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ミリしら映画鑑賞 『劇場版 呪術廻戦 0』

私が事前に呪術廻戦で知っていること。

・週刊少年ジャンプに連載中
・五条悟という人物がいる

この2つだけ。本当にこれだけ。
たぶん同世代の中でもトップクラスの無知っぷりかもしれない。
しかし無知だからこそ、ファンとは全く違う気持ちで作品にふれることができる。
いうなれば特権のようなもの。
その特権を生かさなければもったいない!!ということで今回は大ヒット上映中の『劇場版 呪術廻戦 0』を見にいってきた。
なお、これより下はネタバレが存在するので、原作を未読および映画を未視聴の方はご注意。

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この映画は呪術廻戦本編より1年前の出来事。つまり前日譚である。
だからタイトルに0の数字があるのだが、その事実は家に帰り、この記事を書いているときに知った。
映画の原作となる呪術廻戦0巻は1冊で完結しているので、現在本編で進行中のストーリーは一切関わってないといってもいい。
そのため、ファンはもちろん私のような初見の人でもたいへんわかりやすい内容になっている。

おおまかなストーリーは、ある日の事故を境に強大な力を手に入れてしまった主人公・乙骨憂太が、呪術高専の教師・五条悟からの提案によって学校に入学。そこで他の人と関わっていくことで成長していく。一方、大勢の人間を殺害し『最悪の呪術師』と呼ばれる夏油傑は自らの大義のために主人公と対峙する…といったところ。

序盤には呪術廻戦の世界観が説明される。

・呪物や呪霊(敵ないしそれに関するもの)には階級があり、4~1級さらに特級がある。
・同じく呪術師にも階級が存在する。
・呪霊は人の負の感情から生み出されたものである。
・呪いの力をもって呪いを祓うが、それを悪用する人間もいる。
・他多数

つまり新入生である主人公と同じ目線で呪術廻戦の世界を知ることができるのはありがたい。

そんな中で、主人公は先の五条悟と3人の生徒と交流を深めていく。
男勝りな性格で劇中でトップクラスの身体能力を持ち、名字で呼ばれたがれない禪院真希、いつも口元を隠してなぜかおにぎりの具だけでしか話さない呪言師の狗巻棘、そして陽気な性格しかしやるときはしっかりやって魅せてくるパンダ(序盤に真希や棘と一緒に歩いて喋っているシーンは初見の私にとって衝撃的だった)。
そして飄々としてはいるが生徒たちへの想い、内に秘めた熱意が垣間見えるのがなんともカッコいい五条悟など。
また、出番こそ少なかったが、本作の敵の夏油傑率いる夏油一派、東京及び京都の学校の生徒教員たちやフリーランスの人たちが、短時間にも関わらずしっかりと魅せており、初見には「本編ではどんな活躍をするんだ!?」と心躍り、ファンにとっては「過去にこういう活躍をしていたんだ!」となるかもしれない。

本編を通して切っても切り離せないのが祈本里香の存在。
ただのアクセサリーと化していた思い出の指輪が、変わりたい自分・なりたい自分へと導いてくれる存在になるー文字通り自ら鎖を断つシーンはとても印象的だった。
呪い合え、全てを懸けてーとは本作品のキャッチコピーだが、なるほどこれは2人のこともだなあと感慨深い。

個人的に嬉しい誤算だったのが、キャラクターデザインにあの平松禎史さんが担当していたこと。
あの目と鼻の手の描き方を見たとき「ああやっぱり平松さんの絵だなあ…」と一人頷いていた。

今回のミリしら映画鑑賞は呪術廻戦だったが、見終わった感想は大満足でした。
丁寧かつわかりやすいキャラクター描写、ギャグあり笑いあり、迫力満点のアクションシーン、次はどうなるんだろうと飽きることがないテンポの良いストーリー、初見の私にとって「漫画も読んでみたい!」と思わせてくれる、そんな素敵な作品でした。

見た直後の熱が冷めないうちに購入。

それでは、また次回。

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