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学校の宿題って本当に必要?

こんにちは。
ぬまスクメンバーの「ひろ」です。

今日は学校の宿題について考えてみたいと思います。
数年前、とある保護者に出会いました。
「うちの子は○○という勉強法をしているから学校からの宿題を無くしてほしい」とのことでした。
これまでは思考停止的に宿題はやるものだと決め込んでいたため、当時はすごく悩みました。自分自身が宿題を学校の学習の補充だと考えていたんですね。

でも、自分が子供の頃を振り返ると、宿題で勉強が分かるようになったかというと結構疑問で、親から「宿題はやったの?」と聞かれ、「今からやろうとしてたところ(という言い訳)」を繰り返していました。

完全に親子喧嘩になっていました。
そして、算数の問題が分からないとやる気がゼロに…。
子供の頃の自分はどう考えてもアンチ宿題でした。それなのに、この立場になって当たり前のように宿題を出しているって変だなと思ったんですよね。

話は逸れますが、自分は小学生の社会体育の指導者もしています。長期休みになると、チームの子供が保護者に連れられて我が家で勉強会にやってきます。保護者曰く、「家でやるより数倍はかどる」とか、「スキル類の〇付けもやってくれるから、そのつもりで送ってる」などなど…。
平日の練習前には「○○ちゃん宿題終わった?うちの子なんて…」って声もちらほら。
絶対練習後に親子喧嘩起きるやんって…(笑)
そんな話聞いてたら、宿題って今の子供や保護者のニーズに合ってるか?と思うんですよね。
(もちろん勉強は大事です。家庭学習の習慣があるほうが後々いいと思います。)

ただ、今の子供は忙しい。昔の比じゃない習い事の種類。それも近所の習字教室…とかではなく、駅前に塾に行きますとか、送迎前提の遠距離の習い事だったりとか…。
宿題やる暇もなかろうに…と思ってしまうこともあります。
本当に受験などを考えて、学力を上げたい保護者は、学校+公文やら塾やら、個人的に問題集を買い与えて一緒にやるなど手を打ちます。

そして教員の働き方や子供の学校での過ごす時間(間違えが多いと先生によっては休み時間にやり直し強制の先生もいますよね)などいろいろ考えると宿題に疑問が湧いてきました。
ただ、学校現場って同調圧力の強さが半端じゃなくて、「宿題を出さないなんてありえない!」っていう同僚も保護者も多々います。そちらの言い分もよーくわかるんです。

本音は、「宿題なんて無くしてしまえ!」なんですが、公立校の宿命で、そうも言えないので、こんな工夫をしてます。

①宿題プリントには基本的に答えをセットにして○つけ・やり直しまでを宿題にする。
「分からないなら答えを見てもいい」と明言しています。そうすると、分からなくて頭抱えて時間が過ぎていくことや、家事や仕事で忙しい保護者を呼んで、「ちょっと今手が離せない!」なんてことが減ります。その代わり答えを見たらそのことが分かるようにしておくように伝えます。漢字なら3回練習するとか、算数なら赤で書き直したり、問題にチェック入れたりとか、そういう姿勢だけは見せようって言います。
それがあれば、授業中に習熟の時間を確保した時にその子に重点的に教えられるし、間違いや分からない子が多ければ、授業で補充できますから。
そして意外な効果もありました。高学年を持ったら、「教えたいけど、自分の答えに自信が無い」って保護者が出てくるんです。その保護者は答えを見て、確証を得てから教えるんですよね。これはありがたい限り…。
そして記憶に残る。エビングハウスの忘却曲線をぬまっちが最近講演会で話題にしてましたが、その通りで、早めにやり直した方が絶対効果があります。
賢い子なんかは、自学ノートに今日の宿題のプリントの復習なんてやってきます。そうなったら学習習慣とやり方としては言うことないなと思います。

②音読はサインを求めない。
毎日、音読カードや連絡帳に音読を聞いたか。サインを求める先生もいるかと思います。こんなん毎日は保護者にとって負担でしかないです。音読聞いておく時間を一体生活のどこで捻出してもらうんだろうと常々思います。何なら音読したくない子供の頃の自分は親の印鑑のありかを知っていたので、印鑑でごまかしてましたね。(今思えばろくでもないやつです…)
その代わり音読テストをします。読んでるかどうかはテストすれば一目瞭然なので、音読テストの評価基準を明確に示しておきます。そうすれば、いい点を取りたい子供は親にお願いをすると思います。「ちょっとテストがあるから音読聞いて」と。自分の子供が勉強するから手伝ってという意欲を無碍にしてくる保護者はほとんどいないだろうと考えています。親子のポジティブなコミュニケーションにもなりますね。

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