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"幸運"という神を信仰している話

僕は無敵なのです。
なぜなら絶対的な幸運と共にあるので。

絶対的な幸運にとっては全てが可能であり、過去の行動の全てが肯定されるから、その加護があると信じる限り、僕は無敵なのです。

僕は昔から『運』に支えられながら生きてきました。

生まれた環境に恵まれ、周囲の人たちに恵まれ、どんな失敗をしても何故か軽傷で済み、例え苦しい環境に置かれても時間が経つと環境の方が変わり快適になる……

人生を思い返せば思い返す度に、羅列しきれない程の幸運が僕を支えています。何のきっかけがあった訳でもないのですが、つい最近その事実を強く認識しまして、僕のマインドセットに影響を及ぼしております。

『絶対的な幸運』という存在が僕のそばに居る、と信じる事で安心を得られる、という事に気付いたんですね。

精神の均衡が乱れた時に、真っ先に思いつくのは「僕には幸運の神の加護がある、この加護がある限り全ては良い方向へと向かうんだから安心せえ」という無責任な思考です。

加えて、『絶対的な幸運』の中に自分が入っていく……というイメージを空想する事で、精神の安定を試みる場合もあります。

僕は何かを信仰する事が出来ないので無宗教の人間なのですが、もしこの感覚が"神を信仰する"感覚に近いのであれば、自身の神を持つ人は如何に幸福なのかと嫉妬すら覚えます。

何かに寄りかかりたい、何かに依存したい、疑う余地のない何かを信じたい……とずっと思っていた僕にとってこの概念は最高に都合がいいので、しばらくの間は寄りかかろうと思います。

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