むなしさも良し


ひらめきのままにメモを開いて

書き留めた言葉を見たところで

骨だけ残った稚魚であって

どのように大きくなるのか
なぜ育てたいと飼っていたのかも

もはや忘れてしまったが

こぼしたときの虚しさや

保てない私の思いの軽さに

突かれて痛むことはなく

それも良しとするようになった

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