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【読書】『脳を最大限に活かす究極の運動法』

運動は脳にいい。その事実は前回のエントリで書いた通りだ。
ではどんな運動が脳のどの部分に効き、またどんな効果が得られるのか??と細分化したのが本書。

やる気を出したいときはこれ、集中力を上げたいときはこれ、疲労回復にはこれ、といった具合に。
エクササイズを監修してるのは、その道では超有名な中野ジェームズ修一さん。
イラストで解説されてるのでわかりにくいということはない。
一見簡単そうで「こんなんでほんとに効くんか??」となるが、試しにやってほしい、インターバル込みで3分もやれば、うっすらじんわりと汗をかいてくる。


…とここまではなかなか良さそうな内容。
けど、どうしても私が好きになれなかった部分がある。


本書は『科学的内容をみなさんにわかりやすくお伝えするために、本書はストーリー仕立てにしています。(後略)』とあり、実際に社長命令でトライアスロンに挑むことになった社員たちとコーチとの物語、となっているのだが…これがたいへんな蛇足、めっちゃ無駄である。

このストーリーが本当に、本当に面白くない。

こっちは脳と運動がどのような関係があり、そしてどんな効果があるのか、またその方法とはどういったものがあるのかが知りたいのに、なぜそのために嫌味ったらしい部下とのやり取りや、子どもを(意図せずだが)傷つけるシーンを読まされなきゃならんのだ。
同じページ数を使うなら、図やイラストの一つでも増やしたほうがよほどわかりやすいし、少なくとも面白くもなんともないストーリーを目で追う作業よりかはまだマシ。


本書の使い方は、目次を読んで自分が必要としている運動を選んで試してみる、が一番かもしれない。
なぜ○○にこの運動が効くのか??と理由が気になったら…このストーリーの中からサルベージするしかない。
とにかく色々ともったいない本でした。

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