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正義vs悪はポジショントーク

毎週月曜日に週刊少年ジャンプで連載されている「僕のヒーローアカデミア」が佳境に入っている気配をSNSから感じている。私は基本ネタバレが平気なコミックス派だが、長らく追ってきたヒロアカはさすがにネタバレを踏まないよう、本誌の話題はゆるく避けている。そろそろミュートワードの設定を考えてもいいかもしれない。

私の好きな漫画アニメ作品を挙げると「正義」がテーマに入っている作品が多い。ヒロアカもその一つだ。「水戸黄門」のような勧善懲悪よりも「正義vs別の正義」という構造がより好きだ。二項対立で考えられない「しんどさ」に言葉にならない良さがある。
10年以上前にTwitterで、とあるアニメを通じて仲良くなった友人たちには、そのアニメで描かれている内容から得た基礎教養のように「正義vs別の正義」という概念があるので

「正義vs悪」って「正義vs別の正義」だよね。視点や立場による話だよね。

ということを言わなくても前提であるかのように会話ができる。
この「正義vs別の正義」という概念を見出せるアニメ作品はたくさんあるし、漫画も、映画も、ドラマも、世界史や日本史など様々なコンテンツや経験から見出す人もいるだろう。

どの立場(ポジション)から見るかを意図的に切り替えられるようになりたいが、それが中々難しい。無意識にどこかに入れ込んでしまうこともよくあるし、相手の立場から見ようとしても情報が足りず想像できなかったり、感情が邪魔をして素直になれなかったり、上手くいかないのだ。
そして私というバイアスを通して考えた相手の立場は、遠回りした主観とも言える。「客観はない、すべて主観だ」という言葉を体感している。
このあたりの話はさまざまな論があるので、語るのは控えたい。申し訳ない。

「真実はいつも一つ」という有名なフレーズがある。幼い頃は素直に受け取っていたのだが、今の私は生きていく中で得たあれやこれやをこねくり回して「真実は切り口(解釈)の数だけあり、一つなのは現象(事実)だ」という考え方でアレコレ思考している。

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