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似顔絵師になる!訪問看護師の新たなる挑戦

訪問看護師として活躍するMさん。「似顔絵師になりたい」と夢を語ってくれました。

なぜ似顔絵師になりたかったのでしょうか。それは、訪問看護師として関わっている高齢者の利用者さんの似顔絵を描いた事がきっかけでした。

「看護師の似顔絵師だから出来る事がある」と新たなる挑戦をしているMさんを紹介します。

似顔絵師になりたいと思ったきっかけ

子供を育てながら訪問看護師として働くMさん。看護学生の時から訪問看護師に憧れていました。看護師になり、総合病院で働いていましたが、その憧れはずっと持ち続けていました。将来は訪問看護師になるために、在宅につながる外来指導にも積極的に参加していたそうです。

出産、子育てをきっかけに念願の訪問看護師となりました。憧れであった訪問看護師でしたが、産休育休のブランクや利用者の自宅に一人で訪問し看護するという未経験に対する不安もあったそうです。

しかし、子育てと仕事を両立できるよう週3回午前の勤務で働くことができたことが「訪問看護師として働きたい」というMさんの背中を押したのでした。

訪問看護師になり病院の看護との違いを学びながら経験を積み徐々に勤務時間も増やしていったそうです。今では訪問看護師6年目を迎え充実した日々を送っています。

訪問看護では、誕生日を迎える利用者さんに手作りのカードをプレゼントしています。誕生日カードに載せるために写真を撮影しようとすると、高齢の利用者さんは断る人がいます。

「撮らせてくれても良い表情で納めることが難しく苦戦していたんです」。

撮影の難しい方は、写真が入っていない誕生日カードを作成していましたが、写真入りの誕生日カードに比べると淋しい印象を受けました。

ある日、子供が絵を描いているのを見たとき「誕生日を迎える利用者さんの似顔絵を書いてみよう」と思い立ちました。

「絵は得意ではないので、YouTubeを手掛かりにコツを調べて描いてみると、思いの外うまく描けて楽しくなりました」。

描きあがった似顔絵入りの誕生日カードを利用者さんにプレゼントすると、とても喜んでくれたそうです。利用者さんと息子さんからお礼を言われました。

その後、訪問看護に行くと部屋に飾って大切にしてくれてMさんは嬉しくなりました。彼女の描いた似顔絵は利用者さんにとって、唯一無二の宝物となっていたのです。

「もっと上手に似顔絵を描きたい。みんなを笑顔にしたい。喜んでもらいたい。」

無料動画や講座を調べているとプロ似顔絵師養成講座にたどり着きました。「似顔絵師になりたい!」その思いは日に日に大きくなりました。そして、現在似顔絵師になるためにプロ似顔絵師養成講座を受講しています。

似顔絵師になるという夢に向かって

「看護師として老人施設や病院、小児病棟に行って、病気の事を聞いたりアドバイスしながら似顔絵を描いていきたい」と、夢を語ってくれました。

写真と違い似顔絵には大きな可能性があります。写真では撮る事のできない亡くなった人と一緒に似顔絵で描くこともできます。遠方で会えない家族との似顔絵も書描くことができます。

治療している人は、病院や施設から移動出来ません。似顔絵師として訪問して似顔絵を描くことは治療の励みになり気分転換にもなることでしょう。

看護師であるからこそ病気と戦っている人や病気と共に生きていく人の気持ちに寄り添う事が出来て、力にもなるでしょう。

また、似顔絵はどこでも描ける事も魅力の1つだと語ってくれました。例えば、子どもの習い事の待ち時間でも可能です。時間や場所にとらわれることがないので、国内はもちろん海外も夢ではありません。

旅行好きと語っていたMさん。日本や海外に旅行している時に似顔絵を描き世界のみんなを笑顔にすることもできます。「世界中の人の似顔絵も描いてみたい」と夢は広がるばかりです。

似顔絵は心のこもった贈り物です。彼女の暖かくて優しい笑顔と眼差しで、似顔絵を描いてもらった人はきっと心がほっこりするでしょう。

新たなチャレンジをしている彼女ですが、実はライター講座も受講中なのです。コロナで自粛期間中、子供の学校が休校になり、旦那さんと彼女は交代で仕事休んでいたそうです。

元々自由に時間を活用できる在宅ワークには憧れがありました。家での空き時間に、在宅ワークを探しはじめたそうです。そこで見つけた仕事がライターでした。ライターの勉強がしたいと思っていたら、看護師ライター講座の募集を見つけて即申し込みを決断したそうです。

2つ同時に講座を受講していて大変なのではないかと思っていたのですが「思い立ったら吉日、直感に任せて生きる人生です。90歳代までがんばって生きるつもりなので、40歳折り返しにきたら何かにチャレンジしたいと思っていたんです。人生長いのであきらめちゃダメだと思ってがんばっています。」とイキイキした表情で語ってくれました。

前向きな想いや将来を楽しそうに語るMさんにいつの間にか引き込まれてしまいました。

「似顔絵師・ライター・看護師として活躍していきたい」

そう語った笑顔あふれる彼女の瞳には明るい輝かしい未来が写っていました。


~この記事を書いたのは~

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まつりん
愛知県生まれ、愛知県在住。看護師歴13年目(育休期間含)。総合病院で腎泌尿器・口腔外科・眼科・循環器・外科・呼吸器内科・回復期リハビリ・地域包括ケア病棟を経験。おもに新人教育指導や後輩育成に力を注いできた。退院院調整看護師・入院時支援看護師として働いていた経験もあり。不得意だった社会資源について詳しくなりたいという思いから2019年にケアマネージャの資格を取得。現在2児の子育てに奮闘しながら、ライターとして活躍中。パソコンが得意で、現在はwebコーダー・webデザイン・動画編集も行なっている。将来は、看護師をしながらパソコンに関わる仕事や、看護師やママの役立つHPを制作したいという夢がある。

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