[オープンデータ]自治体ごとの新型コロナウイルス関連データにはどのようなものがあるか? ~番外編
シリーズの最終回は、番外編として厚生労働省が集計している全国規模のオープンデータを紹介します。
第1回:北海道編
第2回:東京都編
第3回:大阪府編
各都道府県で集計しているデータを厚生労働省が取りまとめて公開って感じでしょうかね。
こちらのサイトで全国合計及び各都道府県の感染状況が俯瞰できるようになっています。
元データとなっているのがオープンデータとして公開されており、赤枠のリンクをクリックすることで、ダウンロードすることができます。
オープンデータとしては全国合計値のみのデータと、全国合計値に加えて都道府県ごとの値も保持しているデータがあります。
■オープンデータ一覧
1.日ごとの感染状況サマリ
まずは日ごとの感染者数。
ALLが全国合計値で、都道府県ごとの値もあります。
11月下旬ぐらいまではフォーマットが少し異なっていて、日+都道府県+感染者数で一行となっていました。
可視化するには今のフォーマットの方がやりやすいんですが、以前のフォーマットに合わせて可視化用のプログラム作ってたので、ある日突然動かなくなって困りましたw
2.日ごと現在患者数
これも11月下旬以降、フォーマットが変わったのですが、複数の項目をこのような形で並べると、さすがに使いづらさ感がありますw
3つの項目名の英語-日本語は以下のように解釈しました。
Requiring inpatient care:現在患者数
Discharged from hospital or released from treatment:治療終了者数の累計
To be confirmed:療養先調整中の患者数
3.日ごと現在重症者数
現在重症者数の全国合計及び都道府県ごとの値。
第5波ピーク時は2,000人超えていたことを考えると相当減りましたねー
4.日ごと累積死亡者数
死亡者数の累積。
5.日ごと検査数
こちらは日ごとの検査数。
これだけ全国合計値のみで、都道府県ごとの値は探した限りでは見つかりませんでした。
6.人口10万人あたり新規陽性者数
最後は、緊急事態宣言発出の指標にも使われていた、人口10万人当たりの新規陽性者数。
■オープンデータを使用した感染状況の可視化例
1.全国合計 新規陽性者数、陽性率推移
新規陽性者数だけだったら、都道府県別も可視化できるんですが、陽性率の母数となる検査数が全国合計値のみなので、陽性率は全国合計でしか可視化できません。
こちらは少し前のデータですが、青森県の新規陽性者数推移です。
2.都道府県ごとの10万人当たりの感染者数
都道府県ごとの10万人当たりの感染者数を棒グラフで可視化してみました。
2021年12月18日時点の7日間移動平均ですが、第5波のピーク付近だった下記2021年8月10日と比べると、感染状況が完全に落ち着いているのがわかりますね。
3.日ごとの治療終了者数
オープンデータ上では「2.日ごと現在患者数」の治療終了者数の累計を使っていて、前日との差分を出して、日ごとの値を算出しています。
何カ所か突出している日があります。
確認はしていませんが、恐らくは集計漏れなどを後付けでまとめて計上した分かなと想像しています。
4.都道府県ごとの可視化
都道府県ごとの値を持っている項目については、都道府県単位での可視化も行えます。
少しデータが古くて恐縮ですが、青森県の新規陽性者数推移です。
このように、今回紹介した厚生労働省のオープンデータを使って、都道府県単位の可視化も行えます。
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