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もしあの日に戻れたら…叶わないから考えること。

すっかり季節は春。

鳥の声、街ゆく人の服装、日差しの強さ、洗濯の乾き方、全てが冬にはない光景。

この春、私は転勤となった。

たくさんの人との別れがあった。別れは寂しくて何度も泣いた。

今年入籍する私がなぜこのタイミングで転勤を希望したか。

給料を上げるため。

キャリアを積むため。

人生においてたくさんの経験をするため。

好きだった人と離れるため。

この季節は仕事でもプライベートでも変化が訪れる。

あと数ヶ月で嫁ぐ行く私。

間もなく両家の顔合わせ。

その前にどうしても何かほんの少しでも揺らぐような気持ちになるような人とは決別したかった。

だからブロックしていた数件のLINEも削除した。

人間は愚かだなと自分を通して見てよく思う。

だめと言われるものほど蜜の味。

わかっているのに止められない。

深夜のポテトチップスなんて体に悪い。それなのに食べてしまう。美味しい。やめられない。

私には婚約者がいるから、もう二度と近づいてはいけないような人がいる。

何年も引きづっているこの気持ちに、どうしても幕を閉じたかった。

ほんの少しだけ、そのための転勤でもある。

それなのに何か手段を利用して近づいてくるのは、あなたの悪い癖だと伝えたい。

私はたくさん傷ついた。

今更どうして近づいてくるの?

どうして優しくするの?

なんで離れたかあなかが一番よく分かってるよね?

どうしてあの時それを言ってくれなかったの?

もう遅い。

あなたは今でも私に気持ちがあるということをまた感じてしまった。

私は心を砕いて別の道を歩むことを決めた。

今さら優しくしないでよ。

甘い言葉なんていらない。

だけどもしあの日に戻れたら

好きや愛してるじゃ伝えられない思いの丈を伝えると思う。

だってとっても大好きだったから。とってもあたたかかったから。

そしてやはり私たちは別々の道を進む運命を辿っていた、いや辿るべきだとお互い分かち合いたい。

今晩も眠れぬ夜を過ごしている。

夜明けが来る前に少しでも眠れるといいな。





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