【読書】『インドクリスタル』
本棚からタイトルと表紙のみで選んだシリーズ。
内容もズバリ、インドでクリスタルを探せ!!!である。シンプルイズベスト。
そんなインドが舞台の今回の本。
話の展開がまったく読めない。
もちろん難しいという意味ではなく、現地に出てくる登場人物が胡散臭すぎて『彼らの思惑は本当にこうだったのか??』と、終わったあとからもその疑念が拭えない。
胡散臭いといったが、そもそも彼らのビジネスに対する姿勢が違う。
『ああ確かに君を騙したさ。でも騙される方が悪いんだろ??』と、祖父の時代から縁のある人に対してすら堂々と宣言する連中だ。
近代化するインド、そこに昔からあるカーストや制度が複雑に絡み合い、彼らの不気味さや先の見えない展開をいっそう引き立てる。
私はインドへ行ったことがないのでどんな国かはわからないし、本書はあくまでエンタメではあるが、改めて私は本当にインドのことを知らなかったんだと思い知らされた。
それくらい衝撃的な作品でした。
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