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Android のアプリで Material Design をどこまで守るべきか考えてみる

仕事で Android のアプリはどこまで Material Design を使えばいいのかという話が上がったのでそれについて考えてみる。

Material Design が登場した当時のインタビューにこうある。

誰もが使えて、その人のブランドやアイデンティティやニーズや能力を本当に表現できるデザインシステムを作りたかった
デヴェロッパーがマテリアル・デザインの要素を使ってユーザーに対する一貫性を作り出しつつ、いかに自分たちをうまく表現していけるか

登場から時間が経過して Material Design が更新された現在でもこの考え方に変わりはなく、もっとブランドのイメージを表現するために Material Theming が誕生したり、UI Components も追加や更新がされて表現できる幅も広がっている。
Google が提供するプラットフォームの上に、他のサービスを一貫した操作性を保ちつつ利用できるようにするためのガイドラインとして Material Design が生まれたようだ。
決して見映えの話ではなく、ユーザとブランド両者のためというのを忘れないようにすべきである。

Material Design Award というものがあり、毎年 Material Design をいい感じに適合したプロダクトで使い勝手、見た目などのデザイン的に優れているものが表彰されている。

ここで受賞されているアプリを見るといくつかガイドラインにないような UI Components を使用しているものがある。これはガイドラインから外れているわけではなく、見た目がカスタムされたものであり、元となる Components の用途や目的から外れているわけではない。
サービスの世界観を Material Design をカスタマイズして一貫した操作性の下で表現されている。

まとめ

・Material Design はカスタム前提のガイドラインであり、ブランドのイメージを表現することができる。
・Android は Google のサービスと密である以上、一貫した操作性を保つために Material Design を使わない選択肢を避けるべきである。
・Material Design も更新され続け、柔軟にブランドのイメージを表現できるようになっている。

ガイドラインから外れるということは普段ユーザが目にすることがないものであり、一貫した操作性を提供できない可能性がある。
別の表現の方がユーザ的にいいという理由で一部だけガイドラインから外れるというのは個人的にいいと思うが、一貫した操作性とのバランス調整は必要である。


iOS、Android というプラットフォームの中に自分たちのアプリが入るからこそ、一貫した操作性の下でブランドのイメージをどのように反映してソフトウェアをデザインするかが大切だと思っていますし、それはユーザのためになるとも思っています。
そしてそれはデザイナーだけではなくてエンジニアやサービスを提供する人などプロダクトに関わる人たちで一緒に考えていきたいですね。

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