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術前検査をしてきた話

術前検査

只今、去年の夏に緊急入院をしでかした卵巣と子宮摘出手術の順番待ち中でして、約4ヶ月間ずっとレルミナで筋腫を小さくしつつ副作用の更年期のような症状の数々に悩まされつつ
「あと数週間で摘出だ! 楽になったら旅行にいこう」
と、前向きに過ごしております。

卵巣が痛み出した3年くらい前から、もうずっと旅行などの遠出は怖くてしていないのです。
だって旅行先で救急車とか入院になったら家族を呼ぶのも迷惑かけてしまうし、荷物もすぐ取りに行けやしないですし、怖くてムリ。

メモアプリにやりたいことリストを書きためているので、術後に体調が復活したら破産してでもぜんぶ実行してやるぞ~!と決意してからは少しだけ手術怖いよエーンエーン状態からは脱せた気がしています。
おすすめ。

とりあえず海遊館とか沖縄とか鳥羽水族館とか長崎バイオパークとか行ってみたいんじゃ!
動物や海の生き物をもっと見たいんじゃ!
それをできてる健康な自分になって人生取り返したいんじゃ~!

で、先月、術前検査一式を受けてきたのですが、内容は以下の通りでした。

  • 身長体重測定(太ってた!)

  • 採血

  • 胸部レントゲン撮影

  • MRI(造影剤なし)

  • 心電図


慣れてきたMRI検査

はじめてMRI検査を受けた時は未知への恐怖心と、検査中点滴で体に流す造影剤で100万人に1人の割合で死ぬ場合もあると20分前に説明され、その場で署名をしたうえで家族へ連絡をする暇もなく受けたのでめちゃくちゃ怖くて震えてました。

しかもその時の問診の先生が攻殻機動隊のバトーそっくりでした(髪色も体格もポニテまでもが)。

そんな検査を何回も受けていると「運悪く死んでも、命と一緒に意識も恐怖心も痛みも消えてなくなるし、別にいいか~!」と開き直ってこんなかんじ。

悟りの境地でクラブミュージックにすべし

MRIの経験のある人にしか通じないと思いますが、バリエーション豊富な音で構成された謎の騒音オーケストラが検査中ずっと鳴りっぱなしなのでヘッドホンをするのですが、それほど役には立ちません(言い方)。

それどころかヘッドホンからは真逆の穏やかなオルゴール曲とかエレクトリカルパレードなんかがキャワいく流れてきますがノイズキャンセリングになっていませんからね。

そのカオスなクラブハウス状態でも慣れてしまうと脳内にラッパーが現れ、音に合わせてスクラッチの腕前をみせてくれるわけです。

これからMRI初体験するというドッキドキな方はそのラッパーのことを思い出してあげてください。少し楽しくなります。


心臓が止まらんがばかりの心電図

私の経験上、他の病院ではあらかじめ吸盤を温めてあって冬でも冷たくて鳥肌がたつということはなかった記憶があるのですが、

だいたいこんな感じでした

なぜかこの時の心電図の吸盤(と付随するパーツ)が氷のように冷たくてドスッドスッドスッドスッと何回もはがれては貼られ、はがれては貼られ…検査一式の中で一番強烈でした。

今まで検査項目の苦手ランキング第一位は胃腸の検査前の筋肉注射&激まずバリウム子宮体がん検診のデッドヒートでしたが、この日をもって心電図がダントツ一位に輝きました。

しかし看護師さんは急いでいたのかもしれないし、私が今後はもう心電図を必要としなければいいだけのことなのです。


検査結果&昔のやべぇ友人の話

なにごともなく終わるだろうと思っていたら、あの心電図で異常が発見されました(冷たさで心臓がおどろいた?)。

実は20年くらい前から時々心臓がキューっと苦しくなったり謎のひきつり感があって眠れないことがありました。

心情の比喩的表現ではなくて、物理的に痛むのです。

それを当時の友人に話したことがありました。

20年ぶりのおあいこ


こんなかんじでからかわれたのでそれ以降は黙ってました。

こんなかんじ、というのは当時はかまってちゃんとかメンヘラというスラングが無かったと記憶しています。
なので、似たようなニュアンスの言葉を投げかけられたのですが、私はとくに心の病気を患ってはいませんし、身体の問題を心の問題だとすり替えてまでメンヘラと蔑称したがる人たちが不気味で大嫌いです。

根性論と同じく非科学的なモラハラの一種にすぎないと思っています。

それに心を病んでいる人たちを差別しておもしろがるメンタリティーこそが心配になりますね。世の中にどれだけ心を患ってる人がいると思ってんだ?(小声)。

----------脱線開始----------

脱線しますが友人の方から「色々人生に失敗して家にこもってたら目の前がぐるぐる回って平衡感覚がおかしくて立てない時があって…」とメンタルクリニックにも行ったと打ち明けてくれたことがありました。

察しの良い方には気づいて下さると思うのですが、親しい友人に悩みを話したいと思う気持ちが「かまってちゃん」の定義にあてはまるというのなら、私はかまってちゃんに相当するし、しかしおまえさんもかまってちゃんじゃないか?と。

低レベルな言い合いは無意味な泥仕合だと思っているので黙ってましたけど、そんなふうに同じ健康で悩んでいる人がこちらの悩みには差別発言をするとは思わなかったので若き日のヌヌには衝撃でした。勉強になったゾ!(前向き)

下の記事の「卵巣が破裂して緊急入院した話 2」にたとえ身内だとしても、自衛のためにやべぇ人には知らせない方がいい場合があると書いた根拠の一つがこれです。

なお、私は現段階では医療関係でお世話になっている方々と夫氏以外には前回入院とこれからの入院の件は話していません。親にも。

SNSなどでも顔見知りとは一切つながらないことにしているので、逆にインターネット上には地球上のたった一人にでも役に立つかもしれない事は何でも書くことにしています。知られても何も困らないのと、誹謗中傷をしてくる類の救いようのない人たちとは簡単に関係が切れるからです(ブロック最高)。

そう、簡単に切れない関柄の人からよもやよもやな言葉を受けた時の方がダメージ大きいんですよね。

むしろSNSなどでつながっているけれど顔も本名も知らないのに優しい言葉をかけて下さる、心の温かい人たちもたくさんいると感じていて、そのような皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
いつか恩返ししたいです。

----------脱線・ココマデ----------


はい、病気の話の続きへ戻ります。

私はその20年くらい前に大きめの病院へ掛かりました。
一晩ずっと体に付けるショルダー式の心電図で検査したのですが、その時はたまたま正常に動いていたので「問題なし」で帰されました。当時は不整脈などがあっても起こった時に記録されないと何もわからなかったらしいです。

でも、その後も同じ症状が年2~3回起きていて、卵巣が病みだした頃からは頻度が上がって月1~2回くらい起きるようになっていて、順調に心臓が悪くなってたのかもしれません。

もっというと亡き祖母は心臓が悪かったらしく、私と同じ症状が似た頻度で起こるという家族も2名いるので遺伝が関係あるのかもしれません。

子宮筋腫が大きくなると血液を循環させる量が増えて心臓に負荷がかかり問題が生じることがある、というのをネット情報で読んだことがあり、私の場合はそれの可能性も。
※この情報の真偽は定かではありません。

それにしても心当たり、あり過ぎ。

医師からは「詳しくはまた次回」と告げられましたが、子宮や卵巣は無くても生命維持できるけれど心臓がないと困るのでこんなタイミングで見つかるなし!


検査費用も高い件

検査代が約1万円ちょっと、はばたいていきました。
検査項目の少ない人間ドックくらいの金額ですね。

いつもMRI検査単品で受けても1万円位飛ぶのでこんなもんか...。

レルミナ代、4ヶ月分で約4万円の効果も、医師いわく「子宮の内外に複数ある筋腫たちが一回り小さくなった」そうです。

一回りか…。

いえ、いいんですけどね…4万…mjsk…チョベリバ…orz


(でてくる語彙がすべて中年仕様なのもハァ…)

誰かが悪いわけでもなく、自分が悪いわけでもなく、少なくとも原因不明なので医師から生活面の落ち度は指摘されていませんし、アルコールもSNSでいってるほど大酒のみではないので問題なしと言われています。
血液検査の結果も卵巣の病変に関すること以外はきれいなもんです。

それでも人生は出費との闘いになるものなんですね。

このことで得た教訓といえば、いつか旅行にいこうとか先送りせず、行けるうちに「まよわず、今! すぐ! 行く!」くらいのメメントモリ精神でがつがつ生きないと、旅する資金か寿命の方が先に無くなりますね。

術後にやりたいことリスト完遂を希望に、あともう少し、前向きに過ごしていきます。

次回は検査結果の続きと麻酔科の説明などのあれこれを書きたいと思います。

読んで下さってありがとうございました。
また読んで下さるとうれしいです。


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