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こどもアドボカシー

 私たちは知らないうちに大人になる。目の前の一瞬一瞬の積み重ねと初めての経験を積み重ねることで出来ることが増えてくる。その過程は一人一人違う経験であり、環境であり、様々。大人になるにしたがって、こどもの頃の感覚は徐々に薄れていく。

 昨年、ようやく日本でこどもの権利条約をベースにした政策決定につながるこども基本法が制定されました。今までは児童福祉法中心としたこどもへの関わりや養育、家族や支援機関などこどもの福祉、子育て支援の法律はありましたが、こどもを主体としてこども真ん中の理念となる法は日本にはなかったのです。ようやく人権意識を大切にする国際社会に少し追いついてきたわけです。
 職業倫理として当たり前のことですが、社会福祉士は当事者主体の社会変革を目指す専門職として、どんな小さなこどもに向きあう時も一人の人間として尊重することが求められます。そこを基本に目の前にいる人の支援は年齢、性別、障害の有無関係なく、基本的にその人がどうなりたいか、という意思を確認することは外せません。支援者側の価値観から決定される望ましい方向性はあくまで支援者側の意向であり、社会福祉士、ソーシャルワーカーであるならば、当事者、ご本人の意思決定や意見表明を支援し、捉えるスキルが求められるのです。
 こども一人一人がどう考えているのか。当事者であるこどもたちの声を聴き、身近な地域からこどもアドボカシーを進めていくプチ社会変革を目指してじわじわとアクションしていこう!

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