見出し画像

page22 彼は家族

息子は学校から帰るなりキッチンへやってきて私に尋ねた。「ねえ! 昔はタロウも喋れたって本当?」タロウとは飼っているペットの名前だ。私は息子の顔を見て、注意を与える。「帰ったらまずは充電でしょ」それは私たち機械が地球の主役となって人間を飼い始めてから、幾世代も経った日の午後。

ここから先は

0字
神出鬼没的不定期で更新中の『胃の中に蛙』が、まさかの有料コンテンツでスタートします。といいつつ、無料で読めます。優しいね、蛙さん! ブログ→http://inonakanikawazu.blog103.fc2.com/ ツイッター→https://twitter.com/kawazu_inonaka

小説の一部を切り抜いてみれば、想像力がムラムラします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?