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子どもにやらせようとすると更にやらなくなるスパイラル

大人の想いが強ければ強いほど子どもはやらない・・・

「(今日こそ・・・絶対に自分で
着替えてもらうからね!!!)」
『(今日だって・・・絶対に
着替え手伝ってもらう!!!)』

毎日繰り返される大人と子どもの
ライアーゲームのような
圧の掛け合いってありますよね(笑)

大人が強く想えば想うほど
子どもの気持ちが反比例していくのって
不思議ですよね・・・

私も2歳児の担任をしていた時
まさに圧の掛け合いをしておりました(笑)
イヤイヤ期真っ盛りの子どもたちは
すべてのことに対してまず
「やだ!!!」
から入ります。笑

ですが、そんなイヤイヤ期を
子どもと一緒に乗り越える
声かけの方法・・・

それは
“まず共感する”
ということです。

2歳児のキーワードは『自己主張』
思いっきり自己主張をし
それを大人に受け止めてもらうことで
親との『愛着関係』を築くことが
2歳児は必須です。

親が泣いてもわめいても
イヤイヤ期はどの子にもやってきます。
ちなみに3歳ごろまで一年間ほど続きます(笑)
何をしても何を言っても
「いや!」
という時期。
様々なご家庭を見てきましたが
”まず共感する”一年間と
「○○しなさい」と寄り添わない一年間
成長スピードが全く違います。

ここで、ある日のAちゃんとnutsのやりとりをご覧ください・・・


~散歩先から帰園し、手洗いをしようと声をかけると・・・~
A「やだ。(部屋の隅へ行きうずくまる)」
nuts『手洗っておいで。』
A「やだ!!!」
nuts『そっか。いやだったんだね。じゃあどうする?
自分で洗うか、nuts先生と一緒に洗いに行くかどっちがいい?』
A「いっしょがいいの。」
nuts『一緒に行きたかったんだね。じゃあ行こうか。』

手、洗うんかーい!
という心の声は内緒です(笑)
子どもの「やだ!!!」は、”やだ”ではない
ということがAちゃんとの関わりで
気づかせてもらったこと。

”こうしたいな、ああしたいな
この気持ちわかってほしいな”
がうまくいえず
知っている限りの言葉の中で一番言いやすい
”やだ”の言葉を選んで気持ちを
表現しているだけなのだと
やりとりを通して感じました。

「まず共感?そんなの理想論!
忙しくてそんな余裕ないです!!」
・・・という保護者の方の心の叫びが
聞こえてきます(笑)

毎日完璧に、いつでも共感してあげるのは
正直無理ですよね。

でも、それでいいんです。
だって、人間だもの!!!
それに、”全部を受け止めろ”とは言いません。
受け止められないこともありますからね。
危険なこと、他人に迷惑がかかること
これに関しては保育園でも、毅然とした態度で接しています。
(皆様よりも厳しく接しているかも・・・)

”受け止められないこと”がある、という経験も
子どもにとっては大切な学びです。
これらは大人がぶれずに伝えていきましょう!!

2歳児は
”できること”と”できないこと”の
区別が少しずつついてくる時期でもあります。
ただ、”できない”からといって
”やりたい気持ち”を否定するのは違うと思います。

子どもがどう感じるか、どう思うかは
大人が決めつけることではないです。
「○○だったんだね」
まず気持ちを受け止めてから
「でもね、こういう理由で今はできないんだ。」
そう伝えても「やだ!やりたい!」と言います。
根気よく、共感を続け・・・
ちょっと落ち着いてきたら
代替え法があれば提案し、
無ければ、全く別の話題を持ち掛けます(笑)

気持ちが切り替わる時間に個人差はあるけれど
これで1日ずっと気持ちを引きずっている
子どもはいません。


それを応用できる
親の心の余裕や時間の余裕
精神面なども関わってくるかとは思います・・・
(世の中の親御さん、毎日子ども一緒に
過ごしているだけで尊敬です・・・)
方法は知っておいて損はないと思います。

少しでも皆様の参考になりましたら幸いです!

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