ヒスイを拾いに!宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)でビーチコーミング!
こんにちは、新潟のヒスイ海岸こと糸魚川海岸でビーチコーミングした翌日、富山県のヒスイ海岸こと境海岸でビーチコーミングしてきたほうのにょろんです。
用事のついでということで、初日の糸魚川海岸は平日で人も少なかった……がしかし。 翌日は土曜日ということで、もしかしたら名だたる観光地だし人があふれている可能性もある…と危惧していたのです。 が、幸か不幸かその日は朝からふったりやんだりのしとしと雨。 おかげでほぼほぼ無人と言っていい海でビーチコーミングすることが出来ました。
初日の糸魚川海岸で 「ヒスイ海岸ではヒスイどころかヒスイっぽい石を拾うことさえ難しい!」 と切に痛感したにょろんだったので、境海岸でも同様に、ヒスイどころかヒスイっぽい石さえ拾うのは難しいかもしれないな…と覚悟していたのですが、結果はというとこの通り。
そこそこの数のヒスイっぽい石を拾うことに成功しました! やったね、やっとここで鑑定キットの出番です!!!
2021年9月18日「宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)」の干潮時刻
にょろんが宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)にビーチコーミングにいったのは、2021年9月18日の朝10時ごろ。 その日のヒスイ海岸の干潮時刻は、朝の6時と夕方の8時。
というわけで、満潮時刻にまったく関係ない時間についたのですが、浜幅はそこそこありました。 宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)は東西4キロにわたって続くロングビーチ。 浜幅も広いので、満潮時刻に行っても、浜がすべて海に沈むということはないと思われます。 といいつつも、やっぱりせっかくいくなら浜が広いに越したことはない!
ということで糸魚川付近の干潮・満潮の時間を貼っておきます。
越中宮崎駅(ヒスイ海岸駅)から宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)への道順とロッカー・トイレ・コンビニ情報
あいの風とやま鉄道・越中宮崎駅です。
ロッカーは駅の改札口すぐ、待合所の中にあります。 トイレは駅の外にあります。 駅の近くにコンビニはなし。最寄りのコンビニまで1キロ以上あるので、コンビニで何か買いたいという方は、乗換駅のどこかでの調達をお勧めします。
道順は説明する迄もなく、駅を出たら目の前そこが海です。
宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)の様子
駅から浜に降りてすぐ、右を見たところです。
左を見たところです。 雨のおかげか見渡す限り、この広い浜にひとりやらふたりやらしか人がいません。
誰かが並べて置いていった石ころたちです。
同行のそのようなアレに「とりあえず右だ!」と言われたので右に歩きだしました。 どうやら事前の予習で右に行くと川があって、その川べりでは化石が拾えると聞いたらしいとの事。 さすが下調べはばっちりのそのようなアレ!とほめたたえながらついていくのは行き当たりばったりのにょろんです。
浜に降りる前、階段には点々と誰かがドロップしたとおぼしき石が落ちています。 このツブツブ…君はたぶん電気石だね!(得意げ!)
浜に降りてすぐの石ころたちのアップです。
川を目指して歩いているものの、川はまだまだ先の様子です。
「おお、なんだかこれはドシロウトの目に見るからにヒスイっぽくないですか?」 と同行のそのようなアレに見せたら 「ネフライトっぽい」 って言われた石です。
ヒスイ海岸にくるまで、 「ネフライトって……多分宝石!」 くらいの知識しかなかった鉱石ドシロウトにょろんですが、 そのようなアレ曰く、 「ヒスイには「硬玉」と「軟玉」の2種類があって、ネフライトはその軟玉のほう。ちなみに中国ではネフライトしか取れない」 とのこと。
わかった!いや今はよくわからないけど後でちゃんと調べる!と言いながらとりあえず拾っておくにょろんです。
いやーーーー石はほんとにわからんむずかしい!!!などといいながら、 「この黒いのは…チャート?そしてもうひとつの水晶っぽい筋が入ってるのは…これもネフライト??」 などと糸魚川の石のことがわかる本と石をにらめっこするにょろんです。
この白いこれも…ヒスイっぽい…けど…ネフライト?それともキツネ石?
おお、これはなんていう石だろう?本を見てもわからぬ!!
ごま塩みたいな君はわかるぞ、花崗岩だよね!多分ね!!
これは…電気石の入った薬石?
あっ、牡蠣殻! とにかく石しかおちてないヒスイ海岸なので、牡蠣殻さえもめずらしくてついひろってしまいます。
この石のミックス定食!みたいな君は…礫岩?
穴の開いた石。 何であいた穴だろう?
川までいきたいと思ってたんですが、川と浜は繋がってなかった(浜の先にしばらく岸辺のない海が続いていて、その向こうが川でした)ため、これ以上右には行けず、ここで断念。
(ところで化石ってなんの化石が採れるんだろう?知識のオマケTIPSとして書いておこう。と思いこのブログを書くにあたりしらべたのですが、わかりませんでした……情報弱者のほうのにょろんです…)
テトラに点々ととまっている鳥さんたちです。 かわいい!
波打ちぎわの濡れた石たちです。
ちいさな石のくっきり縞かわいいな。
薬石のようなヒン岩のような…?
筋の中にきらきら光る結晶が見えます。
ヒスイ海岸で本を見なくても名前が言えるようになったのは、薬石と電気石のふたつですね。
このはっきりした縞は結晶片岩…かな?(本を見ながら)
あっ、ハート模様の石だ!
このコーヒー豆っぽい石も気になる。
スジが凄い石です。
電気石と…まるっこいからキツネ石かな?
緑のはちまき石です。
火山岩のイメージです。
おお、かっこいい!
うねりの強い石です。
浜を後にする前の選別タイム。
途中で大雨に変わったため、ほぼほぼ無人だった浜は、とうとう最後までほぼほぼ無人のままでした。
雨のおかげで陸側の石たちも濡れて、ぎょくすいがめっちゃキラキラに! しかし雨でかなり寒かったため、そそくさと駅へと引き返し次の電車が来るまで駅の待合所で暖をとりました。
「宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)」で拾った石で思い出の『私が拾った石図鑑』作り!
そして今日、ブログに記事にするにあたり、図鑑を作りました。 これです。
(※図鑑およびブログ記載の貝や石の名前は、素人が図鑑と現物を見比べながら推測した不確かな情報のため、間違えている場合がかなりあります。鵜呑みにしないで頂けたら!)
前回に引き続き、石は門外漢過ぎて! 一瞬でも付箋紙をはがしたら最後、せっかく調べた石と名前が一致しなくなってしまう気しかしなかったため、完全ローカル図鑑でお送りします。
特筆すべきは、やはりヒスイ。 というか、ヒスイっぽいなと思って拾った石が本当にヒスイかどうかその鑑定方法と結果ではないかと。 というわけで、章を変えてその方法と結果をお送りします。
宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)でヒスイっぽいなと思って拾った石が本当にヒスイかどうかの見分け方と結果
ヒスイの見分け方
まずはヒスイの見分け方を。 海で拾った石がヒスイかどうかのよく知られている鑑定方法は、以下の通り。
色は緑のものは少ない。むしろ白っぽいものが多い。紫もある。
石が四角いこと。
もったとき他の石より重い。
光に透かしたとき、透けること。
カッターで傷をつけた時、傷がつかないor表面だけに浅く傷がつく。
石の表面に味の素っぽいキラキラがある。
そして鑑定に関係あるのでヒスイとネフライトの鑑定方法も以下に載せておきますと、 ネフライトとは、軟玉とよばれるヒスイの一種。 一般的にヒスイと呼ばれているジェダイトもネフライトもどちらもヒスイであり、 ジェダイトはモース硬度は6.5~7で硬玉と呼ばれ、ネフライトは6~6.5軟玉とよばれている。 つまり、5以外の条件1~6をクリアした石でカッターの刃を入れて浅く傷がつくのがジェダイト、深い傷がつくのがネフライト!というわけなのです。
宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)で拾ったヒスイっぽい石の鑑定結果
1~3・色とカタチと重さチェック
拾った石の中からヒスイっぽい石を選別した様子です。 外は大雨で部屋の中は薄暗かったため、かなり写真の色が飛んでおります。 ご容赦いただけたら!
緑っぽい石ばかりをピックアップしたので、まずは第1項目の「色」はクリア。
そして、2のカタチチェックはというと、ピックアップしたヒスイっぽい石といいながらけっこう丸い石が混じっています。 ヒスイは固く割れにくいので割れても丸くはならないのだそうです。 というわけで、一番左下のとかはあきらかにヒスイじゃないかんじですね。
あと3の重さはというと、どれも拾った石が小さかったため、比重は持った感じではいかんとも判断しがたい感じです。
4・光に透かしたとき、透けること。
ライトチェック行きます。 光を当てて透けたのが左、透けなかったのが右です。 5・カッターで傷をつけた時、傷がつかないor表面だけに浅く傷がつく。
カッターチェックです。 けずって表面に傷がついたのが右、つかなかったのが左です。 こうやって写真のために仕分けて並べると、なるほど、丸い石=やわらかい石って本当なんだな!ってのが一目であきらかな感じです。
6・石の表面に味の素っぽいキラキラがある。 そして最後。石の表面に味の素っぽいキラキラがある。
ここで役に立つのがフォッサマグナミュージアムで買ったほんもののヒスイ! 小指の爪ほどの大きさしかないのですが、ほら拡大すると表面がキラキラしてる! 拾った石の中にこのキラキラとおなじ石があるかを探します。
はたして結果はというと、ゼロ。 つまり、全滅。 ヒスイ海岸で拾った石にヒスイはひとつもありませんでした。
石にまったく詳しくないにょろんはともかく、しょっちゅうミネラルショーなんかに鉱石を買いに行っているそのようなアレがついていてこの結果とは… まさに、 ヒスイ海岸でヒスイを拾うのはカンタンなことじゃない! を体現した結果となりました。
まとめ
そんなこんなで今回は、ヒスイを拾いに!宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)でビーチコーミング!をお送りしました。
まとめると、 ヒスイ海岸でヒスイを拾うのはカンタンなことじゃない! の一言に尽きますが、それは行く前から分かっていたこと!
「ヒスイ拾い」をしにいったのではなく、「ヒスイ拾い体験」をしに行ったのだと思えばなかなかに楽しい経験となりました。 だってこんな機会でもなければ、ヒスイの探し方やヒスイとジェダイトの違いなど自分で調べて覚えるようなことはなかったと思いますし!
境海岸の近く(電車で数駅)には新潟のヒスイ海岸こと糸魚川海岸もありますし、 ほかにもヒスイのことが詳しく学べるフォッサマグナミュージアムなどもあります。
さらには町のいたるところにある石のモニュメント、
駅の観光所で買える石拾いキット「ひろっこ」
同観光案内所でレンタルできる石拾いのためのバケツやくまでセット「はまっこ」。
さらには駅のコンビニでも買えるヒスイ羊かん(思わず買ってしまいました…)などなど、とにかく 「こんなヒスイ押しの地方見たことない…!」 ってくらい、町中がヒスイの名前であふれています。 石好きの方なら、いったら楽しめること請け合いです!
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