見出し画像

現代の暮らしを記録するために、いろんな人の部屋の写真を撮って写真集にしたい。【後半に募集要項を記載しています】


友達の部屋で過ごすのが好きだった


高校生の頃、放課後に友達の家に集まってただただ駄弁りながら過ごすのが好きだった。漫画を読んだり、テレビを観たり、ゲームをしたり、うたたねしたり、自由に過ごしていた。

一方、当時の自分の部屋はなんか味気ないし、人を入れたくなかったから、友達を呼ぶ気にはなれなかった。そんな部屋や態度が恥ずかしくて「家行っても良い?」と言われても断るような感じだった。

きっと、人を招く部屋にはたくさん物があって、過ごし方の導線がいくつかあって、コミュニケーションが発生する余地が残されている気がする。

他者にひらかれている部屋。それに興味がある。

昔の部屋と今の部屋、そして物


最近『TOKYO STYLE(筑摩書房)』という本を読んだ。


これは雑誌POPEYEやBRUTUSで筆を執る都築響一氏が、90年代頃の東京に暮らす単身者の部屋を撮り集めた本だ。90年代頃の家には物がたくさんあるように思った。今とは違い、サブスクもないからCDとかVHSとかの量も多いだろうし、電子書籍もないから本は概ね多いし、あらゆる機能をスマホやパソコンが集約していないから「物ひとつごとにひとつの機能がある」物が多い。狭い部屋だとしても、それぞれのユートピアが広がっている気がした。

CDプレーヤーは音楽を聴くためにあるし、ビデオデッキは映像を観るためにあるし、本は読むためにある。物が物として生きることをまっとうしているように思える。

それと比べると、現代の暮らしはどうだろう。

情報過多ゆえに合理的に物を減らしていく傾向を感じる。コロナ禍を経て人々の部屋の意識は高まったが、それは「自分用の部屋」であって、人を招くことはあまり想定されていない(コロナ禍はそれができなかったし)かもしれない。スマホが電話だけでなく、映像視聴も、ゲームも、もはやコミュニケーションさえも機能として備えている。そんな時代に暮らす私達にとって「部屋」とはなんなのか? そこにはどんな物が置かれているのか? 気になったのだ。

募集要項

上記のような思いから、現代の暮らしを記録するために、いろんな人の部屋の写真を撮って写真集にしたい、と考えました。おしゃれな部屋である必要も、整っている必要もありません。あなたの部屋、そのままを見せて欲しいです。あなたの部屋はあなただけの空間でもあるけれど、きっと時代も違うどこかの誰かが見たとき、発見や魅力を感じるものであるはずだから。

時代が特定されているほうがあとから見たときに「◯◯年の人はこういう暮らしだったんだ」と思えるだろうから、2023年〜2024年と、短い期間で撮りきろうと思っています。

もし、協力してくださる方がいたらTwitterかInstagramのDMに連絡をください。以下の情報を添えてくださるとスムーズです。追って返信をさせていだくので、ゆっくりお待ちいただけると助かります。

添えていただきたい情報
・だいたいの住んでいるところ(都道府県、最寄り駅等)
・お休みは何曜日か
・写真集として公開したり、冊子にすることがOKか

現在既にたくさん連絡をいただいており、返信が滞ることもありますが、たくさん撮らなくてはいけないので怪しい人でなければ絶対に返信します。まじでお願いします。


サポートのお願い

今回すべての写真をフィルムで撮ろうと考えています。しかし、昨今フィルムの値段が高騰しておりなかなか難しいところがあります。

また、販売はBASEなどを通して行う予定であり、自分としては借金をしてでもやりきるつもりではありますが、持続可能性のない表現活動は虚しいし、なにより単純に誰かから応援してもらえるのは嬉しいと思うので、以下の欲しいものリストからフィルムを送っていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。

もしくはnoteのサポート機能から援助いただけるのも、助かります。遠方に出向くこともありそうなのでやばそうです。助けてください。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/1ESYB800Z1UGC?ref_=wl_share


以上になります。最後に厚かましいお願いでしたが、ぜひ協力いただけたら嬉しいです。最後まで読んでくださった方は、完成を楽しみにしていてください。俺はやるぞ。

それでは。


こちらからサポートいただいたお金で、できるだけ遠くに逃げます。