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読書感想文【ベンヤミン院長の古文書】

はるか昔、ベンヤミンという人物が、3人の守護者に「すべての徴が揃ったとき、神の恩恵に与れるように」との文章を残した。
その神の恩恵とは、かつて存在していた「アレクサンドリア図書館」の書物のことをいうらしい。
もしそれが本当に存在するのであれば、まさに世紀の大発見である。
そして3つの徴が揃い、いよいよ暗号の解読に進もうかという頃、ときを同じくして別の勢力が暗躍しようとしていたー。


読み終えた全体的な感想としては、中途半端、消化不良というのが正直な感想。
後半から、特にラストの失速具合が半端じゃなかった。

全体的に敵が薄すぎる。
一体何しに出てきたのか、そしてその後も出てくることなく出番終了。
やり手かと思ったら全然そんなことない。
肩透かしを食らった、といえば的確だろうか。
ラストのオチも弱すぎ。
「ああなるほどね、それで??」と言いたくなる。
あとは巻末の選評に詳しい。


この本は普段とは違う棚から選びました。
普段の自分だったらまず手に取らないような本。
自分好みの本ばかり読んでると、視野が狭くなってどんどん自分の世界に閉じこもってしまって良くないー私はこれを「淀む」と呼んでいるー…だから時々、あえて未知の世界へ寄り道している。
そういった意味では、新鮮さを感じさせる本でした。

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