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不完全なままで大丈夫。メンタルが安定したらスキルも発揮できるようになった話。

「人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる」

これは大ヒット映画『鬼滅の刃』の主人公である竈門炭治郎くんが言っていた言葉です。ずっと引っ掛かっていたのですが、最近少し理由がわかりました。「人は心が原動力」という部分、たしかにそうだなぁと実感する出来事があったのです。

先日会社の下半期が終わり、評価の結果が公開されました。わたしの所属するGCストーリーという会社では「スキル」「マインド」の2軸で評価されます。見てみると、それぞれの360度評価がぐぐんと伸びており特にスキル評価の伸びが好調でした。

実は、言ってしまうと1年目は同期の中でも最下位のスキルステージでした。。それが2年目が終わる今、同期や先輩の中でも引けを取らないステージまで急成長していたんです。
メンターの先輩と振り返りをしたところ、何か新しくスキルが伸びたというより元々あった資質が十分に発揮された結果だね、という話になりました。その要因として「メンタルの安定」があるなと思い当たったので、実践したことを共有してみようと思います。

▼参考までに、1年目の頃の話です。自分の出来なさに絶望して涙が止まらなかったり、些細なことで大ダメージを受けて引きずったりしていました。。

感情のモニタリングを意識した

前提「メンタルの安定」というのは落ち込まない強靭なメンタルを手に入れたわけではなく、「必要以上に落ち込まなくなった」かつ「落ち込みからの回復が早くなった」だと思います。

そうなるために私にとって重要だったのが「感情のモニタリング」です。感情が動いたときに放置せず、自分の状態を客観的に見つめる訓練をしました。
「自分を責める気持ちになってる」「誰も分かってくれないと思ってる」など、浮かんできた感情を素直に認めて、良い悪いのジャッジはせずただ見つめる感じです。感情は放置すると蓄積し肥大することが多いですが、俯瞰して見つめると自然と小さくなる不思議なものです。

ノートに書いたりアプリを利用したりと手段は気分によりますが、繰り返す内に処理速度が早くなりました。さすがに感情の揺れが完全になくなることはありませんが、感情の渦に巻き込まれて身も心も疲弊することはかなり少なくなりました。

「できない」の矛先をマイルドに変換した

わたしは元々「完璧に理想的に出来ないといけない」という思い込みが強いタイプで、出来ないことが重なると「アレもコレも出来ない」「自分はなんてダメなんだ…」と感じてしまっていました。そこそこ他者比較にも走りやすく、必要以上に自分を落ち込ませる傾向があります。

そこで、「アレもコレもできない」から「今はまだ出来ない」「向き不向きもある」と変換できるように少しずつ訓練しました。先輩からもらった言葉を自分にインストールして「いや、これはまだ出来ないだけ。これからできるようになる。」「あのやり方は先輩が得意なやり方。無理しなくてもわたしなりのやり方があるはず。」と、必要以上に自分を責める癖をマイルドに方向転換しました。

いまだに高い基準で考えてしまっていることもありますが、そういう自分にも気が付きやすくなったし、自分で調整しやすくなったと思います。

「とりあえずやる」選択肢を手に入れた

最後は「感性的な悩みをしない」が出来るようになったことが挙げられます。GCストーリーではよく「悩んでもどうにもならないこと」を「感性的な悩み」と表現します。

例えば「明日のプレゼンがうまくいくか不安だなぁ」とか「この目標達成できなかったらどうしよう」といった悩みが感性的な悩みです。悩んでも仕方ないことには悩まず、今できるベストを尽くす発想が推奨されます。

わたしはこの感性的な悩みがある意味得意だったのですが、会社の成長支援プログラムに参加してかなり変わりました。そのプログラムは目標設定と目標達成に特化したもので「どうしたら目標が達成できるかを考え行動する」ことが求められます。

このプログラムに1年間参加したことで「あれこれ悩まず、とにかくやる」という選択肢を取れるようになりました。そして、やり切ることで自然と自信がついてきました。いい意味で「これは悩んでも仕方ないことだ」と割り切れるようになり、落ち込んだり不安になったりする時間を減らすことに成功しました。

パフォーマンス=メンタル×スキル

振り返ってみると、わたし自身が何か大きく変化したわけではありません。変わらず不完全な人間だけど、不完全なりに自分とのうまい付き合い方が分かってきたんだと思います。

これらの実践で落ち込みやすかったメンタルが安定し、のびのびと働けるようになりました。そのおかげで元々持っていた資質が十分に発揮され、周りに感謝されることでもっと成長したいと思えるようになり、いい循環が生まれ始めています。

パフォーマンスの向上には「メンタル」と「スキル」の両方が大切なんだなと改めて思います。特にメンタルが不安定だと、スキルがあっても上手く発揮できないこともあると思います。

「人は心が原動力」というように、もし今仕事で躓いている方がいたら土台であるメンタルの調子や癖を気にしてみてもいいかもしれません。



ここまで読んでいただきありがとうございます! いただいたサポートで、自分へご褒美あげたいなと思います。