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“Photo session 2022"ご来場者様レビュー

ご来場の皆様よりお寄せいただきました展覧会レビューを、こちらでご紹介させていただきます。自分達でもテキスト化が難しいこの作品について、このように言い表していただき本当にありがとうございます!

■ 詩人 田野倉康一さま


■ サウンドアーティスト 舩橋陽さま

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この記事について

「濡れた地蔵PROJECT 」は⼟居⼤記と町⽥藻映⼦によって2020年に結成された、コラボレーションによる作品制作を⾏うアートユニットです。
“Photo session ”シリーズは、「濡れた地蔵PROJECT」の発⾜初期から続いている代表的なシリーズ作品です。インスタレーションアーティストの⼟居⼤記が、町⽥藻映⼦の絵画作品を被写体に、さまざまな環境下で撮影し制作されます。
町⽥の絵画である⽇本画は、岩絵具という粒⼦状の絵の具で描かれており、当てる光の強さや種類によって作品の⾒え⽅が⼤きく変化します。本シリーズの制作は、町⽥がこのような作品の⾒え⽅の多様さに興味を持ったことで始まりました。本来⽇本画は野外展⽰に不向きであったり、直射⽇光が当たる場所に常設できない作品ですが、このシリーズにおいては、あらゆる⾃然環境化や野外に置かれた絵画の姿を⾒ることができます。
さらに本シリーズの作中には、空間表現が存在することも⾒どころの⼀つです。それは、現象や空間の中に感覚を作り出すことに重きを置く、インスタレーションアーティストの⼟居がシャッターを切ることで成⽴します。⼟居の空間感覚や⾊彩感覚により、その場の空気をも含んだ、絵画単体とは全く異なる様相の写真作品に仕上がります。
3回⽬となる今回の展覧会は、“Photo session ”シリーズの新作をメインに構成し、2022年11月9〜13日に東京都千代田区の海老原商店にて開催されました。


⼟居⼤記 Hiroki Doi
⾹川在住。2023年からアイルランドへ渡欧予定。学⽣時代建築を学び卒業設計を機にアーティストになる。“美しいはナマモノである“という考えから制作をしている。⾃然現象を素材としてインスタレーションやパフォーマンスを⾏なっている。常に周りで起こり続けている⼩さな変化を抽出して振り付けることが作品の主軸にある。それらの空間では気づくことが連鎖する。即興である。ダンサーとの共同制作も⾏っており、⾃⾝も制作の過程で⾝体表現のメソッドなどを経験している。
2022年 3331アートフェア(東京)、個展 marking work(Tentline/神奈川)、2021年 濡れた地蔵PROJECT “Photo session 2021“(kumagusuku SAS/京都)、2019年 葉⼭芸術祭 2019 Riverside (Tentline/神奈川)、2018年 Gold Reflection Town( Free Art Space,台湾)、2017-2018年 ⻩⾦町AIR(神奈川)、2013・2015年 BankART1929 NYK AIR(神奈川)

WEB https://www.hirokidoi.comInstagram https://www.instagram.com/doibook/


町⽥藻映⼦ Moeko Machida
京都市⽴芸術⼤学⼤学院修了。東京在住。2023年からは拠点をアメリカ・カリフォルニア州へ移⾏予定。岩⽯に⾒られる⽣命性を⼿がかりに、「⽣命とは何か、⼈間とは何か」を主題に絵画制作を⾏う。かねてより、⾝体を通した主題へのアプローチを重視し、コンテンポラリーダンスと舞踏を学ぶ。2022年 アートフェア D-art, ART(⼤丸神⼾/兵庫)、個展 何時からそこに居たのか 何時までそこに居るのか(GALLERY TOMO/京都)、SICF23(スパイラルガーデン/東京)、2021年 京都府新鋭選抜展2021(京都⽂化博物館/京都)、個展 寡黙なシグナル(GALLERY b. TOKYO/東京)、2020年 アートフェア ART OSAKA WALL by APCA(⼤阪)、2018年 シェル美術賞展2018(国⽴新美術館/東京) 、2017年 個展 MoekoMachida Solo Show」(Marsiglione Art Gallery/イタリア・コモ)

WEB https://www.moekomachida.comInstagram  https://www.instagram.com/moeko_machida/


◉ 文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業

※このnote記事上にある画像・文章の複製・転載はご遠慮くださいませ。©︎ 土居大記・町田藻映子

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