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復職初日。不安と安堵。※殴り書き

コロナの影響で3ヶ月も延期になった育休が明け、今日から仕事に復帰した。1年4ヶ月ぶりの出勤だ。

 

今日に限って、いや、今日だからこそというべきか、息子は寝起きからとても機嫌が悪い。子供は親の気持ちに敏感だ。

泣いて私の足にしがみつく。仕方なく抱っこしながら歯を磨くき、朝食を準備する。朝ごはん、食べてくれない。全然食べてくれない。イコール時間ない。ごめん、もうタイムリミット。
朝ごはんを中断して、泣いてる息子を主人にパスする。急いで着替え、息子に足早に別れ告げて、泣き声をバックに出発した。

 

泣いている息子に後ろ髪ひかれたか?いや、ひかれる気持ちの余裕はない。後ろ髪、微動だにせず。

なぜなら私は先のことで頭がいっぱいだ。この先に待ち構える試練のこと。

 

満員電車の感染リスクをどう回避するか。駅から会社までたどり着けるか(極度の方向音痴)。最初の挨拶はうまくやれるだろうか。誠実さとユーモアをアピールしたい。というかその前に、私のことなんて誰も覚えていないんじゃないか。

色々考えすぎて、自宅から最寄り駅までどうやって向かったか覚えていない(徒歩以外ないのだけれど)。気がついたら駅に着いていた。

 

通勤電車。コロナ前と変わらない混雑具合。覚悟はしていたがやはりか。えぇと、新しい生活様式とは。教えて偉い人。
つり革を触らない。極力、人と向かい合わない。電車で最低限できる感染リスク回避策を実践する。周りの人がみんなウイルスそのものに見えてくる。無意識に吸う呼吸が浅くなり、体に力が入る。これでは会社につくまでに体力を使い果たしてしまう。
外の景色を見てリラックスしよう。広がる景色、それはIt's コンクリートジャングル。吐き気がした。大人しく目をうむって、時が過ぎるのを待った。

 

 

最寄り駅に到着し、大量のウイルスたちから開放される(人様をなんという扱い)。遠慮がちに深呼吸をする。目をつむっていたおかげか、体力は少し回復したようだ。

駅から会社への道のり。迷うことなく、むしろスタスタとたどり着いた。毎日通った道を忘れるほど衰えてはいなかった。

 

 

席に向かうと、目の前には上長と、その上の偉い人と、またその上の偉い人が座っていた。いきなり重鎮三兄弟。一瞬たじろいで、気合いを入れてから席に着いた。
最初の手慣らしにしてはちょいとハードだが、長男と次男はきっと私のことなんて覚えていないだろうから、逆に気楽にいってみよう。

ご無沙汰しております、またよろしくお願いします、みたいな当たり障りのない挨拶をヘコヘコとヘラヘラとやってみた。用意しておいた誠実でユーモラスな挨拶を、ここで出すのはもったいない。

三男が待ってましたよ、と優しく明るく返答してくれた。産休前にとてもお世話になった上長だ。覚えていてくれたようで、ほっと一安心。
そして意外なことに、次男と長男までも、私のことをしっかり覚えていてくれた。あのときはこういう仕事をしていたよね、またよろしくね、無理しないでね。産休前のエピソードトークも交えつつ気遣いトークも忘れない、120点の返答を頂戴した。
あぁ、あのとき仕事頑張っといて良かった。よく人を見てくれる上司たちで良かった。

 

パソコンのセットアップを一通り終え、午後に部署のミーティングに参加することになった。用意しておいた誠実かつユーモラスな挨拶を披露するときがきた。緊張するということ自体が久しぶりで何だか新鮮だ。

いざ挨拶のときがくると、メンバーの方から先に、おー!久しぶりでーす!待ってましたよー!みたいな声がパソコン越しにたくさん聞こえてきた(メンバーは在宅勤務なのでリモート会議)。
あぁ、良かった。待っていたというのはお世辞かもしれないけれど気にしない。覚えていてくれただけですごく嬉しい。

ここで一気に安堵した私は、例の挨拶の段取りをすべてすっぽかして、いやぁまったく大変な世の中ですわ〜またお世話んなります〜どうぞお手柔らかに〜みたいな、誠実さとユーモアの欠片もない軽々しい挨拶で終わらせた。
後悔はしていない。むしろ、メンバーを前にして産休前の自分のキャラを取り戻せたのだから。気取るのは自分らしくない。気分が軽くなった。

 

 

時短の一日は思ったより短く感じた。
安堵感に浸りながら仕事するでもなくパソコンを触っている時間は楽しかった。あっという間に退勤時間がきた。

帰宅時間が早いせいもあるが、帰り電車は行きほど混んではいなかった。とはいえ、電車はやっぱりリスキーな空間だ。会社で緩んだ気持ちを一度引き締め直して、できる限りのリスク回避策を再び実践する。目をつむって、今日の出来事を想い返しながら帰路についた。

 

 

帰り道、息子を保育園に迎えに行く。
夕方から少し機嫌を悪くしていたそうで、家についたあともしばらくベッタリだった。しかし徐々に機嫌が回復し、珍しく20時過ぎまで楽しそうにはしゃいで遊んでいた。子供は親の気持ちに敏感だ。

 

***

復職初日の気持ちをだらだらと書きました。
とりとめのない文章ですがご了承くだせい。

とにかく、明日からもがんばるぞってことだ。

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