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映画『落下の解剖学』(2024)

映画『落下の解剖学』を観た。タイトルとキャッチコピーを見て、てっきり事件の真相に迫っていくようなサスペンス映画だと思っていたのだけど、まったく違った。いまの(少なくとも僕の)家族観や夫婦観を問い直す、法廷ドラマだった。裁判結果を聞いた息子の表情が印象深い。あと、犬の存在感がいい。

いまという背景があるから作られて、いまという背景があるから考えさせられる映画なのかもしれないと思った。かと言って押し付けがましさはない。そこの距離感というか捉え方と見せ方がうまいのかなあと感じた。カメラ越しに見ているというより、透明の第三者になってその場にいるような印象も受けた。

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