中井久夫によると、兆候に敏感で事態を先取りしようとする「微分回路」の発達した人が一定数いる(『分裂病と人類』)。「占い」も学問領域では、せいぜいユングの共時性の文脈でしか語られてこなかったが、古代人が「占い」や祭祀を担わせようとしたのは、「微分回路」の優れた人だったということか。

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