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【みんこず11】暑さ忘れれば陰忘れる(DAY307)

みんなでことわざを図解して楽しむ「みんなでことわざ図解」(略称:みんこず)、今回も参加しました!

・・・期限が7月20日。
参加が1日遅くなってしまいましたが、
noteの更新タイミングの問題ということで。。。!


作成した図解


暑さ忘れれば陰忘れる
苦しい時が過ぎると、助けてくれた人の恩をとかく忘れがちになるということ。暑さが過ぎると、涼しい物陰のありがたみを忘れてしまうとの意から。

出典:故事・ことわざ・慣用句辞典オンライン「暑さ忘れれば陰忘れるとは」

作成の背景

「苦しい時が過ぎると、
 助けてくれた人の恩を
 とかく忘れがちになる」。

これを読んだとき、

「じゃあ、『恩の総和(総量)』ってなんだろう?」

って思いました。

恩。ありがたみ。

恩とは。
他の人から与えられためぐみ・いつくしみ。


その時点(断面)における
「恩」の多寡ではなく、

蓄積された「恩の総和」って?



・・・ご縁、だよな、と。


ありがたみ(恩)を相手に感じ続けることで、
いつしかそれは「ご縁」という力に変わる。

そのご縁が、
相手と自分とを

より深く
結びつけるものになるんじゃないかな。


ご縁って、ほったらかしにしていると
日々薄れていってしまうもの。

相手への遠慮がなくなり、

つい、余計なことを言ってしまったり
(先日もそれで失敗しました)

敬う気持ちがなくなってしまう。


だから、日々・・・

その人を目の当たりにした際は、
毎瞬、
「ご恩」を思い出す。

そう在りたいなあ。。。



神社で「おついたち参り」をするのって、

定期的に「ご恩」を思い出すことなのかもしれない。

そんなことも、ふと、思うなどしました。


ご恩だけ胸に刻め


「恩」と聞くと、
必ず思い出す文章があります。

「誰も恨むやない、ご恩だけ胸に刻め」

浅田次郎先生の「輪違屋糸里」。

幕末の京都に生きた妓女の物語です。

糸里天神は、音羽太夫の最後の言葉、「誰も恨むやない、ご恩だけ胸に刻め」の意味がやっとわかった。

千年の芸に人並みの愛憎など要らぬ。
俗を饗(もてな)す芸が、俗であってはならぬ。
さあればこそ人は、その芸に感動する。
恨みも妬みも、愛する心すらも要らぬ。
芸を修めた身ばかりを矜持とし、それを授かった恩だけを胸に刻め。
聖なるものを衆俗の娯(たし)なみとして分ち与えること、それだけが島原傾城(けいせい)のつとめだ。

浅田次郎「輪違屋糸里」より抜粋

物語の終盤に出てくるこの文章は、
何度読んでもすさまじいものが。

この物語でいうところの
「ご恩の総和=ご縁」の相手とは、

人間じゃなくて「芸事」に対するご縁。


ワタシもこうありたい・・・と思いつつ、

日々、煩悩にまみれ、

みんこずの締切を忘れ、

通り過ぎるだけの時間を多く過ごしています。


この言葉を都度思い出すだけではなく、

この言葉と出会った
衝撃と感動(ご恩)までを想い起こすことで、

この言葉とのご縁が深まっていくのかもしれないなあ、、、


日々の自己を省みてみました。

「自分はそれだけの覚悟をもって文章を書いてる?」



参考


「みんこず」主催の山田太郎さん。
今回もステキなお題をありがとうございます!


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