胸水と肺水腫の違い①
毎日勉強を頑張っている努力家な看護師さん。
参考書やネットの記事を見てもイマイチよく分からない。
なんてことあると思います。
私自身あったらいいなと思う内容について解説します。
心不全の勉強をしていると……あれ?
具体的に何がどう違うの?先輩に調べてきてって言われたけどよく分からないな。と思うことあるかと思います。
ここでは心不全による胸水、肺水腫に絞りたいと思います。
〈心不全に伴う胸水の機序〉
まず慢性的な経過での左心不全▶️右心不全では様々な因子により、徐々に血管内に水分を溜め込んでしまい血液がうっ滞します。(静水圧↑)
胸水は肺の壁側胸膜と臓側胸膜の間の胸腔というところに産生されます。
シンプルに流れを説明すると、壁側胸膜の毛細血管から産生され、壁側胸膜のリンパ管を通じて吸収され、静脈系に戻ります。
ここで静水圧が高いとどうなるか?
そうです。圧が高いので静脈系に戻ろうとした胸水はリンパ管でうっ滞しますね。
うっ滞したらその手前にある胸腔には水が溜まることになります。
また心不全では静水圧が上がっている為、そもそも壁側胸膜の毛細血管から胸腔へ過剰に胸水を産生しやすいのです。
これにより徐々に胸水が胸腔に溜まっていくわけですね。
それを改善するには血管の中にある水を体の外に出す利尿薬が活躍するわけですね。
画像は著作権の問題で載せられませんが体液区画(血管、間質、細胞内、リンパ管)の中で体液がどのような流れをしているのか参考書等を見てみると更にわかりやすくなると思います。
オススメ著書はこれだけ輸液、ガイトン生理学です。
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