静かさも、熱さだ。

そんな話を少しだけ。

赤い炎は激しいやつだ。

メラメラと燃えるその姿は、

まさに明るさ、強さを象徴してる。

それにひきかえ、青い炎は静かなやつだ。

僕は、あいつが暗闇を照らす姿も、

天高く燃え上がる姿も、見たことがない。

でも、でもだ。

あいつは、

別に気力が足りないわけでも、

冷め切っているわけでもないんだよ。

だって、

本当に温度が高いのは、あいつの方だから。

よく中華料理なんかで、

鉄板の上にぼわっと炎の上がることがある。

その炎に、人びとは興奮するのだけれど。

気づいているだろうか。

鉄板の下から熱を送り続けている、

青い炎の存在に。

静かさを好むあいつは。

すすを出すこともなく、

どこかに飛び火することもない。

ただただ一心に、

高い熱を生みだしていくんだ。

もう少しくらい、

自分を出したって良いんじゃないか？

って思いつつも。

僕は、そういう青い炎が、

けっこう好きだったりする。

表だって派手な姿や様子だけが、

熱さではないんだね。

炎も。そして、人も。

平静なる熱量に、もっと目を。

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