ミーティング

「おはようございます、今週もよろしくお願いします。」

日常の中に飲み込まれてつねに睡眠不足で、なにも考えたくない。このひとは、どんな人間だったっけ?敵なのか味方なのか。部長の生え際を見つめながら考える。

毎週のミーティングに出るとすぐに頭がボーっとして意識が朦朧として自分が何者なのかわからなくなる。そういえばこの間寝た彼はどんな顔だったっけ、わたしのパンティを嬉しそうにしゃぶっていた彼の、唇はどんなだったっけ。わたしったらあの可愛い前歯しか覚えてないや。

その口の中は確か暖かくて、そこに住みたいななんて口走ったら彼が一瞬戸惑った目をしたからわたしの正体がバレたのかもしれないと思ったけど、彼のペニスはちゃんと勃起していたし気にしすぎだと思うことにしてパンティを顔に被せてあげたんだった。

「ではミーティングを終わります、御堂筋さんはあとで社長室に来てください」

社長室にいくと社長がパンティを脱いで机に座りなさいと言うのでその通りにする。社長はもじゃもじゃした毛をかき分けて割れ目を開く。

「やっぱりきみのだった!クリトリスの管理はちゃんとしなさいと言ったばかりじゃないか」

そう言ってわたしのクリトリスを元あった場所に戻してくれた。そうか、わたしはあの日クリトリスを忘れてきていたのか。

「社長ごめんなさい、つぎから気をつけます」


おわり


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