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二人の自分

ご無沙汰してます

今年の桜は短かったですが綺麗でしたね
自分も春が来て学年もひとつあがり研究室配属でバタバタしております


さて

ただ掘った穴に秘密の弱音を吐き出すように久々に立ち寄ったわけですが

色々あって精神科にお世話になりかれこれもうすぐ2年となります

主治医の先生曰く
どうやら「双極スペクトラム」の疑いが高いと

まあせやろなという気持ちもありつつ
ハッキリと病名というカタチを与えられると腑に落ちるような、安心するような気持ちもありつつ


自分で言うのもなんですが
基本的に負けず嫌いで頑張りがちなんですよね

運だとか(あまり好きな言葉では無いですが)才能だとかそういったものにもどちらかといえば恵まれている方である自覚もあります

でも誰になんと言われても自分で頑張って這い上がった部分もあるわけで

小学生の頃から度々気分が沈んでは何度も自分なんて、消えたい、生きていたくないと悩んで

中学、高校と上がるたび周りの子と上手く話せない、馴染めないのも悔しくて

年頃の子なら良くあることだとしても
辛いという感情は相対的にどうであれ本人には絶対的な地獄なわけで

でもそれに負けたくない、甘えていたくないと思って

大学に入ってついに「明るくて強くて元気な自分」を手に入れたと思ったんですよ

実際そのおかげで今まで以上に色々な経験もできたし楽しい人達とも巡り会えました

でも昔の遺構が掘り返されるように取り残された自分がやって来る

もっと内気で、ネガティブで、気が付けば生きることもしんどくて一人で隠れて泣いてるような自分

楽しい日が数日から二週間続いて、もう大丈夫だ、元気に頑張れる、打ち勝ったんだと前を向ける

と思えば気分が下がって、病院に行って薬をもらって、ああ今回の「元気」も病気だったんだって

また二週間から一ヶ月嫌な気分が鬱々と続いて、命を絶つことを我慢しながらどうにか生き続ける、ふと気が付けばそれが嘘のように元気になる

するとまた今度こそ元気になれた!と
それがずっとずっと繰り返される


傍目から見たらとてもそんな風には見えないと思います

昔から不調も機嫌もなかなか表に出なかったものですから

楽しい時は「正常」に「戻れた」と錯覚するような安定した日々

落ち込む時も別にベットから起き上がれないとかそういう訳では無いんですよね 

ただ何かミスをしたあとみたいな、嫌なことを言われたあとみたいな気分が永遠と続く

あれもこれも嫌だな、動くの面倒くさいな、笑うの疲れるな、生きるの面倒くさいな、と

生きることにも死ぬことにも多少の我慢を強いりながら、なんとか次の「元気」が来る日まで耐え忍ぶ

でもバランスを間違えるとふっと爆発してしまう


ただでさえ「できる子」と見なされてしまうことを考えれば、ただ元気な時に頑張りすぎなだけなんじゃないかとも思うんです

でも元気なときは何かをしていないと気が済まない、それも自分が認める以上の品質で

料理も食事もお金の管理も家事もちゃんとしたい、勉強もちゃんとしたい、バイトもちゃんとしたい、絵も描きたい、花も育てたい、本も読みたい、そうやって強い人にならないと周りの人を助けられない
そうしたい、そうじゃないと気が済まない
でも楽しくてやりたくてやっている

考え方が偏っている、認知が歪んでいると言われたらその通りです

でもそれを治そうと「手を抜くこと」すら現在進行形で頑張っているんです
どのラインなら許せるのか、どこまでは手を抜いていいのか

それでまた新しいことを始めたい、次はベースやってみたい、旅行も行きたい
自分は「手を抜いてバランスも取ることのできる」ようになったんだから……

そう駆け出したのも束の間、また何も出来ない時間がやってくる


人はなんでも出来る、望めば何にでもなれると言った人は誰なんだと理不尽な怒りすら覚えてしまうこともあります

あれもやりたいしこれもやりたい、ああなりたいしこうなりたい、でもそんな希望すら病気が見せる幻想かもしれない

副作用なのかなんなのかよく分からない不調も薬ごと蹴っ飛ばして、自分はもう大丈夫だって叫んでやりたい

一体いつまで飲み続けることになるんだろうって嫌なことばかり考えて、でもこのネガティブ思考は病気のせいで


一体どこまでが自分でどこまでが病気なんでしょうか

他人が見る自分の像はそれもひとつの正解でありながら虚像にしか感じられない

まるで何人も何人も自分が居るみたいです



まあ二十代駆け出し、思い悩む日々もあってしかるべしと言うところなんでしょうか
 
それでも登山と同じで一歩でも生きている日々が少しづつ形になっていくのかもしれませんね

研究室も就活も、やりたいことは沢山ありますがなるようにしかなりませんから流れるままに足を任せるしかないですね


そういや最近図書館の魔女を読破したんですがそれはもう本当に最高で
気が乗ったら長文感想を置きに来ようかなと思います

そんな感じで少年少女の友愛に彩りを貰いながらまた過ごしていこうかなと思います 


では



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