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静かにオススメする名盤です♪

おすすめの曲やアーティストがたくさんで、どこからご紹介しようかと迷っています。
今日は、ジャズピアニストでクラシックピアニスト、作曲家でもある、キースジャレット(アメリカ・1945年〜)のクラシックピアノ曲についてです。

キース・ジャレットというピアニスト


3歳頃からクラシックピアノを習い、8歳でプロのピアニストとして自分で作曲した曲を演奏したという「神童エピソード」の持ち主です。
高校生の頃、ジャズにのめり込んでいったという事ですが、私は今までジャズピアニストとしてしか知らなかったので、最近改めてWikipediaで経歴を読んでとても驚きました。
高校卒業後はバークリー音楽大学に進学、ジャズピアニストとしての活動を開始するのです。


お手本を探していた


どうして、キースのクラシックピアノに注目したのかというと、毎日弾いている「バッハの平均律」をどんなふうに弾いたらいいか、お手本を探していた事からです。
高校生までは、親の影響もあってバッハといえばグレン・グールド(カナダ・1932〜1982年)を聴かされていました。

とても個性的なピアニストで、心の歌が表に出てしまっていて、演奏には必ず「唸り声」がセットで録音されているのです。
それでも、グレン・グールドのピアノはバッハを私にストレートに伝えてくれる大切な先生でありお手本でした。

学校を卒業してしまえば、自分からレッスンをお願いしなければ曲を探求する機会も少なくなってしまうので、バッハの曲たちとも一度は離れてしまいました。

結婚し、子どもが生まれ、ピアノを少しずつ練習する機会を増やしてはいましたが、もっと他の作曲家の(練習時間が少なくても弾ける曲!)短い小品から取り組んでいました。
とてもショックだったのは、出産後にピアノを弾いていて「楽譜を目で追う」事が苦手になってしまったという事です。
小さな頃からずっと弾いていたのに。
この弱点を克服するのに、少し時間がかかりました。

そして出会えた!


「おうち時間」が増えた今、再びバッハを弾いてみようと思い立ち、新たなお手本を探そうとApple Musicで探していたときに、キース・ジャレットのバッハに出会ったのです。
キースのバッハは、ジャズピアニストという事もあって、ジャズバンドでのソロを奏でるかのように、メロディーがいくつも重なるバッハをさらりと弾きこなしていて、とっても楽しそうなのです。


音がネックレスのように、キラキラと繋がっているんです♪
学生時代、好きなだけでバッハを弾いていたから、いつもレッスンの先生に「音が繋がって聴こえないのよね…」と言う指摘を受けていて、今更だけどそこをなんとかしたいというのが最近のテーマです。
どんなにがんばっても、キースのようには弾けませんが、メロディー(バッハの曲では多声部でテーマが奏でられています)の美しい響かせ方が、とてもわかりやすく、目指したい音でもあります。


キース・ジャレットは、その精力的な音楽活動の為なのか、もう何度も病に倒れていて、2017年ニューヨーク・カーネギーホールでのソロコンサートからは活動を休止しています。
いつまでもキースの美しい音楽を聴いていたいのですが、今は、静かにお手本を聴き、練習を重ねて待つことにします。

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