移ります。まず、Family of Appsセグメントから始めます。Family of Apps全体のコミュニティは成長を続け、6月には3.27億人がFamily of Appsの少なくとも1つを毎日使用しています。第2四半期のFamily of Appsの総収益は387億ドルで、前年比22％の増加です。第2四半期のFamily of Appsの広告収益は383億ドルで、前年比22％または為替一定ベースで23％増加しました。広告収益の中で、オンラインコマースの業種が前年比成長に最も大きく貢献し、続いてゲーム、エンターテイメント、メディアが続きました。ユーザー地理ベースでは、広告収益の成長は世界その他の地域とヨーロッパで最も強く、それぞれ33％と26％増加しました。アジア太平洋は20％成長し、北米は17％成長しました。

広告主の地理ベースでは、総収益の成長はアジア太平洋で最も強く28％増加しましたが、中国の広告主からの需要が強かった時期と比較すると第1四半期の41％成長率を下回りました。第2四半期には、サービス全体で提供された広告インプレッションの総数と広告1回当たりの平均価格の両方が10％増加しました。インプレッションの成長は主にアジア太平洋と世界その他の地域によるものでした。価格の成長は、広告パフォーマンスの改善による広告主の需要の増加によってもたらされましたが、特に低収益化地域およびサービスからのインプレッションの成長によって一部相殺されました。

Family of Appsのその他の収益は3億8900万ドルで、主にWhatsAppビジネスプラットフォームからのビジネスメッセージング収益の成長によって73％増加しました。私たちは引き続き、Family of Appsの開発と運営に投資の大部分を向けています。第2四半期には、Family of Appsの費用は194億ドルで、総費用の約80％を占めました。Family of Appsの費用は4％増加し、主にインフラと人員関連費用の増加によるもので、再編コストの減少によって一部相殺されました。Family of Appsの営業利益は193億ドルで、営業利益率は50％でした。

Reality Labsセグメントでは、第2四半期の収益は3億5300万ドルで、主にQuestヘッドセットの販売によって28％増加しました。Reality Labsの費用は48億ドルで、主に人員関連費用とReality Labsの在庫コストによるもので、前年比で21％増加しました。Reality Labsの営業損失は45億ドルでした。

次に、ビジネスの見通しについて説明します。収益パフォーマンスを左右する主な要因は2つあります。コミュニティに魅力的な体験を提供する能力と、時間をかけてそのエンゲージメントを収益化する効果的な方法です。魅力的な体験を提供するために、私たちは引き続きビデオとフィード内の推薦などの優先事項の実行に注力しています。

Instagramでは、Reelsのエンゲージメントが成長を続けており、推薦システムの継続的な改善が行われています。この作業の一部は、推薦の中でオリジナル投稿のシェアを増やすことに焦点を当てており、これにより新興クリエイターからのコンテンツを含むInstagramのベストを発見することができるようになります。現在、米国での推薦の半分以上がオリジナル投稿からのものです。Facebookでは、6月に開始した統一ビデオプレイヤーとランキングシステムの世界的な展開から、励みになる初期の結果が見られています。この取り組みにより、すべてのビデオタイプを1つの視聴体験に統合することができ、Facebookビデオの全体的なベースに短編動画を増やし続けることで短編動画の成長機会をさらに拡大することができると期待しています。

ビデオ推薦の関連性は、Facebookのビデオランキングを統一し、次世代の推薦システムを統合することで引き続き向上すると期待しています。これらはすでに昨年Facebook Reelsの推薦をサポートするために新しいシステムを使用し始めて以来、有望な成果を示しています。これらの新しいシステムを、今年と来年にかけてFacebookビデオ以外の領域に拡大することを予定しています。私たちの長期的なエンゲージメントの優先事項である生成的AIとThreadsでも良い勢いが見られています。Meta AIは導入以来、数十億のクエリで使用されています。特にインドでのWhatsAppの保持とエンゲージメントにおいて有望な兆しが見られており、これはインドがMeta AIの使用において最大の市場となったことと一致しています。

現在、Meta AIは20か国以上で8つの言語で使用できるようになっています。米国では、Meta AIで生成した画像を編集できる新機能「Imagine Edit」を展開しています。生成的AIを超えて、Threadsコミュニティも新機能の提供とコンテンツ推薦システムの強化により成長とエンゲージメントの深化を続けています。

次に、収益パフォーマンスの第2の要因である収益化効率の向上についてお話しします。この作業には2つの部分があります。1つ目は、有機的なエンゲージメント内での広告のレベルを最適化することです。ビデオのような低収益化の領域で広告供給を増やす機会を引き続き見出しています。特にFacebook内では、全体のビデオエンゲージメントの割合が時間の経過とともにより短い動画にシフトするにつれて、広告挿入の機会が増えるためです。より広範に言えば、FacebookとInstagramの両方で個人のセッション中にどの広告を表示するのが最適か、いつ表示するのが最適かをより良く判断することができるようになっています。これにより、広告の数を増やすことなく、あるいは場合によっては広告負荷を減らすことさえせずに、収益成長とコンバージョンを促進しています。

収益化効率の向上の第2の部分は、マーケティングパフォーマンスの向上です。ここでもAIがますます中心的な役割を果たしており、進歩を遂げています。AIの進歩によって可能になったより洗練されたモデリング技術を採用することで広告配信を改善しており、第2四半期にはMeta Lattice広告ランキングアーキテクチャが広告パフォーマンスと効率性の向上を提供し続けています。また、Advantage Plusスイートのソリューションを使用して、広告主が広告パフォーマンスを最大化し、キャンペーンのセットアップをより自動化できるようにしています。これらのツールはパフォーマンスの向上を解放し続けており、今年実施された調査では、Advantage Plusショッピングキャンペーンを採用した米国の広告主で広告支出のリターンが22％高かったことが示されています。広告主のツール採用は拡大を続けており、それをさらに有用にするために新しい機能を追加しています。たとえば、今四半期には、Advantage Plusショッピングに柔軟なフォーマットを導入し、広告主が単一の広告に複数の画像と動画をアップロードできるようにしました。これにより、どのフォーマットを提供するのが最適かを自動的に決定し、最高のパフォーマンスを実現することができます。また、Advantage Plusショッピングを使用してビジネスが最適化できるコンバージョンのリストに、カートに追加するなどの10種類のコンバージョンタイプを追加しました。

今後、生成的AIは企業が大規模に顧客とマーケティングおよびエンゲージメントする方法において成長する役割を果たすと考えています。この技術は、企業がカスタマイズされた多様な広告クリエイティブを開発するのを引き続き容易にするでしょう。最初の生成的AI広告機能である画像拡張、背景生成、テキスト生成を導入して以来、有望な初期結果が見られており、過去1か月でこれらのソリューションのいずれかを使用した広告主は100万人以上にのぼります。5月には、Advantage Plus Creativeに完全な画像生成機能を展開し、すでにツールを使用している広告主からのパフォーマンスの向上が見られています。最後に、AIがビジネスがメッセージングを通じて顧客とより効率的にコミュニケーションするのを支援すると考えています。AIを使用して、顧客とのチャットで商品やサービスを販売し、リードを生成する能力を企業に提供することをテストし始めています。まだ初期段階にありますが、テストしている広告主の数を拡大し、LLAMA3の使用を開始してから回答の質において良い進展が見られています。

次に、資本配分へのアプローチについてお話ししますが、これは変更されていません。短期的にはコア体験を強化し、長期的には人々が私たちのサービスと関わる方法を変革する技術の開発に投資し続けています。これらの多くの機会において、十分な計算能力を持つことが中心になると予想しているため、コンテンツランキングや広告のコアAI作業をサポートするためのインフラに意味のある投資を行っています。生成的AIと先進的な研究努力。プラットフォーム上での推薦コンテンツと広告の関連性を向上させるにつれて、将来に期待される強力なリターンによってコアAI能力への継続的な投資が情報提供されています。生成的AIからのリターンはより長期間にわたって到来すると期待していますが、カスタマイズされた広告クリエイティブ、ビジネスメッセージング、主要なAIアシスタント、およびオーガニックコンテンツ生成にまたがる重要な収益化機会に対してこれらの投資をマッピングしています。

基盤モデルを進化させるために生成的AIのトレーニング能力を拡大するにつれて、時間の経過とともにどのように使用するかの柔軟性を提供する方法でインフラを構築し続けます。これにより、生成的AI推論やコアランキングおよび推薦作業にトレーニング能力を指示することができるようになり、その方が価値があると予想される場合にはそうします。作業負荷のコスト効率を時間の経過とともに改善することにも引き続き注力します。

Reality Labsは引き続き意味のある投資を行っているもう一つの長期的なイニシアチブです。Quest 3は順調に売れており、Ray-Ban Metaスマートグラスも非常に有望な進展を示していますが、需要、使用、および保持における初期のシグナルは、ARグラスの長期的な可能性に対する信頼を高めています。最後に、近くと遠くの優先事項にわたってこれらの投資を進める中で、効率的にビジネスを運営することに引き続き焦点を当てます。

では、収益の見通しについて説明します。2024年第3四半期の総収益は385億ドルから410億ドルの範囲になると予想しています。ガイダンスは、現行の為替レートに基づき、前年同期比で総収益成長に対する外国為替が2％の逆風になると想定しています。次に、費用の見通しについてです。2024年の年間総費用は960億ドルから990億ドルの範囲で、以前の見通しから変更はありません。Reality Labsに関しては、継続的な製品開発努力とエコシステムをさらに拡大するための投資により、2024年の営業損失が前年同期比で大幅に増加すると引き続き予想しています。

2025年の定量的なガイダンスを提供する意図はありませんが、拡張されたインフラフットプリントに関連する減価償却費および運営コストを認識するため、インフラコストが来年の費用増加の重要な要因になると予想しています。次に、CapExの見通しについてです。2024年の年間資本支出は370億ドルから400億ドルの範囲になると予想しており、以前の範囲の350億ドルから400億ドルから更新されています。来年の計画を引き続き精緻化していますが、AI研究と製品開発の取り組みをサポートするために2025年に大幅なCapExの成長を現在予想しています。税金に関しては、税制環境に変更がない限り、2024年の年間税率は10％台半ばになると予想しています。

さらに、EUと米国での増大する法的および規制の逆風を含む活発な規制環境を監視し続けており、これは私たちのビジネスと財務結果に大きな影響を与える可能性があります。

締めくくりとして、第2四半期はまたしても良い四半期でした。ビジネスの優先事項をうまく実行し、私たちの製品を使用する世界中の人々と企業により多くの価値を提供するためのエキサイティングな機会があります。クリスタ、では質問を受け付けるために通話を開きましょう。

ありがとうございます。これより質問と回答のセッションを開始します。質問がある方は、プッシュボタン電話で「＊1」を押してください。質問を取り下げる場合は、もう一度「＊1」を押してください。質問は1つに限定してください。質問する前にハンドセットを取り上げ、クリアな音声でお願いします。今日の通話をストリーミングしている場合は、コンピュータのスピーカーをミュートにしてください。

最初の質問は、モルガン・スタンレーのブライアン・ノワックさんからです。どうぞ。

素晴らしいです。質問を受けていただきありがとうございます。マークさんに1つ、スーザンさんに1つ質問があります。マークさん、新しい生成的AI対応のユースケース、特にユーザーや広告主に対するものについて戻りたいと思います。Meta AI、スタジオ、チャットボット、Fusionモデルについてお話しされましたが、それらの中で特に興奮している1つまたは2つを教えていただけますか？それが2025年、2026年のビジネスの大きな推進力になる可能性があると感じています。これらの機会に最も集中している場所を教えていただけると助かります。

2つ目の質問ですが、スーザンさん、次世代モデルや計算能力のための新しいインフラを構築するための多くの資本支出の優先順位がありますが、投資資本から健康的なリターンを確保するための資本支出の哲学について教えてください。

ありがとうございます。最初の質問にお答えします。2025年と2026年に最も結果をもたらすものは、私がコメントで話した最初のカテゴリー、つまり既存の製品にAIがどのように影響を与えるかということです。それが推薦を改善し、人々がより良いコンテンツを見つけるのを助ける方法や、広告体験をより効果的にする方法です。そこには大きな可能性があります。すでにスケールしている製品です。私たちが行っているAIの作業はそれを改善するでしょう。それは経験とビジネスの結果を向上させるでしょう。

私たちが取り組んでいる他の領域については、長い間私たちのビジネスをフォローしてきた方々には既にご存知のことだと思いますが、新しい製品を開始し、それを10億人以上に達するスケールに拡大し、初めてスケールで収益化に集中するという比較的長いビジネスサイクルがあります。現実的には、Meta AIやAI Studioのようなものは、製品でのエンゲージメントを高め、他の利点をもたらし、近い将来にビジネスとエンゲージメントを向上させると思いますが、それ自体での収益化について話す前に、数年かかると予想しています。それがReelsで見られたものです。それはこれらすべてのもので見たものでした。しかし、長い間私たちのビジネスをフォローしている方々には、物事がうまくいくのは数年前にある程度の予感が得られることもあると思います。そして、その早期の指標に賭ける人々は非常に成功することが多いので、私はMeta AIに関するコメントでその早期の指標を共有したいと思いました。つまり、これが初めての四半期です。収益発表の1週間か2週間前に展開し始めたと思います。今回は数か月後で、今年末までに最も使用されるAIアシスタントになるという目標を達成する予定であると言えると思います。そして、これはかなり大きなことだと思います。それが唯一の目的ですか？いえ、もちろん、それを成長させ、そのエンゲージメントをより深めていき、その後、時間をかけて収益化に焦点を当てることを望んでいます。しかし、この点に関して良い初期のシグナルが見られますし、現時点で合理的に洞察できるのはそれがすべてだと思います。

しかし、AIの基本的な部分は、私たちのすべての製品に何らかの形で影響を与えることになるという点です。それは既存のものを改善し、多くの新しいものを可能にします。したがって、すべてのテクノロジーCEOがこれらの収益コールでAIの話ばかりするという冗談があるのはそのためです。それは実際に非常にエキサイティングであり、さまざまな時間軸でこれらの異なることを変えるでしょう。

そして、ブライアン、私が2つ目の質問にお答えします。ROIに関する質問についてですが、AIへの投資をコアAIと生成AIの2つのバケットに大別します。これらの2つは、ビジネスの収益を生み出す段階やリターンを測定する能力に関して、異なる段階にあります。コアAIの作業においては、ここでの投資に対して非常にROIベースのアプローチを継続しています。エンゲージメントと広告パフォーマンスの改善が収益増加につながっており、ここに投資を続けることは理にかなっています。生成AIは、マークがコメントで述べたように、まだ初期段階にあります。2024年に生成AI製品が収益の大きな推進力になることは期待していませんが、時間をかけて新しい収益機会を開くと期待しています。これにより、ラマの次世代をオープンソース化しながら投資から確固たるリターンを生み出すことができるでしょう。生成AIの機会に焦点を当てた4つの主要分野についてもお話ししました。コア広告ビジネスの強化、ビジネスメッセージングの成長支援、Meta AIの機会、コアエンゲージメントの長期的な成長機会です。

また、生成AIインフラを構築する際には、柔軟性を考慮して能力を最大限に活用できるようにしています。生成AIトレーニングのために構築したインフラは、生成AI参照にも使用できます。また、ランキングと推薦のためにも使用できますが、一般的な計算とストレージを追加するなどの変更を加える必要があります。また、データセンターのサイトをさまざまな開発段階に設定する戦略を採用しており、必要に応じてより短いリードタイムでより多くの需要に対応することができます。2025年に大幅な資本支出の成長を予想していますが、機会を考慮し、それを最も適切に展開するための柔軟性を持つことを考えた良いフレームワークを持っていると感じています。

次の質問は、バーンスタインのマーク・シュムリクさんからです。どうぞ。

はい、こんにちは。質問を受けていただきありがとうございます。収益ガイダンスと見通しを見て、スーザンさん、全体的なデジタル広告市場の状態について何かお知らせいただけることがありますか？広告製品の効果を向上させるために行った特有の努力に関して強調された領域についてもお聞かせください。

こんにちは、マークさん。健全なグローバル広告需要を引き続き見ており、時間をかけて行ってきたすべての投資に関連する広告パフォーマンスの継続的な改善も行っています。ターゲティング、ランキング、配信、すべての基本的なインフラストラクチャを改善しています。これらのすべてがQ3の広告支出に引き続き利益をもたらすと予想しています。前年の強い成長と比較しているため、第3四半期の前年同期比成長が鈍化することを予想しています。また、現行のレートに基づき、第3四半期の為替の逆風がやや大きくなると予想しています。

次の質問は、ゴールドマン・サックスのエリック・シェリダンさんからです。どうぞ。

質問を受けていただきありがとうございます。1つだけ質問させていただきます。米国でのWhatsAppのコミュニティサイズの構築とThreadsについて言及されましたが、メッセージングやThreadsのような新しい急成長要素に対する考え方と、エンゲージメントの成長とメッセージングレイヤーやThreadsの全体的な収益化の可能性についての興奮を教えてください。

私から始めますが、スーザンが追加したいことがあれば補足します。WhatsAppの統計はビジネストレンドとして非常に重要です。なぜなら、米国は収益においてその重みを上回っているからです。以前は、WhatsAppは世界中の多くの国で主要なメッセージングアプリでしたが、米国ではそうではありませんでした。しかし、今や、ますます多くの人々がこの製品を使用し始め、クロスプラットフォームのコミュニケーションやグループ、さまざまなことにおいて、これは本当に良い体験であることを実感していると思います。これにより、時間をかけて成長させるために行っているすべての取り組みが大きな追い風を受けることになるでしょう。

Threadsも非常に良いスタートを切ったアプリであると考えています。私は、100万人に到達する最速の成長を遂げたアプリだと思います。これは、新しいアプリがスタートする際の課題を思い起こさせる良い例です。新しいアプリを開始する際には、そこから10億人が使用するアプリに成長するまでには数年かかることを思い出させる良い例です。これが私たちの製品サイクルです。Metaが構築する方法は少し異なります。新しい製品を展開し、すぐにそれを販売し、収益を上げるわけではありません。投資家やビジネスを分析する人々が常に考慮しなければならないことです。新しい製品を展開してから、それをスケーリングし、消費者体験だけでなく非常に大規模なビジネスに成長させるまでには数年かかることです。

Threadsに関して特に興奮しているのは、この会社を20年間にわたって構築してきた中で、10億人のアプリを成長させる機会はそれほど多くないということです。世界にはそれらのアプリが十数個あるかもしれませんが、それほど多くはありません。しかし、私たちは非常にうまくやっています。これをポートフォリオに追加し、うまく実行すれば、本当に興奮するような潜在的な成果を得ることができます。

もちろん、ここからそこに至るまでには多くの作業があります。すでに2億人近くに到達していますので、これは本当に良いマイルストーンです。ビジネスの大きな一部になるまでには多くの作業がありますが、このような機会は非常にまれであり、私たちはそれに本当に興奮しています。そして、チームはそれに対して素晴らしい作業を行っています。

短期的なインプレッション成長源として、動画が第2四半期のインプレッション成長源として残ると予想しています。Instagramでは、Reelsが引き続き成長を促進し、Facebookでは全体の動画時間を増やし、短編動画の割合を増やすことでインプレッション成長の機会が増えると予想しています。一般的に、私たちのアプリ全体でコミュニティの成長が続くと予想しています。

次の質問は、JPモルガンのダグ・アン・ムースさんからです。どうぞ。

質問を受けていただきありがとうございます。1つはマークさんに、1つはスーザンさんに質問があります。マークさん、インフラと資本支出に関して、現在、LLAMA 3と4だけでなく、おそらく7までの構築を進めていると言及されましたが、LLAMA 4はLLAMA 3の10倍の計算能力が必要です。先を見据えた構築が資本支出の曲線にどのように影響するか教えてください。

スーザンさん、第3四半期の見通しについてもう少し詳しく教えてください。厳しい比較をしているとおっしゃっていましたが、FXニュートラルのデセルの高い点を指摘しているとおっしゃっていました。他に何か具体的な強さを示す要因があるか教えてください。

ダグさん、ありがとう。これについてお話しします。最初の質問は、長期的な資本支出の見通しについてでしたが、長期的な資本支出の軌跡については特にお知らせしていません。インフラは非常にダイナミックな計画領域であり続けています。ジェンAIのロードマップの範囲がどのようになるかを引き続き検討しています。AIインフラへの投資を来年大幅に増やす予定ですが、適切なタイミングでガイダンスを提供する予定です。

すべての資本支出を柔軟に構築することを念頭に置き、収益を最大限に引き出すためにどのように構築するかを考え、AIとジェンAIのユースケースに適切に配分できるようにしています。コアAI投資のリターンについても良い感触を持っており、それを測定することができ、ジェンAIの取り組みにおいても良い機会を持っていると感じています。