AHAガイドライン2015 Part3
今度は薬剤の話です。
ガイドライン2010までは
「アドレナリン1mg」と「バソプレシン40単位」
の2トップでしたね。まあ、圧倒的にアドレナリンがエースでしたけど。
それが、ガイドライン2015では、簡略化のためにバソプレシン40単位が除外されました。もともと日本ではバソプレシンは救命時には保険適応外だったのでアルゴリズムとしては大きく変わることはないと思います。
理由としてはアドレナリン単独投与に比べて特別有用というデータがないということだそうです。
「アドレナリンだけなのと、アドレナリンとバソプレシンを一緒に使うのでは統計的なデータ上で効果が変わらないし、薬がふたつもあったら難しいよね、ってことでバソプレシンは無しって事で!」って偉い人が言ったんですね。
ガイドラインがしっかりとした根拠に基づいて簡略化していくことは大賛成ですね。もっと簡略化していってもらいたいものです。
その割に胸骨圧迫は有効範囲1cmに変わったのはその方針とは矛盾しているような気がしますねぇ。
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