主役にしかなれないヤツ
僕はリーガルのサドルシューズがお気に入りです。
クレム1925でピカピカにしてあるこの子が。
でも、これは主張が激しくてむちゃくちゃ合わせにくいです。
理由はその色に。トリコロールの3色。
白の部分は真っ白という訳ではなく、少しくすんでいてベージュ寄り。
靴だけで3色使ってしまうので着る服が制限されてしまいます。
なので、コイツを履くときはコイツ始点でセットアップを考えます。
他の着たい服から考え始めて、コイツをピースとして当てはめることはまずありません。
僕の力が足りていなかったり、手持ちの服が少なかったりってのはまあそうなんですけれども。
今の僕では、コイツを助演にしてやることはできません。
多分、靴だけに限らずなんでも主役になっちゃうやつっているんですよ。
人間も例外ではありません。
そんな人間になりたかった。
ファーストチョイスになれるような。
自分から発信することはできないし、自分の意見とか持ち合わせていないし、全部行き当たりばったりだし。
ファーストチョイスにならない理由はこれだけで十分です。
でも、やっぱり主役がいいですよ。
なんでか聞かれたら理由は答えられないですが。
親の教育が間違っていなければとか無限に考えてしまいますが、もう今更そんなのどうしようもないですし、今になって謝られたらそれはそれで自分のすべてを否定されるような気がして受け入れることはできません。
未来のほうを見て行動しなくてはいけないことは頭では分かっているんですが。
どうしても後ろを振り返ってしまいます。
うーん、あまりに弱い。
最近夜になるとこんなことばかり考えてしまいます。
結局何を手に入れても突然陥るこの空虚な感じは拭えないんでしょう。
自分の成人祝いに買ったこの靴を履いて、多分最後のアルバイト出社を消化した日に思ったことでした。
この思考にはまらないためには忙しさが必要です。
さあ、お風呂掃除でもしましょうか。
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