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20221002 オリックスが優勝した日

きょうの何がいちばん嬉しかったかといえば、比嘉が投げ、打たれたものの勝ちきったことだ。2014年、ホークスとの優勝を懸けた一戦。同点の場面でサヨナラヒットを打たれ、優勝を逃したマウンドに比嘉はいた。そしてきょうも、同点の場面に比嘉はいた。彼は打たれた。しかしチームは、優勝した。

2014年と同じ10月2日、まさにその現場にいた選手が投げ、しかも打たれたときに、僕は今年のオリックスのすべてを観た気がして不意に泣きそうになった。それは同点の場面で比嘉をマウンドに送り出した、中嶋聡の意気だったと僕は感じた。彼は選手を信じていた。だから僕も信じようと思った。

今年は昨年ほど熱心に、こまめに試合を観てこなかったから、結果がどうであれ僕は「終盤まで楽しめて良かった」という満足感に満たされるのだろうと思っていた。しかし最終戦にこのような試合を観て、僕は結局、優勝が決まった瞬間に大泣きをしてしまった。まったく本当に、魅力的なチームだと思った。

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