見出し画像

未曽有のコロナ禍に、なぜニューヨーク21は店舗改革をおこなったのか?

■床屋の職業使命は公衆衛生

こんにちは!マスターのマリオです。

突然ですが、皆さんは職業使命という言葉をご存知ですか?どんな職業にも社会的に果たすべき使命がある、という考え方です。では私たち理美容師・理美容室の果たすべき使命とは何でしょう?それはズバリ公衆衛生です!お客さまは普段あまり意識することは無いでしょう。理美容師さんでも普段から意識している人が少ないのも事実だと思います。まぁ、ただ、とにかくここで言いたいことは、私たちには皆なにかしらの使命があるということです。

■店舗改革例

まずは、コロナ禍での当店の試みを紹介します。

1.定期的な換気(1時間に10分以上)

換気することで、漂う飛沫に含まれるウイルスは薄まり、屋外へ流れていきます。このため、吸い込む量が減ってリスクは低くなります。

2.マスクの常時着用(シェービング時はフェイスシールド併用)

米疾病対策センター(CDC)により、マスクは新型コロナウイルスを人に移さない効果があることが再確認されました。スタッフの常時着用はもちろん、カット時のお客さまのマスク着用もOKです。またシェービング時はフェイスシールドを付けて施術させていただきます。

3.順番待ち・ウェイティングシステムの導入

当店は予約制ではありません。時間を気にせず、お客さまの都合の良い時にきていただけます。しかし密集を避けるため、ウェイティングシステムを導入しました。当日のみ順番をお取りしますので、お時間まで用事を済ませたり、商店街でのお買い物をお楽しみください。

4.抗ウイルス性の床材への張替え

全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)のガイドラインによれば、手指が触れない床などは通常の掃除で十分とされています。しかし当店では、感染拡大のリスクを最小限にするためには感染の連鎖を断ち切ることが重要だと考えています。

5.入店前後のお客さま用手洗い場の設置

先ほど、感染拡大のリスクを最小限にするためには感染の連鎖を断ち切ることが重要だと言いました。手洗い場の設置もその一環です。店外に設置していますので、ご来店のお客さまはもちろん、当店に用事のない方もどうぞご利用ください。


■安全に運転する・安全のために停止する

今、私たちは経験したことのない危機の中にいます。新型コロナウイルスを中心にあらゆる安全が脅かされています。健康、経済、労働、教育、伝統などなど、あらゆる安全がです。安全のためには停止するべきとの考えがあります。この脅威が去るまでじっと耐えることこそ最善だと。それも一つの答えだと思います。しかしもう一つの考えもあります。それは安全に運転するということです。どうやらこの新型コロナとは、長い戦いになりそうです。時には勇気をもって立ち止まることも必要です。しかし何もかも停止してしまっては生活すらままならなくなります。ですから安全にお店を運営するために、上記のような店舗改革を行いました。私たち理美容師の使命を果たすために。

■これからのチャレンジ

ニューヨーク21の店舗改革はこれで終わったわけではありません。地域の公衆衛生の安全を確保しそれを向上させるためには、これで十分なんてことはありません。例えばオンラインでまかなえることは、順次それに置き換えていきたいと考えています。店舗でやっていたセミナーなどはオンラインで出来るでしょう。簡単なセットの仕方や正しい髪の洗い方などを、ネットで配信するのも良いでしょう。ただし当店の合言葉はあくまで「床屋ってコミュニティーだ!」です。ここまで行ってきた店舗改革は、もちろん安心してご来店いただくためです。これからも当店スタッフ一同のチャレンジは続きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?