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瞳を閉じて鮮明に描くよ





INIのファーストファンミーティングに行ってきた。


こんな感じの世の中で、どうしようとも思ったけど、行ってきた。INIの姿をこの目で見てきた、INIに合ってきたんだ。



ライブやファンミに行ったのは初めてではない。現場が好きだから満足するまでは行きたいし、無理のない程度【好き】の範囲でオタクをしている。



今、帰りの新幹線。いつものこと、関東でしかない現場は沢山あるし、関西に住んでいるオタクとしては通い慣れた東海道。



だけれど、人生ではじめて新幹線で涙を堪えている。
分からん、なんで泣きそうなのかも、いつも新幹線で読むのを楽しみにしている小説を読めずにnoteを書いているのかも分からないんだ。でもこの気持ちは忘れたくないから、今日もnoteを書きます。





プデュからINIの結成を一緒に歩ませてもらって、約9ヶ月。瞳を閉じて鮮明に描いてきた。練習生のこと、デビューグループのこと、INIのこと。どんなグループになるんだろう、誰がデビューするんだろう。推しはデビューして欲しいし、グループに必要じゃない人なんていない。




オタクは趣味なはずなのに、自分の人生のようにINIを見て一喜一憂してきた。本当は入り込みすぎるのは得意じゃないんだ。楽しい、好きをモットーにしたいから、しんどくない程度に楽しみたいなって思ってきたから。


でもINIからは目を逸らせなかった。INIの、柾哉の、大夢の、たじの、藤牧の、匠海の、洸人の、迅の、フェンファンの、理人の、佐野の、威尊の、あの瞳からどうしても目を逸らせなかった。





いつも【INIは光だ】って私は表現をするけれど、本当に光だ。




希望で、糧で、証で、意味だ。






こんな感じの世の中になってから、私は割と平気な感じで生きてきた。お仕事は有難いことになんら変わりなくおこなう事が出来ているし、大好きな親友達も直ぐ近くに居てくれる。家族がいて、趣味もほどほどに楽しんで、心身ともに健康で過ごしてきた。




でも、ふとしたときになんだか不安で、もう以前の生き方を忘れちゃいそうで。でも年を重ねるってこういうことなんかなあ、そんなもんなんかなあ、なんて思ったりして。




ずっとずっと瞳を閉じて鮮明に描いていたと思っていたけれど、本当は瞳を閉じて見ていないフリをしてきたんだな、私は。






多分、この感情は嫉妬だ。



INIいいなあ、何かに真剣になること。涙が出るほど感情が昂ること。目標があること。夢中、という感覚を知っているということ。人のために、自分のために生きているということ。いいなあって。この人たちは必死になにかをする素敵さを、強さも弱さも糧になることを、泣けることも、泣けないことも、泣いていないことも、次に繋がることを知っているんだなあ、いいなあって。






INIに合って、見ていないフリをしていた自分に気づいた。





自分が大人になるにつれて、大切なものを増やすことを辞めた。自分が抱えられる分だけ。大切なものを増やして、無くしたときにしんどいから。しんどいことを知ってしまっているから。怖くなったんだ。抱えられない分は、端の方にそっと置いていた。




私の人生は他人から見たらきっと順風満帆。自分だってそう思っている。本当に人に恵まれている。そして性格もかなりポジティブで、嫌いなものも怖いものも苦手なものも、まあない。思いつくものがない。人を励ますことの方が多かった。弱音は吐けないタイプじゃない、吐かないタイプ。むしろ嫌なことは嫌と伝えるタイプ。特別努力しなくても、ある程度のことは合格ラインまで出来る。






ただ、100点を取ったことはない。取るところまで、必死になったことも、きっとない。きっとはいらないね、ない。





ずっと瞳を、心を、逸らして生きてきた。
INIに合ったときに、逸らしてきた自分を知ってしまった。





だって彼らはあまりにも自分にも人にも向き合っている。泣いて、笑って、食べて、動いて、働いて。目を逸らさないことの強さを持っている。



INIのみんなは自分自身と沢山対話が出来てんだろうなあって、心にデカいパンチを受けた。



良く【アイドルは自己啓発だ】って私は言うのだが、結局言ってきただけだ。





私は恵まれているから、特にしんどいことだってないし、普通が1番幸せって言うし、困っている人とかしんどい人とか、支えられたらいいなって思うし。








じゃあ、もう何重にも鍵をかけて、見えないくらい奥底に閉じ込めてしまった私の真ん中を大切にするのは誰だ。


抉られる、心が。大切にしてよって、INIから、教えてもらうんだ。




アイドルとオタク、なのに、ってまた言い訳もしちゃうのに、鳩尾が苦しくて、でもすっごいあたたかくて。偶像であれと思うのに、あまりにも彼らは1人の人間だった。






INI、ありがとう。
私は私らしく、生きていけそうです。
たまに片目は瞑っちゃうだろうけど、それも私だなあって思うことにします。また嫉妬もしちゃうだろうけど、それもわたしだなあって思います。ほんとうはステージの感想とか綴る予定だったよ。こんな殴り書きみたいなnote、いつもだったら更新しないだろうけど、今日はしてみます。将来の私へ、黒歴史って言うなよ!!!







やっぱりINIは光だ。



であうことができたこと、幸せにおもいます。












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