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相続の話

前回、少しだけ触れた相続のお話。

ぶっちゃけ、この話と競売の話は、墓場まで持っていこうかとも思ったのですが、頭の中の整理と父の生きた証を残しておこうかと、特定されない範囲で、筆を取ろうと思いました。(気が向けば、どこかで競売の話もするかもしれないです)

ぼやかして書くので、分かりにくければ申し訳ないです。

家族構成

当方、東京生まれの東京育ちの江戸っ子(今は埼玉)、確認できる限りでは4代前くらいは日本橋あたりにいたらしいです。

今回、父方の話がメインにはなりますが、現在の苗字は祖母の家系からの系譜です。

祖母は4姉妹の長女、祖父は婿入りという形でした。戦後の焼け野原、借地で商売をし始めたのが、いろいろな起源となります。(祖父の実家は北関東で同じ商売をしていたようです)一応、勲章もいただくほどの成功は収めていたとのことです。

子供には恵まれず、父は4姉妹の3女の次男として生を受け、物心つかない内に養子へと出されました。(こちらの生を受けた実家も売却され、今ではマンションが建っています)

戦後の教育たる所以か、商売を継がせるために、かなりスパルタ教育だったようです。

成人し、反旗を翻した父は祖父とは別の道に進むのですが、そこで母と出会ったようです。ただ、今で言う重度のうつ病(昔は神経症という名称)5年ほど前に亡くなるまで、ずっとその呪縛に囚われていた様にも、今では思います。

相続1

時は経ち、跡取りの期待は自分に来るのですが、いろいろあり流れ、その後、祖母が無くなります。(自分は、この前あたりから飲食店で勤めるようになります)

祖父の事業を継がなかった我が家には、財産分与はほぼ無く、祖母の分はあらかた祖父が相続したようです。

あとで知ったことですが、祖父には愛人がおり、近く認知症になった祖父、母が介護に行く中、その存在が明らかになります。

昔は銀行口座も子供や嫁、孫名義でも作れたところに、祖母がお金を入れてくれていたようですが、全て名義変更、引き出されていました。祖父の生活費や介護費用と謳っていたようですが、亡くなる頃には金銭はほぼ無く、有価証券と不動産のみでした。

別に事業をやっておられたのか、お金が必要だったのかもしれません。

なお、家庭裁判所まで行ったようですが、証拠不十分でした。

相続2

同時進行的に、祖父が商売していた場所で、借地権の等価交換事業の話が持ち上がっていました。売却されて出ていく方々、残る方々と様々。

竣工後、祖父が亡くなります。このタイミングが問題なのですが、借地権の整理前であれば、小規模宅地の特例(生活スペースと事業所が同居)や建物も経年していたので、いくらか安く済んだと思われるのですが、完全に新築で区分所有権が与えられ、事業用の建物として賃貸借契約を結ぶタイミングだったために、相続税も多額となりました。(複合用途型のテナント物件です)

一部、相続税の支払いのために、物件を手放したものもあります。

祖父の頃からお付き合いのあった税理士さんも、掛け合ってはいただいたようですが、追徴課税もいただきました。

葬儀費用は一部、有価証券の解約もしたようです。

相続3

竣工から5年、自分が前職を辞め、1年足らず、父が急逝しました。死因は脳出血、ほんとに突然でした。

現預金はいくらかあったものの、先般の例を踏まえるとかなり厳しい。

配偶者控除、相似相続の特例(同じ財産で10年以内に相続が発生した場合に軽減される)等、大きな財産は母に、小さな財産は自分に振り分けました。

結果、この時の相続税は微々たるものでした。

(この時は、住んでいる自主管理の団地の理事長も勤めていたので、半年くらいは相続手続きで滅茶苦茶でした)

ただし、ご存知の方も多いとは思いますが、2次相続の不安は残ります。自分は兄弟がいなく、一人っ子のため、争いはないですが、負担は大きいです。

法人の屋号は引継ぎ、事業そのものはお弟子さんが別の屋号で継がれています。(ここも大分すったもんだがあったんですが、これは止めておきます)

父の遺言としては、相続税の負担を自分にかけたくないようで、法人に物件を移行できないものか、この当時からアレコレ知恵を絞ります。←宅建を取得したのがこの頃

(法人に当時負債があったため、消化できるまで、法人化はお預け、まさに法人の負債が無くなり、これからという時の急逝でした)

現在、法人を活用したシュミレーションも考えてはみましたが、大人しく相続税を収めたほうがよさそうな結論には至っています。(譲渡所得税と相続税の比較+現物出資をした際の株券の評価と株券が相続財産になる点を踏まえて)

そもそもポートフォリオが不動産:現金が9:1なので、今は大きな冒険はせずに相続キャッシュを貯め込んでいます。

今後のこと(所有者の健康状態)を踏まえると、現在、管理形態として法人は動かしていますが、転貸形態として、契約の窓口、敷金の預かり先(保全措置)として運用していこうかと考えています。

この辺の論点は、不動産コンサルティング技能試験が役に立っているかと思われます。

相続4

これは、これから起こりうるケースの話ですが、母方には叔父が一人、嫁も子供もいない方のため、こちらも相続の対象になります。

現預金はさておき、母の実家である都内住宅地の戸建て、そこそこ駅近のため、ある程度の評価は出ると思われます。

亡くなる順番にもよりますが、全てが母に集中した段階で相続が起きると、多分、即死します。相続税納付のための銀行融資や、納税の延納なども考えています。

叔父の老後資金のためにアパート経営なども考えてはいますが、かなり過当競争な地域ではあります。(貸家建付地としての評価減)

それこそ現物出資なのか、担保提供なのか、無償返還の届け出なのか、と色んな論点はありますが。

遺言を残してもらうか、あれこれ考えてはいますが、兄弟姉妹の税負担は2割増しです。

まとめ

意図せず、相続にはある程度の知識は得てしまいましたが、まだまだ未熟。

勉強は多分、ずっとしていくことにはなるんだろうなと。

相続は100人いれば100通りの答えがあると思います。

今後の自分の目標としては、ゆくゆくは法人を大きくしていくことが、祖父への弔いになるのかと思い、精進していきたい次第。

親族も都内近郊が多いため、たまにそんな話を耳にするケースが増えてきたように思います。(先般、借地権の売却の話も聞いた)

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