Vol.1 栄養士と管理栄養士の違いって知ってますか?


 こんにちは。意外と聞かれることが多いので、まずはこのテーマにしてみました。

 栄養士と管理栄養士。この2つがあることを知っている人も実は少ないのではと最近思っています。

 栄養士と管理栄養士のまず大きな違いは、”資格を与えてくれる場所”です。

 そもそも「栄養士法」というものがあり、そこで栄養士に関してはこう定められています。

 栄養士の免許は、厚生労働大臣の指定した栄養士の養成施設(以下「養成施設」という。)において二年以上栄養士として必要な知識及び技能を修得した者に対して、都道府県知事が与える。

 ポイントは、「都道府県知事が与える」という点です。

 一方、管理栄養士は、栄養士法でこう定められています。

管理栄養士の免許は、管理栄養士国家試験に合格した者に対して、厚生労働大臣が与える。

 管理栄養士の免許は、「厚生労働大臣」が与えるとなっています。そう。国から与えられる免許なのです。

 ちなみに、管理栄養士は年に1回行われる国家試験をパスすると、資格を得ることができます。(管理栄養士国家試験を受けるためには、専門課程で学ぶ必要があります)


 次に、栄養士と管理栄養士ができる業務についてです。

 栄養士は、主に「健康な人」の栄養管理をします。具体的には給食や社員食堂などです。一方、管理栄養士は臨床に関する勉強もしているので、病院や福祉施設などでの栄養管理もすることができます。

 管理栄養士の国家試験を受けるためには、2~3週間の病院実習が義務付けられています。私自身、「管理栄養士」というのは調理や献立作成が中心だと思っていたので、病院実習があることは大学に入ってから知りました。笑

 ちなみに、病院実習では毎日日誌を書きます。実習先にもよると思いますが、毎日A4サイズのノート2ページにびっしりと書いていました。毎日ですよ。毎日。それが3週間でした・・・ ただ、私の実習先は先生が添削してくださったり、コメントをくださったりしていたので、最後まで日誌のモチベーションを保つことができました。(実習先によっては、ただ印鑑が押されるだけのところもあるそうです・・・)

 その他、私は保健所実習にも1週間行きました。「保健所」と聞くと犬や猫を保護しているイメージしかなかったのですが、管理栄養士も活躍しています。3歳児検診のお手伝いや、離乳食の講座、シニア向けのクッキング教室などを実施していました。また、商品を販売しようとしている食品メーカーに栄養成分表示のアドバイスをするなんてこともしていました。

 

 このnoteを読んで、栄養士と管理栄養士の違いについて知ってもらえればうれしいです!