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ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーン

フェイ・ダナウェイかわいい。このオフショットだいすき。


やっっっっっと仕事に慣れてきた、と思ったら急な異動でバッタバタしておりまして...。ようやく少し心に余裕が生まれてきたので、半年近く眠っていた書きかけのラブレターを完成させましょうか。



我が家では、夜ご飯を食べながらよく映画の話をします。


そこでたびたび話題に上がるのが

「『タワーリング・インフェルノ』、ポール派?スティーブ派?」です。

この論争、軽く3時間は出来る。



父はスティーブ派、

そしてわたしはつい最近まで圧倒的にポール派だったんです。


『スティング』が好きで。ヘンリー・ゴンドーフが好きで好きで!そこからポールのファンになって、『明日に向かって撃て!』『ハスラー』『暴力脱獄』『傷だらけの栄光』...出演作網羅とはいかないけど、観漁った観漁った。

当時圧倒的人気を誇っていた2大スター、ポールとスティーブのダブル主演だったが故に「クレジットどうする?」問題が発生した話はとても有名ですが、

出演時間数で言うとポールの方が多いですよね。スティーブが出てくるのは40分くらい経ってからだし。

逆に少ないのに強烈なインパクトを残しているスティーブはすごいんですけども。


出るよ!って聞いてたのに全然出て来ないんだもん。

ファンは焦ったかったろうなぁ...。



話を戻しますが、まぁ最初からポール贔屓だったんですね。                               なので必然的にこちらに軍杯が上がるわけで...                                       だってこれまでに彼が演じてきたキャラクターの良さとか、奥様とのエピソードとか、チャリティーとかももちろんそうだし、加えて正統派のハンサムじゃないですか。 


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                  ね。


『タワーリング・インフェルノ』のポールは、グラスタワーという超高層ビル兼マンションの建築家(ダグ・ロバーツ)、という役どころです。


キラッキラなサンフランシスコの新名所!いよいよお披露目!な竣工パーティーの夜。

新名所はメラッメラに出火します。


よってダグは華やかで退屈な宴会をよそに、消火、救助活動に走り回ることになるわけです。

死の煙の中、避難に遅れた子供を抱き抱えて崩れかけの階段を下ったり(というより飛び降りたり)、助けを求めるために危険なダクトの中を這いずったり... (建築家?)


出火の原因(そもそもダグの部下が勝手に設計を変えたことが元凶です)とか、自分の至らなさとかさ〜〜〜〜色々あるんですけど、

ダグがどんな気持ちでグラスタワーを駆け回っていたかを考えると...もう。   悔しかったろうな、やるせなかったろうな。でもそういう気持ちはさて置いて、こうなってしまった以上責任は取らなくてはいけない。とにかく今は、自分に出来る最大限のことを。


言い訳なんてセコいことせずに、必死に、汗や埃でボロボロになるダグ、かっこいいんだよな。



一方、スティーブは消防隊のチーフ、マイケル・オハラハンを演じております。

淡々としていて無愛想に見えますが、危険な現場に自ら出向いたり、怖気付く部下に厳しくも優しく接したりと、勇敢で人情家なお人です。


「設計屋め なぜそう高さを競い合うんだ?」

「このビルだけは燃えないと思ってた」

なんてダグに苦言を呈しますが、最後には共に窮地を切り抜けた友になるんですね〜最高。


とにかくプロフェッショナル。                                                                     チーフ、いわばまとめ役の彼が誰よりも危険な現場にいるんですよねぇ...     燃え盛る炎に放水する時も、ヘリに宙ぶらりんになる時も、貯水タンクを爆破する時も...冷静にその場を収めるその姿は、部下を含め、自分がパニックになったら元も子もないであろうことをよく理解しているからこそ。


オハラハンも、めっちゃくちゃかっこいいのよ。


わたしのスティーブ・マックイーン経験値が足りなかったせいで、平等なジャッジが出来なくて...

これまでごめんね、オハラハン隊長。そしてスティーブ・マックイーン。    あなたは最高です。



なんでそんな急にスティーブに目覚めたんですかね?って言うと、『ブリット』を観たからなんです。この映画のスティーブ、どうかしてますよね。渋かっこいい。もうクール度がカンストしてます。完全にハート泥棒です。


でもここで『ブリット』について語ると本題から逸れまくって収拾つかなくなりそうなので、また今度にしましょう。


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ダグは恋人のスーザン(フェイ・ダナウェイ)といるシーンで笑顔や優しい顔も垣間見れましたが、オハラハンはプライベートの時、どんな風に笑うんでしょうね。


ほぼ3時間の長編ですが、ハイテクCGをたくさん観てきた現代っ子でも退屈しない超名作。

平等な目を持った今、もう一度観直してみようかな〜と思います。



では、また。


[ Wikiですよ ]              


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”The Towering Inferno”


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