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ロードスという名の開拓者

ロードスという名の島がある。


この一文で始まる本編は、司馬遼太郎作「坂の上の雲」の、

まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。

と並ぶ双璧だと思っています。


「ロードス島戦記」が日本のファンタジー小説に残した足跡は、もはや語るまでもありません。
エルフはJ.R.R.トールキンが生み、水野良さんと出渕裕さんが育てたと言っても過言ではないでしょう。

そんななか、作者の水野良さんのツイート(現X)が目に留まりました。

当時、リアルタイムでないにせよ、それなりに早く読んでいたつもりでしたので、この評価には意外感を持ちました。

「ロードス島戦記」が本格ファンタジー、「スレイヤーズ!」が異色の意欲作という印象でした。

考えてみれば、実際にリアルタイムで読んでいたのは友野詳さんの「ルナル・サーガ」で、ロードスより少し後だったようです。


それにしても、Dungeons & Dragonsのリプレイは懐かしい。
いま読み返してみても、グループSNEの皆さんの勢いがみなぎっています。

「アイテム・コレクション」の主人公が実は…
というのも熱かったです。

グループSNEは、最近ではマーダーミステリーが人気なようですね。
まだプレイしたことがないので、機会があれば、と思っています。


「ロードス島戦記」はソードワールドや多くの派生作品を生み、テーブルトークRPG冬の時代を経て、日本ファンタジー小説の王道として歴史に刻まれています。

一読者として、その多くの部分を見守ることができたこと、大変光栄に思います。



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