4、今年の野球を振り返って

一年も終わりを迎えようとしていて、野球の展望を改めて見直している。そういえばあんな試合に行ったとか、誰と行ったとか、そんなことを改めて見直している。

チケットも調べてみたら十数枚あるもので、それを手に取ると結構どんな試合を観たか覚えているのであった。それをちょっと反芻する形で文章にしたいと思う。

斜陽になっていく社会人野球。派手な全国大会とは裏腹に

社会人野球のために何度か訪れた保土ヶ谷球場。ドカベンもあって高校野球の聖地という印象が深いが、実際は社会人野球の定期大会で使う事が多い。神奈川野球のメッカではある。アクセスはすごく悪いのだけれど。

社会人野球というと都市対抗野球大会、全日本社会人野球大会の二大大会になりがちなのだけれど、私はどちらかというとJABA公式大会やスポニチ杯の方が社会人野球の本質を表していると思う。

ひっそりと試合が始まり、本当に数少ない観客の中、淡々と試合が続いていく、あの独特の雰囲気。応援なんてまるでなく、基本的には静まり返っているあの球場。そこに日本の野球というものの本質があるように思える。

応援と歓声だけが野球とは思わない。むしろ大半が応援と歓声とは縁遠い所にいるようにすら思う。実はそういった者達はむしろ恵まれた者だけが味わえるものであって、よほど特別なもの、という意識を持つ人は少ない。

百人未満の観客の中で、球音のみしか聴こえない世界、というのはもっと尊重されてもいいと思うのだが、どうだろうか。

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