6/19 県主催「不登校対策連絡協議会」

2023年6月19日は、茨城県教育庁 義務教育課 生徒支援・いじめ対策推進室主催での「不登校対策連絡協議会」が、茨城県教育研修センターで開催されました。

その中の「フリースクール等関係者部会」では、県内市町村教委教育委員会の不登校担当者さんと、県内の民間支援者である19のフリースクール・1のオンライン学習支援団体・「不登校・多様な学びネットワーク茨城(以下、NW)」が参加しました。

【協議内容】
1)県から説明 「令和5年度茨城県フリースクール連携推進事業について」
2)県内フリースクール等の取組発表
3)市町村教育委員会とフリースクール等との意見交換


1)では県内の不登校児童生徒数や、フリースクール連携推進事業について説明いただきました。

令和3年度末の県内不登校児童生徒数は、小学生2,240人、中学生4,171人。
(令和2年は、小学生1,533人、中学生3,019人)
県HP https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/gakko/compulsory-education/student-guidance/student-research/
であり、年々増加傾向にあるとのことでした。

フリースクール連携推進事業については、R3年度から茨城県はフリースクールへ運営費補助を、経済的事情のある家庭(住民税非課税世帯、要保護世帯又は準要保護世帯)への利用料補助を行っています。
県HP https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/gakko/compulsory-education/student-guidance/free-school/

昨年度は、10フリースクールが運営費補を受けたそうです。
年々補助を受けるフリースクールが増えており、嬉しいことです。^^

そして茨城県義務教育課では、『不登校児童生徒を支援する民間施設に関するガイドライン』を作成して下さり、近いうちに公開されるそうです!!

その中では、フリースクールなど民間支援施設と学校とが連携と取りやすいように、フリースクール等でその子がどのように過ごしているかと出席日を示す『出席状況報告書 様式』も作ってくださったそうです!👏
(こちらも、県HPの改修が終わり次第公開)

国・県・市町村でもフリースクール側でも、フリースクール等と学校との連携は両方から子どもを支えていく上で大事と言われています。
けれど実はこれまでは、子どもがフリースクール等を利用する状況報告は、各フリースクール任せでした。
報告内容もそれぞれ、報告を受けての学校の対応もそれぞれでした(出席扱いは近年はほぼ通っていたようです)。

県内で共通の報告書書式ができると、フリースクールも子どもの状況を伝えやすくなり、学校(や自治体)も理解しやすくなり、保護者も知りやすくなるのではないかと思います。
その結果、子どもにとって、家庭・フリースクール・学校・自治体皆で理解し支えてもらいやすくなるのではないか、と思います。

NWからも1年半前から共通書式を作ってもらないかお願いしてきたことなので、報告書書式もガイドラインも本当に良かったです。
公開されましたら、改めてNWのnoteとTwitterでご案内しますね。


2)県内フリースクール等の取組発表では、参加した20の民間団体が数分ずつ、自団体の活動を発表しました。(NWも^^)

こうして、各フリースクールの活動の工夫や子どもたちの様子を、県や市町村教育委員会の方々、民間支援団体みなで共有していくのは、本当に大事だと思います。


3)市町村教育委員会とフリースクール等との意見交換では、最寄りの市町村教育委員会の方とフリースクール等民間団体とが4-6名ずつグループになり、情報や意見を交換しました。

昨年度1月の連絡協議会に続き、こうした小グループでの意見交換会は2回目です。
NWは、河内町、古河市、潮来市の教育委員会の方、水戸市内のフリースクール「みとなんでもクラブ(仮)」さんと同じグループでした。

2022年から年に2回民間団体も参加した連絡協議会が開催されてきました。
県内市町村の方々からは、回を重ねるごとに、フリースクールや不登校親の会など不登校に関わる民間支援団体を知りたい、連携していこうという意識が高まっていると感じます。

それもこれも、茨城県義務教育課 生徒支援・いじめ対策推進室の方々が、「子どもにとって」を第一に考え、フリースクール連携推進事業が各現場でも広がっていくように、様々に動いて来てくださったからこそだと思います。(文科省も議論や方針づくりを進めてくださっていることもあり)

NWが参加したグループでも、各市町村さんでの悩みや工夫、民間情報について意見交換をし、とても良い時間でした。

こうして、公民共に考えていく機会を重ねていくことで、きっと、子どもたちにとって豊かで暮らしやすい社会につながっていくと思います。^^

文責:石田佳織(NW世話人)

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