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28年変わることなく読み継がれている本

ブライアン・L・ワイス氏の『前世療法』
1988年に出版された『MANY LIVES, MANY MASTERS』の日本語翻訳本で、初版は1996年にPHP文庫から出版されています。

そこから28年。
最新は2023年11月24日の第65刷。

28年で65刷!!
日本語版だけで!

ブライアン氏はアメリカの科学者・精神科医でありヒプノセラピストです
ここ!
ここです!
ここに注目!!

  << 科学者・精神科医であり、ヒプノセラピスト >>

これだけ聞くと、先日の記事「ヒプノセラピーはスピリチュアルではない。」を後押ししてくれるフレーズです。
(記事はこちら:https://note.com/nurture_future/n/nb518eb0ff27c

が!

ブライアン氏はこの本でこう語っています。

十八ヶ月の間、彼女の症状を改善させようと従来のさまざまな治療法を試してみた。しかし、そのどれもが功を奏しそうにないとわかって、私は催眠療法を試すことにした。(中略)それまでの私は、こんなことがこの世に起こるとは、考えたこともなかった。次々に起こってくることに、私はただびっくりするばかりだった。
 今もって、その時のできごとを私は科学的に説明する事はできない。人間の心に関しては、私達に理解できないことがありすぎる。

『米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘 前世療法』PHP文庫

科学者であり医学博士であったブライアン氏は、ニューヨークのコロンビア大学を優秀な成績で卒業した後に、エール大学で医学を学び、その後博士号を取得しています。保守的な精神科医で、生物精神病学と薬物中毒の研究で全米に認められていて、”伝統的な科学の手法で証明されないものは、何であれ、決して信じなかった”そうです。

そんな氏が出会った精神症と強迫観念に悩むクライエントのキャサリン。
18ヶ月トリートメントを続けるもどうにも改善しないことから催眠療法を試してみたら数ヶ月で劇的に改善したそう。

その経験を書き起こしたのがこの本です。

自分の信じている説と矛盾しているものには拒否反応を起こす”保守的な科学者”だった氏が後にヒプノセラピスとになっていることから、前世療法でクライエントに起こることやその効果がいかに衝撃的な出来事だったのかが感じられますが、ブライアント氏はそのあたりをこの様に記しています。↓

もしかしてキャサリンは催眠中に、過去生の記憶がしまわれている潜在意識に焦点を合わせることができたのかもしれない。あるいは、全人類に記憶が蓄積されているエネルギーの源、すなわち、心理学者のカール・ユングが集合無意識と名づけたものから、情報を汲み出していたのかもしれない。
 科学者達もやっと、その答えを求め始めている。人の心や魂について、死後の世界について、また、私たちの現在の行動に対する過去生の影響についてもっと研究が進めば、私達の社会は大きな利益を得ることができるのではないだろうか。

『米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘 前世療法』PHP

1988年に出版されたこの本。
ブライアン氏はこの様にもっと過去生の影響についての研究が進めば。。。と言っていますが、つい先日(2024年4月)脳科学者の茂木健一郎氏が、ご自身が学長を務められているYouTubeのIMAGINE イマジン大学で

「意識」については”解けない可能性が高い”、”専門家でもわかってない人が多い”と言っていて、さらに、

意識の科学に興味のある方は、数学・コンピュータープログラム・心理学・ネットワークサイエンス・情報理論・物理学・生物学。実は今の学問の全てが意識の科学に関係している。そして、全ての科学の最高水準の知識が必要です。プラス、自分の意識状態のメタ認知が必要。

IMAGINEイマジン大学【人類最大の謎】未解決問題「意識」を30年探求する脳科学者・茂木健一郎が現在地を講義

と解説をしていました。

前世療法という特定領域の研究と現在の「意識」の研究を同じものの様に扱ったり安易に結論付けようとしたりしている訳ではないのですが、それでも、ブライアン氏が本を出してから36年が経った今でも「意識」の研究が続いているだけでなく、今後も解明されない可能性が高いと言われているのを聞くと、この領域の奥の深さと人類の神秘を感じざるを得ません。

ブライアン氏が科学者・精神科医でありながらヒプノセラピストになった事実は、ヒプノセラピーは医療行為ではないながらも、クライエントに効果的な働きをもたらすと立証していると言えるのではないでしょうか?


<おまけ>
ブライアン・L・ワイスさんのウェブサイト
NYで8月にイベントがある様です♪


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